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【本×詩】クリスパー

(本を読んで、そこから感じたことや考えたことで詩を書こうという試みです。内容を説明するものではありませんし、僕の書いていることは間違っている可能性が大いにあります。)

鋏で切って ピンセットで摘んで 新しいものを入れて 縫い合わせる

すると不思議
牛につく肉量が増えた
鶏がウイルスに感染しなくなった
豚のお腹で人のと同じ臓器ができた

遺伝子を弄った蚊を解き放ったらなんと蚊が絶滅した
マラリア感染で死ぬ人がいなくなるだろう
学者先生は蚊がいなくなっても深刻な影響はないと言うけど
鬱陶しい僕らの隣人が大量にいなくなって 本当になにも起きないのだろうか

間違った設計図を配られた人の間違いを訂正して書き換えたら
なんと難病の遺伝性疾患が癒った
頬を伝う涙が苦しみから歓喜に変わった
-1から0への治療ができれば
0から1への強化もできるだろう

便利な道具だから大学の実験室で簡単に使える
お家でDIYだってできる
自然選択の神の手をついに人間は手にいれた
この道具でいったい何ができるのだろう好奇心は尽きない

みんなでこぞって研究して進む技術革新はルール作りより早い
この遺伝子編集の道具はどのように使われるといいのか?
核爆弾のような衝撃が再び投下されてはならない

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