【PRK体験記】番外編｜屈折矯正手術により裸眼になることで得られるメリット

　私は元々中度〜強度の近視であり、10年以上にわたり、コンタクトレンズおよび眼鏡を使用してきました。最近、屈折矯正手術の一つであるPRKを受けることで、近視を矯正しました。本記事では、これらの体験を基にして、コンタクトレンズや眼鏡による屈折矯正と比べて、屈折矯正手術により裸眼になることで得られるメリットをまとめました。

生涯コストが低い

　コンタクトレンズを使い続ける場合と比べて、LASIKなどの屈折矯正治療を行った場合には、生涯かかるコストが低く済むことが多い。私の場合でいえば、元々使い捨てのコンタクトレンズを毎日使用しており、1年間あたりのレンズ代が6〜7万円程度である。他方、屈折矯正手術(PRK)の代金が両目で14万円程度であったので、手術後2年を超えた辺りからコスト的には有利になる。同様に計算すると、手術に高額を要するICLであったとしても、術後10年程度でペイできるため、30代前半ぐらいまでに手術をした場合には、コンタクトレンズを装用し続ける場合と比べてコスト的に有利となる場合が多いといえる。

時間の節約になる

　コンタクトレンズを日常的に装用する人にとって、レンズを付け外しする際のハンドソープによる手洗いの時間も考慮すると、1日あたり1分間程度の作業時間を要する。すなわち、屈折矯正手術によって裸眼になることによって、その分の時間節約になる。その節約効果を小さいとする向きもあるかもしれないが、パソコンのショートカットキーの見方をすれば、非常に効果的と考えることができる。例えば、パソコンのシャットダウンをショートカットキーを使って節約できる時間はわずか数秒である。

旅行時に眼鏡やコンタクトレンズを持ち運ぶ必要がない

　基本的にコンタクトレンズ利用者は、長時間の装用を避けるために、自宅では眼鏡で生活することが推奨される。その場合には、旅行や出張などの外泊の時には、眼鏡とコンタクトレンズの両方を持っていく必要がある。このことは、荷物がかさばるだけでなく、持っていくのを忘れるという可能性を生じる。私の場合で言えば、海外旅行のために空港に向かう道中で、コンタクトレンズを自宅から持って来るのを忘れたことに気づいたことがある。この時はまだ日本から飛び立つ前に気付けたため、空港近くの処方箋要らずでコンタクトレンズを購入できる店を利用することで難を逃れることができた。

地震などの非常時への不安感を拭える

　地震などの非常時において、一時的にコンタクトレンズや眼鏡を消失ないしは入手できない状態に陥った時の不安を考えずに済むことができる。そのような状況になる確率は極めて低いものの、なった時には致命的になる、という意味では、屈折矯正手術は近視患者にとっては非常時への保険になり得る。

温泉等で眼鏡やコンタクトレンズが不要になる

　中度以上の近視患者にとって、温泉や銭湯などの入浴中の眼鏡あるいはコンタクトレンズの装用は必須と言える。その一方で、入浴中のコンタクトレンズの着用には、目やレンズ自体への様々なリスクがあることから一般的には勧められていない。それを意識したうえで、コンタクトレンズをしたまま入浴するという行為は、本来リラックスする場所である温泉でのリラックス効果を低減してしまう可能性をはらんでいる。また、お風呂上がりに眼鏡を着用するとなると荷物も増える。

昼寝や仮眠を気にせずできる

　コンタクトレンズを装用したまま寝ることは、角膜が酸素不足になることで生じる健康上のリスクがある。ゆえ、これに関しても、一般的には推奨されない行為である。すなわち、電車や飛行機などの移動中に仮眠をとる場合には注意が必要である。加えて、コンタクトレンズはそもそも長時間の着用に向かない。したがって、夜行バスや海海外への飛行機移動などの長時間の移動中では、眼鏡を着用するのが望ましい。このような移動中におけるコンタクトレンズや眼鏡の着用および使い分けの煩雑さから解放されることは、屈折矯正手術を行うことのメリットの一つと言える。