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#18 酒とタバコについて

酒とタバコ。

どちらも好きだったけれど、タバコは吸わなくなった。


タバコを辞めて3年になる。

この禁煙は過去最高に長い。


過去最高というだけあって禁煙は何度も挑戦した。それまでの最高は1年半ぐらいだったか。酒を飲んだときに久しぶりに一本だけ吸ってみようと思って友達に一本もらう。そこで火をつけたが最後。一本だけじゃ飽き足らず「もう一本ちょうだい」と二本、三本と貰うハメになる。しかし貰いタバコじゃ申し訳ないから自分でタバコを買う。こうして僕は禁煙に失敗し、再び愛煙家となっていた。

禁煙の終わりはいつもこのパターンだった。そしてそこには必ずと言っていいほど酒がある。酒を飲むと吸いたくなってしまうのだ。これは雰囲気なのだろうか、アルコールの成分がそうさせているのかは分からないがなんとも相性がいいのだ。

しかし、僕はどうやら体質的にタバコを受け容れる体ではないらいしい。タバコを吸うと風邪をひきやすくなるし、喉が痛くなる。

バンド活動時、ボーカルだった僕は当然ながら喉を大切にしなければならなかった。なのでタバコは当然吸うべきではない。
そんなことは百も承知だがそれでもタバコを吸っていた。マスクをして喉を保湿しながらも愛煙家だったのだ。人より喉の弱い僕はタバコを吸っているとあからさまに歌いにくくなる。喉を上手く開くことができず、声を出すときに膜にまとわりついている感覚になるのだ。
そんな状態で歌っても良いライブなどできるわけがない。このままじゃいけないと思い僕は必死で禁煙した。散々なライブをして悔しかったのだ。
でもまるで根性がない僕は、またその悔しさが和らいだときに再びタバコに火をつけていた。


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