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ひとり情シスになって気をつけたこと(対人関係編)

2022年の秋、転職してひとり情シスになりました。
そこから約1年が経過し、よかったこと、よくなかったことを純粋に振り返ろうと思います。
自分自身、入社前、入社後数か月はとても不安でした。
でも、今はめちゃくちゃ楽しいです。
今の自分の状態を記録として残しつつ、ひとり情シスになる予定の方に少しでも安心感を持ってもらえると良いなと思います。

非常に個人の考えに基づく内容ですので、ご留意いただければ幸いです。


現在のN2Kについて

仕事の内容

現在、私はいわゆる企業のひとり情シスとして仕事をしています。
詳しい仕事の内容を羅列すると長くなってしまうので、コーポレートエンジニアや情報システム部と呼ばれる人の業務をまるっとやっているというイメージを持っていただけると近いかなと思います。
ちなみに前職はコールセンターのマネジメントをしていました。(IT要素あり)

管理している環境

以前の記事にも少し記載させていただいた通り、グループウェアはGoogle workspaceです。コミュニケーションツールはslack。いずれも正社員は40から50名程度ですが、アクティブで使用しているユーザは1,000ユーザほど。
ここでは記載しませんが、その他SaaSは大小合わせて20ツール程度です。

気をつけたこと

ここからが本題です!

入社時対社内へのマインド

  • 自分はよそ者であるという自覚を持つ

  • 敵ではないということを伝える

  • 社内の文化を知る

  • 苦手な人を作らない

めちゃくちゃ当たり前だけど…細かい部分ではいろいろあったけど抽象化するとこの4つにまとまります。丁寧に意識をしていました。

・自分はよそ者であるという自覚を持つ

これに近しいことは実際に声に出して言っていました。
入社後、数か月は「前職ではどうだった?」という聞かれ方をしましたが、
「何か気づくことはあっても、"前職はこうだった"というアプローチは絶対にしません」という伝え方をしました。
というのも、前職には前職の文化があり、今の会社には今の会社の文化があると思っています。
なので、業務フローを変えたい、いろいろな決まりごとをアップデートしたいという理由において、"前職がこうだったから"という文脈での意見は説得力がないんじゃないかと思ったからです。
それよりも正しく、AsIsのフローを理解し、問題点を洗い出し、それを背景に意見をするということが遠回りだけど、やっぱり重要かなと思います。
情シスをやるうえで自社の業務フローを理解するのはめちゃくちゃ重要!

・敵ではないということを伝える

新しい環境で目につくことはたくさんあります。セキュリティ、ガバナンス、業務フロー…
でも、その前に必要なのは"信頼"だと思いました。
改革を一人で進めることは難しい。でも信頼を得て、適切なチームを組ませてもらって進めれば成し遂げることができる気がする。
社内のことをあまり知らない人が改革を申し出ても反発したくなる。でも社内事情を熟知した人が改革をしようという事ができれば耳を傾けてみようかなという気になる。そんなもんじゃないかなと思います。
これは自分の本心でもあるのですが、「自分の持っている知識で誰かを救いうことができれば本望」という感じです。色々な人と話をして困っていることを知る、それを少しでも何かできないか一緒に悩む。
解決できることも解決できないこともありますが、そんな一緒に悩むという時間が信頼を育むのかなの思います。

・社内の文化を知る

そんな活動を日々続けていると、接するメンバーの解像度が爆上がりしてきました。この人はこういう情報を欲しているんだなぁ、こんなことに悩む傾向があるんだなぁとわかるようになってきます。
また、入社当初は見えていなかった社内の文化に気づくこともありました。
メンバーの得意な領域や不得意な領域も知ることができ、自分が悩んだときの相談相手の選択肢が増えました。「ぶっちゃけわかんないんすよねー、ちょっと一緒に考えてもらえませんか?」と自分の弱いところをさらけ出すことができるようにもなります。
また、幸いなことにそうすることで色んな会議体に招待してもらえるようにもなりました。
そうすると各チーム会議に参加する→さらに社内の文化を知ることができるというポジティブループが始まります。
ちょっと本題とそれてしまいますが、ひとり情シスの課題って、特に非IT企業だと問題を抱え込みがちなポジションだなと思います。
自分はテクニカルな部分は情シスslackを活用しています。
しかし、そうすると他のメンバーからは何をしているのかが見えづらくなってしまう。「何をやっているかわかんないけど忙しそうな人」になってしまうと「話しかけづらい人」→「孤立」というネガティブなループに陥ってしまいがち。そんなことを避けるためにも文化を知るということは大切だなと思います。
社内の文化を知ることで自分がやりたいことを実現するためのアプローチ方法や、どのルートや順番で話を通すべきかがはっきりとしてきました。
解決策を求めるのではなくて、自分の現在地を知ってもらうという意味でも積極的に相談するように心がけています。

・苦手な人、特別仲の良い人を作らない

これまでやってきた取り組みで信頼を得ることができ、自分がやりたいことのアプローチ方法や頭出しの順番が見えてきました。
ただ、誰しも苦手な人はいると思います。私自身も見えてきた頭出しルートの中に「ちょっと苦手だな~」「話しづらいな」と思う人はいました。
ぶっちゃけた話。そんな人に限ってやっぱり話す必要があるんですよね。
でも、そんな人にこそ積極的に話をしたり、自己開示をしました。
そこでのテーマはやっぱり信頼を得ること。多分信頼関係を築けていないことが理由なんだと思います。
苦手意識を持たずにちゃんと接することで苦手意識はなくなり、今では自分の中でもめちゃくちゃ信頼している人になっています。
また、ここは賛否両論あると思いますが、特別仲の良い人を作らないことにも気をつけました。自分も人なのでやっぱりめちゃくちゃ仲のいい人を作ってしまうと、業務の進め方にブレが生じてしまうことを危惧しました。
本当は仲の良さと業務の進め方は切り離すべきなんですが、そこを実行できる自信がありませんでした。
また、他のメンバーから見たときに「仲がいいから優先的に対応してもらえている」という見られ方をされたくないという意図もあります。
全員とフラットに接しているというマインドを持つことで誰に対しても意見ができるし、スケジュール調整することもできる。
優先度ドリブンでスケジュールを組むことができるようになったと思っています。

結果

今はめちゃくちゃ楽しいです。そしてメンバー全員に愛をもって仕事ができていると思っています。
もちろんまだまだ、新米情シスとして勉強するべきことはたくさんあるけどこの仲間たちと仕事ができているって本当に幸せなことだよな~と思いながら日々業務に奮闘することができています!そしてこのメンバーとなら色々な困難も乗り越えられるという謎の自信。

ひとり情シスは組織上1人だけど、その実態は1人ではない

そんなことに気づけた一年でした!
次回は「ひとり情シスになって気をつけたこと(業務構築編)」を書こうかな~と思います!


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