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Twitter SHOW.

この記事はひたすらにTwitterを嫌いになった理由を書いていくだけです。
正確にはTwitterというサービス自体は嫌いじゃない。Twitterをしていて目に入ってくるツイートや情報が嫌いになった。

Twitter上では3月ごろから感染症に関わるデマ、自称専門家、自称医療関係者のツイートであふれていた。不安を煽るようなツイートもあった。
それでもそのアカウントが言っていることは正しいかの如くいいねやRTの数は増えていく。誰も情報を拡散しているという自覚なく。

あなたはTwitterを何だと思っていますか?
便利な情報収集ツール?匿名の誰かと繋がれるツール?

あなたはTwitterにアップされるツイートをどう思っていますか?
絵やネタツイは娯楽コンテンツだ、と言われたら同意してくれる人も多いでしょう。でも、政治やニュース、人の死に言及するツイート全てが娯楽だと言ったら、数人が顔をしかめるか、首を横に振るでしょうか。

面白かったですよ、#検察庁法改正に反対します のムーブメント。政治家はもちろん、タレントや有名人も乗っかって、関連ツイート数は150万件を超えましたね。そして、実際にこの改正案は議題に上がった国会中の決議を見送られました。
この結果、どうなったか。Twitter上では「ネットの声が国政に届いた!」「SNS上のムーブメントが政治を動かした!」のツイートが多数現れた。
日本人の人口のうちの一割にも満たないツイート数のこの活動が政治を動かした、なんて言っているんですから。

この件に関わらず、政治について言わせてもらうとすれば、Twitterは、小さい国会ではありません(にしてはいけないとも思います)。

SNSではフォロワー数やいいね、RTの数がそのまま影響力を持ちます。これは、説明するまでもありませんが、そのアカウントのツイートが、その分多くの人の目に触れるからです。
まず、日本では規定年齢以上の国民に平等に1票投票する権利があります(一票の格差問題は別問題です)。全ての国民が「平等」に政治参加する機会があるんです。
ですがSNSは違います。1アカウントで複数のツイートができます。先程のムーブメントでは、一人が複数回、そのハッシュタグを呟くことができました。そしてもう一度、150万以上という数字を考えてみてください。政治参加ができる何人の人間が賛同したと思いますか?

そしてもう一度、SNSの声が政治を動かしたとはどういうことかを考えてみてください。

これが本当なら、SNSは小さな国会と同義になります。ツイート数を稼ぎ、タグが呟かれた回数が多ければそれを世論と呼び、マジョリティとして行動することができる。そして国会を動かすことができる。これから何度も、ハッシュタグをつけた政治的ムーブメントが何度も起こることでしょう。数を盛ってゴリ押しして政治を動かせるならこんな楽なことはない。わざわざ政治家にならなくてもいい、選挙に行かなくてもいいんですから。

だからせめて、個人の意見ですが、どうか、SNSの声が政治に影響を与えたなどとは思わないでください。私たちは民主主義の国に生きています。平等に投票権が与えられています。それがSNS上のムーブメントで動かされてはいけません。

選挙に行って、自分の参政意思を示してください。決してSNS=国会、SNSで見えるツイート=全国民の意思とは思わないでください。もしあなたが選挙に行かず、SNS上で政治の意見を言っているとすれば、それは参政する方法として間違っています
※ただし、言論の自由というものがあります。もちろんデマや誹謗中傷した場合には罰せられる責任とともに保障されているものですが、ツイートする内容を誰かに強制されることはありません。


人の死にも言及しましょうか。
まず、亡くなられた方には心からご冥福をお祈りいたします。
ただ、Twitterを見るとこれは面白かった。大爆笑ものでしたよ。

「誹謗中傷、ネットいじめが人を死に追いやったんだぞ!」「お前たちのそのツイートがこの人を殺したんだ!」と正義ツイートの嵐。

言っていることはまともです。確かに誹謗中傷で人を死に追いやることはある。私もある人に殺意を持って「死ね」と呟いたことがあります。その対象が死ななくてよかったですが、自分のツイートがもしかしたら、なんてことを考えると見直すべきだと思います。教えてくださりありがとうございます。

そして、あなた方は何がしたいのですか?
誰もが誹謗中傷をしない平和なTwitterを作っていきたい
の一心ですか?本当に?

説教をしたい、まともなことを言っていいねやRT、フォロワーを稼ぎたい自己顕示欲を満たしたい。その欲はありませんか?その欲を亡くなられた方の名前を出して/利用して満たそうとしていませんか?

本当に面白いですよ。それこそ不謹慎だと言ってやりたいくらい。

Twitter上はいつだって自己顕示欲の塊です。それを満たすためなら多少犠牲を払っても良い。そう考えてしまいます。

いいねがもらえるなら他人の死を利用しても構わない

フォローしてもらえるなら他人の絵や作品を盗用しても構わない

特定のキャラ、人物、ストーリーを蔑んでも構わない

自分のフォローしている人が誰かを悪者にして誹謗中傷していれば、自分も一緒に言っても構わない

Twitterをいいね、フォロワー稼ぎのゲームだと思っていませんか?思っていなくても、そういうゲームをしていたな、と考えられませんか?

違う、と言える人はわかっているんでしょう。何のためにTwitterをしているのか、何のためにツイートをしているのか。こういう人は考えてツイートができる人です。必要のないことは呟かないし、首を突っ込まない。間違えることはない。賢く、正しいと私は思います。

ただ、私はTwitterをそういうゲームだと思っています。Twitterはまさしく自己顕示欲を満たすための場であり、ツイートすることが本当であろうがなかろうが、多少の犠牲を払おうが、いいねやRT、フォロワー数を稼ぐことが全てです。しかも、ユーザは実在する人間。本当の「ソーシャルゲーム」じゃないですか。

だからこそTwitterは娯楽であり、人が集まって自己顕示欲を満たす
"SHOW"なのです。

あなたが生きるべき場所は、ショーのステージの上ですか?




あとがき

最後までお読みくださりありがとうございます。私の自己顕示欲を満たしたいがために書かれた自己満記事にわざわざお時間を頂きましたこと、心より感謝申し上げます。

私はTwitterを始めて3年目になります。始めた当初は、知人だけとFFになり、情報交換をしていました。しかし、自分の趣味について呟き始め、匿名の、どこに住んでいるかも性別もわからない人と繋がり始めます。
そこは非常に楽しい場所になりました。自分の好きをいいねやRT、リプで共感してくれる人がいます。

ただ、最近のTwitterは面白くありません。
Twitterで呟かれていることが本当か嘘かわからない。けど、TVよりは正しいことを言っているかもしれない。でも、本当は誰もが自己顕示欲を満たしたいという欲望のもと、いいねやRT、フォロワー稼ぎをするソーシャルゲームに投稿された不確定情報ばかりでした。

一言で言えば、「こんなげーむにまじになっちゃってどうするの

Twitterは私が生きている世界の全てではありません。
Twitterに飲まれすぎている、私の住む世界はここじゃない。
そう思ってTwitterをやめる選択をしました。
(それで、特定されないようにnoteを書いています。)

これを読んだ方にも、Twitterはどういうものか考えていただき、Twitterで自己顕示欲を満たすことよりも大事なものはあるのかないのか、どういう風に付き合っていけばいいのかをどうか御一考していただけると、この記事をかいた甲斐があるというものです。

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