性エネルギー
まず「性エネルギー」という言葉はものすごく曖昧な言葉で 、言葉が定義されていないとほとんど説明する意味がなくなってしまうので、まずはその解説から入る 。これは「生命エネルギー」というように定義して頂けると良い。生命エネルギーが、何故? 性エネルギーなのか?というのは、新しい生命を生み出すエネルギーだからである。要するに子供が生まれるエネルギーである。性エネルギーといったときにそれは子供を産み出すような生命エネルギーだと思うことである 。そうするとそれは若い男女関わらず 若ければ若いほど生命エネルギーが強いので 性エネルギーが強い、年を取ってくると性エネルギーが弱い 、それは死にそうな年だから ということである。すなわち性エネルギーとは命を生み出すエネルギーである。 それは全ての生物が持っているから、別にそれを持っているから偉いというわけではない 。それはみんな持っているわけである。 ただしそれをどうやって生命を生み出すこと以外に 使えるか? というのはよく言われる話であると思う。 だからまさにそういった意味合いでの 生殖以外にどうやって使えるか? 性エネルギーを成功のパワーにいかに変えていくか?という話である。
実はこれはインド人が昔すごい長く考えていて、ヨーガで言うとクンダリーニヨーガという。 もちろん中国人も考えていて、 気孔などにもそういった考え方があるし、房中術などもその一つであるけれども、今回は中国の話などは置いておいて、もちろんもしかしたら出所は同じインドかもしれないし、クンダリーニヨーガなどの発想で行くと分かりやすいと思う。 ヨーガの改訂で行くとハタヨーガと言うポーズのヨガ 。もちろんハタヨーガの中で全部見ることもできれば、ハタヨーガの外側にそのヨーガの改訂を置くことも出来る。それは流派・宗派によるとも思う。でも基本的な考え方としてはまずポーズのヨガがあって、 そしてエネルギーのヨーガがあって、瞑想のヨーガ、という風にヨーガの順番はいく。いわゆるハタヨガでポーズのヨーガに当たるところは、 二つの意味合いがある。一つはまさに生命エネルギー (性エネルギー) を自在に操れる様な体を作っていく という大前提。 さらにはその先に進むためには、 長時間の瞑想が必要になってくる。 (エネルギーのヨーガのさらに先にある瞑想のヨーガ) 長時間の瞑想に耐えることができる体を作っていくことも目的の一つである。 という意味では本来はハタヨーガに当たるポーズのヨーガは、次のステップのクンダリーニヨーガ(生命エネルギーのヨーガ)、そしてさらに次のラージャヨーガ (瞑想のヨーガ・王者のヨーガ) にふさわしい体 を作っていくための段階が ハタヨーガ だという風に 思うと分かりやすいと思う。 だからそういった意味では今回興味があるのは ハタヨーガ(ポーズのヨーガ) ではなくクンダリーニヨーガ(エネルギーのヨーガ)に当たるところである. もちろんさらにその先には ラージャヨーガ (瞑想のヨーガ) があるわけである。クンダリーニヨーガは簡単に言うとこれは生命エネルギーのヨーガであり、特にヨーガではそれはクンダリーニそのものはムーラダーラというチャクラにあると考える。ムーラダーラは性エネルギーの源でもある。ムーラダーラというのは会陰という様に中国中医では言うから、肛門の少し前の辺りである。解剖学的に言うとムラダーラは男性でいうと 前立腺のあたりがムーラダーラチャクラ になってくる。もちろん解剖学的には女性前立腺 にあたるところはもちろんある。 それは解剖学を学んだことがある人は聞いたことがあるかもしれないけれども、ただ解剖学的に それが前立腺がどうのこうの というのはあまり重要な話ではなくて 情報空間の話なので、前立腺はどこ?と言われたらだいたい肛門の前あたりの感覚で良いと思う。その辺にムーラダーラチャクラというのがあって、 そこにクンダリーニと言う エネルギーが蛇のとぐろのように 渦巻いていて、 それがだんだん上がっていくとクンダリーニが上がる という言い方を ヨーガでは言っているわけである。 それをやっていくことによってアナハタなどの上の方のチャクラがだんだん開いていって 、最後におでこの アジュナのチャクラが開いていくという風に考えるのがクンダリーニヨーガの考え方である。
そのエネルギーを上げていくというのをどうやって説明していくか?と言うと、脳内の VTA 側坐核というのが真ん中ら辺にある。そこから前頭前野にドーパミン経路がある。脳内の経路はいっぱいあるけれども、 Aの12345678910 みたいな中で勿論BもCもある訳で、その中の A の10番という神経束がドーパミン経路で言うと VTA 側坐核 という所から前頭前野まで伸びているわけである。 もちろんドーパミンは運動するために必要なホルモンだから、ドーパミンが不足している人は体の動きが鈍くなるわけで、 その典型的な例が体の動きがすごく鈍くなってしまうパーキンソン病である。 逆にドーパミンが多過ぎると運動のし過ぎになってしまうわけで、 子供の頃 多糖と言われている子達。その子たちはドーパミンが多過ぎる訳で、 だからADDやADHDになるとドーパミンを抑制する 薬を飲まされたりするわけである。だからそれはドーパミンの出過ぎ、動き過ぎである。だからドーパミンというのは運動を促すホルモンである。 おそらくそのドーパミンの経路がA点が前頭前野まで伸びているのはどうも人間だけであり、何でそういう風になったか?というと、運動を促すというのは原始時代の文化以前の時代でドーパミンで我々の運動を促さなければならない理由は固体の保存と種の保存くらいしか理由が無い訳である。それはご飯を採りに行ったりとか、もしくは生殖行為であれば生殖相手を探しに行く。そういった行為をさせなければいけない訳だから、進化の過程でそういった行為をする様にドーパミンが流れる様になった。だからドーパミンは先走り物質であり、ドーパミンが出ることで体の動きが促される。そして、欲求が満足されるとドーパミンからセロトニンに変わって、そして幸福感というセロトニンが出ると脳内物質は(それはドーパミンでもアドレナリンでもノルアドレナリンでも何でも良いが)全て抑制される。つまりセロトニンは最後にそれらを抑制させるために出てくる。逆に言うと、幸せ感の物資はセロトニンだと思っておいて頂くと良い。つまりドーパミンで食べ物や性欲相手を探しに行く。そして満足すると、セロトニンが出て幸せな気分になってお腹一杯になって満足する。そして今度はドーパミンが抑制されるから急に動きたくなくなって寝っころがってみたいな感じになると思う。それが脳内で必要だったのは原始時代の頃は山でイノシシを狩りに行ったりとか、もしくは山に生殖相手を探しに行ったりとかする時だった訳である。そしてその空間でいたのがどうも人間になってから前頭前野にまで同じ促すホルモンが出てくる様になってきた訳である。おそらくその最大の進化的理由は我々の食べ物を探しに行く空間、生殖相手を探しに行く空間が情報空間に進化してしまったからである。特に農耕になってくるとますますそうで、狩猟の場合は明日、明後日という話ではなく、目の前の獲物をどう捕まえるかどうか?という時代だったので、それが農耕になった頃から来年の作物を考えなければいけない訳で、それもある程度社会的なシステムが無いと農業みたいな共同作業も上手くいかない訳だから、たくさんの人が念を越えてどうやって行動するかどうか?を施策しなければいけない。同じ様におそらくそういった中で自分の生殖相手を手に入れる競争の場で勝つためにはその村の中で長にならなければいけない。そういった進化の淘汰の空間が捕食行為・生殖行為を含めて情報空間に広がっていった。農耕の発達が一万年くらい前に我々人類が農耕を発明した。それがその結果としておそらく競争空間が情報空間に至ったので、情報空間での活動が上手に出来るものがその日食い物に在りついて生き延びる。そして子孫を残す。ということになったので、まさに促すドーパミン経路A10が前頭前野まで伸びた者が生き延びたのか?そういう必要性があって伸びてきたのか?どちらが先かは別として、そうしてA10神経束はVTA 側坐核から前頭前野まで人類は伸びてきたと思えば良い訳である。
実は先ほど言ったクンダリーニヨーガで言うと、まさにムーラダーラチャクラにあたる会陰。例えば生態的に言うと前立腺。そこから脊椎を通して前頭前野というのは脳内で対象部位はそのままVTA 側坐核から脳内の前頭前野だから、頭の中のVTA 側坐核から前頭前野を体で表すと背骨を通して会陰から頭のてっぺんまで、もしくは前頭前野までという風に対象になると思ったら良い訳で、だからおそらくクンダリーニヨーガは4000年くらいの歴史があるけれども、その中で行われてきた方法論はまさに身体的なエネルギーのヨーガとして会陰のムーラダーラチャクラから、おでこのアジュナチャクラに向けてのエネルギー感をどんどん移動してチャクラは開いていくという修行をたくさん行う。そしてさらにその後は前頭前野より上に行く訳だから、アジュナよりは更なる抽象空間。そして抽象空間での臨場感を維持する次のステップのラージャヨーガに進むまでのステップの1つの練習である。クンダリー二ヨーガだけで終わりではなく、さらに先を目指すに当たって勿論その為には瞑想を行う時はそれに適した体を作らなければならない。おそらく長時間の瞑想に耐える様な身体を作るためにはハタヨーガは役に立ったと思う。そういう意味ではハタヨーガはクンダリーニヨーガやラージャヨーガの改訂がある訳で、そうすると今回我々が与えられたテーマ「性のエネルギー」つまり、クンダリーニのエネルギーをどうやって成功のパワーに変えるか?というと、それはヨーガでやってきたことがそのまま現代に通用する。生殖エネルギーにあたる我々の子供を生み出す様な「生命エネルギー」そのものを前頭前野まで持っていく。成功というのは、より高い抽象空間でより上手に行動出来た人を「成功者」と呼んでおり、それは我々人類の進化の過程である。だから上手に罠を掛けられる人、上手に時間的移動の出来る人が、より進化・成功していく。最後に成功か否かはより高い抽象度で臨場感が持った行動が出来る人。臨場感が持った行動が出来るということは、より高い抽象度にドーパミンがしっかり流れる。A10神経が前頭前野にしっかりドーパミンを流せる人。実はその方法論は数千年の間、インドでは伝わっている方法で、勿論それが中国に入り、そして日本にも入ってきている。それは簡単に言うと、クンダリーニヨーガからラージャヨーガの改定。だからまずはそういった強い生命エネルギーであることが望ましい。但し、それを前頭前野にいかに流すか?つまりそれを抽象思考、もしくは抽象空間の臨場感のエネルギーに変えていく。それが、成功のパワーを生み出すことだと思って頂けると良い。そのためにはもの凄い単純で、自分が何らかのそういった生命エネルギーとしてのエネルギー感をしっかりと感じることの出来るのであれば、その時に思いっきり抽象空間で同じ様に何らかの活動を行う。ヨーガでは、それは瞑想を行うということである。勿論、数学をやるのも良いし、音楽活動を行うのも良い。それは自由。音楽であれば譜面を見ながら譜面で見える音の世界を本当に楽曲の世界として思い浮かべても良いし、そういった臨場感を上げていく。つまり、情報空間の臨場感を徹底的に上げるという作業を、強い自分の生命エネルギーを感じながら行う。それがまさに、前頭前野 に VTA 側坐核からエネルギーを流すことであって、それがまさに「生命エネルギー=生殖エネルギー=性エネルギー」を「成功のエネルギー」に変えていく という風に思って頂けたら良いと思う。
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