意味わかってる?

先日スーパーへ買い物に行った。

夜勤明けで爆睡してしまい、目が覚めたのは20時を回っていた。

「腹が減った。弁当でも買いに行こう。」

私が向かったスーパーは20時を過ぎると弁当や惣菜が値引きされ、半額になることもある。

いつも利用するスーパーではなく、少し遠いスーパーだ。

すでに売れてしまって食べたい物がない可能性もあるがとりあえず向かうとする。

スーパーに到着し惣菜コーナーを物色。

2割引されたカツ丼と菓子パンを手にレジへ。

レジではお姉さんが商品のバーコードを読み取り、支払いはセルフレジで行うスタイルになっていた。

レジのお姉さんにクレジットカードを手渡そうとすると

「当店は現金のみのお取り扱いで、カードは使えません。」

唖然とした。

現代においてクレジットカードが使えない店があるのかと。

今やキャッシュレス時代。電子マネーが普及している。

クレジットカードですらもう古い。

しかしこの店はクレジットカードすら導入していない。「ダメだこりゃ。」いかりや長介ならそう言うだろう。

手にしたカツ丼、菓子パンを元あった場所に戻し、店を出ようと出口に向かった。

その時あの赤い紙が出口の扉に貼られているのを発見した!

そう、あの「キャッシュレス5%還元」の紙だ。

(2020年6月でサービスは終了している)

クレジットカードが使えない店になぜ貼られているのか。疑問が湧いた。

その時ちょうど出口付近の片付けをしていた店員のおばさんがいたので質問してみた。

私「この店はクレジットカードが使えないんですよね。」

店員「そうですが。」

私「この紙が貼ってあるってことはIDなどの電子マネーが使えるってことですか?」

店員「いいえ。現金をセルフレジへ入れていただければ電子マネーとして精算し、5%還元いたします。」

私「あ、そうですか。」

なんということだ。

キャッシュレスの概念を履き違えている。

田舎の超高齢化地域ではこんなことが起こっていたのか。愕然とした。同じ県民として恥ずかしい。(ちなみに秋田県である)

現金を財布から取り出してセルフレジで入れる。もはやキャッシュレスではない。

なのに5%還元する。

「5%還元のサービスを提供してるんだからいいでっしゃろ」的な顔で説明されてもムカつくだけなのは私だけだろうか。

2020年6月で5%還元サービスは全国で終了している。

クレジットカードも使えない。

今後あのスーパーに行くことはないだろう。

客を手放さない努力をして頂きたいものだ。

買い物を終えて、レジ袋へ商品を詰めているおばさんのピンク色の長財布はパンパンに膨らんでおり、レシートを大事そうにその財布にしまっていた。

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