あなたの番です【感想文】

「あの…遺体って言葉聞くだけで怖いんでこれからは遺体のこと〝パッタイ〟って呼びません?」

あらすじ

 年の差婚の新婚夫婦、手塚菜奈と手塚翔太はマンション「キウンクエ蔵前」の一室を購入し新婚生活に胸を膨らませる。
マンションの住民会に菜奈が参加することになるが、ひょんなことから、殺したい人の名前を紙に書き、クジのように引く「交換殺人ゲーム」が始まった。
(引用:Wikipedia『第1章第1話』より)

感想

 「反撃編」も含め、一気に20話観ました!
ミステリーはドラマであまり観ないのですが(配役で大体犯人わかるため)このドラマは面白い。
伏線がわかりやすかったのですが、最後まで黒幕はわかりにくいようにされててとても楽しめました。 秋元康氏が企画・原案なので意外な人物が犯人なのでは?とずっと疑っていましたが……流石の結末でしたね。 犯人は推理できたのですが、うーん…本当にこの人かな?と最後まで自信は持てないくらいうまく隠されていたと思います。
 放送当時は、ツイッターでもトレンド世界一になるほどなのも肯けます。
本当に今の時期だからこそ一気に見れてよかったと思います。所々にコメディの要素があるのもご愛敬。そのポップさと猟奇交換殺人の恐怖のメリハリがなんとも作品にのめり込ませる演出でした。

与太話

 誰しもが〝欲求〟を秘め生きています。
この作品のメッセージをあえて探すならば、どうしようもない人間の欲求について描かれていたのかな。と感じました。 人間の三第欲求よろしく、その他にも依存や先天的に求めてしまうもの・ことは誰しもありますよね。
でも、もしその欲求を満たすことができなかったら?誰にも受け入れられなかったら? そこに尊厳が育たなければ、ただ孤独です。そうした孤独感は人を殺してしまうこともあります。
 往々にして、そうした社会的にマイノリティな嗜好は、抑圧されてしまうことが多いので…。
 要するに、発端は些細なことでも人は人を殺しうる可能性はそこらへんにゴロゴロと転がっている。 と思いました。


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