見出し画像

【日記】ラジオ体操/スパゲティ化現象/紫鏡/隣人/休日の飯事情

日記


2020-10-8 thu

ほぼ毎朝、ラジオ体操をしている。丁寧にきっちり、動画をよくみながら動くとさまざまに気付きがある。
第一はなめらかな動き、第二は反動をつかった力強い動きが多いこと。足を曲げる運動の時は、かかとをあげたりつけたりするタイミングが難しいので、お手本をよく見る必要があること。第一と第二の「腕を振って足を曲げ伸ばす運動」は同じようにみえて、実は少し違うこと(第一は腕を胸前でクロスしてひらく平面的な動き、第二は前から横に振る立体的な動き。第二の方が反動で肩が伸びる)など。
朝からからだを動かすのは気持ちがいい。

台風が近づいているせいか、今朝から雨。気圧の影響か、朝には調子良くラジオ体操やらなにやらしていたくせに、昼ごろになるとからだがズンと重く感じる。立っていても、座っていても、重力を倍以上に感じる。脳は一本のほそい糸になって、絡まりあって、ぐちゃぐちゃにのびたスパゲティのよう。
ブラックホールに吸い込まれるとき、人は縦に伸ばされ横に縮み、スパゲティのようになるという(スパゲティ化現象)幼いころ、テレビで見たそれが大変にショッキングで、ぐにゃぐにゃになって意識だけがある不幸な生命体になった様子が頭から離れず、夢にも見た。最近では忘れてしまっていて、もう見ない。
はたちまで覚えていたら呪われてしぬといわれていた紫鏡という言葉も忘れたまま、はたちを過ぎ、30歳まで生き延びた。

2020-10-09 Fri
寝坊した。5時半、起床。気圧はまだ低く、やたらねむい。
毎朝、6時半ごろに必ず、隣人が鼻をかむ音が聞こえてくるのが、いやだ。すうと澄んでいた朝の空気が、よどんでしまう。
隣人は、起きて家にいる間、ドアをあけて過ごしているようで、中年女性特有の人間のすえたようなにおいがマンションのろうかに充満するときがあるのもいやだ。
隣人のにおいがアロマの香りになり、鼻をかむ音はチベタンシンギングボウルとティンシャの音になる日を待つ。

2020-10-10 sat

目覚ましをかけずにねむり、4時、5時半、7時に目が覚める。たまにはこんな日も必要。相変わらず外は雨で、後頭部に頭痛の気配。坐禅会の予約をしていなかったことを思い出し、あわててpeatixで予約。

坐禅会でほぼ毎回いわれている「ラベリング」「アンラベリング」について考える。ラベリング(自分の感じていること、自分に起こっていることに名前をつけていく、言葉にしていく)が苦手で、常にアンラベリングしている状態だとおもっていたけど、ラベリングが少しずつできるようになると、自分がアンラベリングだとおもっていた状態が実は常にラベリングされた状態だったのかも、と気が付く。

昼から人がくる予定だったので、スーパーに買い物に行きたかったが、朝からずっと大雨だったのでカッパと長靴を装備。絶対に濡れたくない。カッパが濡れたまま店内に入るのも申し訳ないので、タオルも持っていく。まるでキャンプだ。
最近は、SEIYUで買い物をすることも減り、商店街のアキダイや青果店で買い物をすることが多い。すこし歩いても、より安く確かな品質のものがある気がする。SEIYUが悪いのではない。すこし歩くんだからそうあってほしい、という願望もあるかもしれない。
先日の買い物で安くなっていたセロリが家にあったのと、温かいものが食べたかったので、ロールキャベツとポトフを合体させたものを作ることにした。サクサクと買い物を済ませる。
鮮魚売り場ではイナダが240円と言う破格で売られており、まるまる一尾買って捌くのをやりたい、というのを今月の目標にもしていたので、今日は時間もあるし、と購入を決意。おじさんが大きいのを選んでくれた。

ロールキャベツは具材が多すぎたので寸胴と圧力鍋を使い、久しぶりに白米を炊いた。ふだんは玄米なので、白米の炊けるいいにおいにうっとりする。炊飯器を捨てたが、土鍋の扱いにも慣れた。
昼食は、ロールキャベツ、ポトフ、ブロッコリーのおかかマヨ。もっと、ご飯のおかずになるものが一品あればよかった。そんな日はふりかけが仕事をする。

昼食を済ませたら、さっそくイナダを捌きにかかる。実は包丁で三枚におろしたことがなく、YouTubeに助けられた。頭を割りたかったが、出刃包丁がないので断念。
アニサキスが怖いので、注意深く目視する。
サクにして、刺身、骨のまわりと切れ端でなめろう、翌日の朝用に昆布締めを仕込んだ。

夕飯は、駅前の馬鹿みたいに美味い唐揚げ屋で買った唐揚げ、刺身、なめろう、味噌汁。野菜が薬味とたまねぎしかなく、反省。わんぱくなご飯はしあわせだ。

食べ終わり、21時ごろから中村浴場に向かう。入っていると、なにやら脱衣所が騒がしい。旅行らしき3人組が、脱衣所でスーツケースをひろげてワヤワヤとしていたのだった。

アニサキスは夜中に腹が痛くなるというので、おびえながら祈りながら、24時に就寝。食と就寝を共にする人に、今日腹が痛くなったら確実にアニサキスなので、お互い迷わず救急車を呼ぶように、と言い聞かせる。
就寝が遅くなったので、腹が無事ならきっと明日は起きられない。


2020-10-11 sun

案の定寝坊。腹は無事だった。二度寝を繰り返しながら8時半ごろにのろのろと起き出し、台風の影響だと言い聞かせる。
昨日仕込んでおいたイナダの昆布〆、おくらとねぎとじゃがいもとわかめの味噌汁、昨晩の残りの肉じゃがで朝食。おなじく残りもののなめろうを炊きたてごはんにのせて、あつい出汁をかけて食べたかったので、今朝も白米を炊く。

朝食を済ませ、家の掃除やら洗濯やらにとりかかる。床拭きとカーペットを夏ものから冬ものに変える作業まで、昼前に完了し達成感。寝坊したが、許された気がする。
衣替えのため、衣装箱から厚手のパーカーやらなにやらを出したところほんのりと「去年」の香り。布団乾燥機で乾燥してみると、どこかにいってしまった。なにかあるとすぐ、布団乾燥機に頼る。

昼過ぎから外出し、高島屋で買い物、夜は湯どんぶり栄湯へ。
サウナで頭がボワン……となるきもちよさ、いわゆる「ととのう」状態になるのは大体1セット目が最もつよく、あとはゆらゆらと気持ちいいところを漂っているような、ズドン!と快感に突き落とされて、あとはゆっくり浮上していくような時がほとんどだが、今回は2セット目でズドン!と来た。3セットしたら、もうどうなっちゃうの?と欲張るが、結局どうなることもなく、いつもどおり気持ちよく浮上していくだけだった。「ととのい」を期待する、そこに無理やり持っていこうとするのは非常にナンセンス。