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一期一会 思い出の人達③建替えで小判が出た話

 〜財産形成とは目的ではなく長い旅なので決して焦らず失敗してもまた旅を始める〜

 代々続く庄屋さんは今後も資産を守っていくのでしょうか?それとも小原庄助さんのように身上潰すのでしょうか?
 僕が訪ねた代々庄屋さんだというお宅は、本宅の前に大きな長屋門がありました。長屋門というのはその名の通り門が長屋になっており、そこに門番がわりに人が暮らしているという門です。現在はさすがに昔のように人が住んではいず、物置になってました。ご主人は学校の先生だそうです。どうやら息子も学校の先生を目指しているようです。庭は日本庭園の様で月山があり、松が2本あります。松が2本あると庭師の手間代でこれまた身上潰すと言われますが、お主人が趣味がてら自分で剪定しています。そのほかチャボ檜葉が数本、しゅろの木が並んで2本、西北には樫の木があります。梅の木、柿の木があります。梅は春に梅の実がなり梅干しや自家製の梅酒を作ります。柿は秋になると甘い柿がなり、カラスが食べに来てしまうそうです。桜はありません。庭にはあまりふさわしい木ではないのでしょうか。

 つい最近建て替え工事をしたそうです。江戸時代からの古い入母屋造りの家だったのですが、軒裏から小判数十枚、さらに床下からも小判数十枚が出てきたそうです。これはおそらくご先祖が、屋根が壊れた時にはこれを使え床が壊れた時はこれを使えと言葉ではなく、小判で子孫に語ったのでしょう。

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