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ピナ・バウシュの動きに魅せられて

みなさん、コンテポラリーダンスというものをご存知でしょうか。
僕が初めてコンテポラリーダンスという単語を知ったのは確か、テレビ番組『LIFE〜人生に捧げるコント』でのココリコ田中のネタを見たのが初めてだったと思います。

その時はコンテンポラリーダンスがどうというよりも、ココリコ田中の動きが破天荒すぎて面白いという感情しか抱きませんでした。

そして、月日がたち、ピナ・バウシュという一人の女性を知りました。このピナバウシュという女性を知ってから、僕のコンテポラリーダンスに向ける目は大きく変わりました。

今回は、僕が思うコンテポラリーダンスの魅力を語りたいと思います。おそらく一般的な見方をしていない気がするので、同意できない内容も多いとは思いますが、新しい視点を得るための参考程度に閲覧していただければと思います。(また、誤った情報の記載があるかもしれません。その際は申し訳ありませんが、コメント欄等でご指摘いただければと思います。)

ピナ・バウシュという女性について

コンテンポラリーダンスの魅力を語る前に、ピナ・バウシュについて語らせてください。
ピナバウシュは、ドイツのコンテンポラリー・ダンスの振付家、舞踏家です。あまり詳しくないので wiki を引用しますが、ピナ・バウシュはドイツ表現主義舞踏に影響を色濃く受けており、演劇的手法を取り入れたピナ独自の舞踏演劇は演劇とダンスの融合とも言われているそうです。(彼女自身は「タンツ・テアター(ダンス演劇)」と呼んでいるそうです。)

僕はピナ・バウシュが振付したコンテンポラリーダンスが好きでコンテンポラリーダンスに興味を持ちましたが、もしかすると通常のコンテンポラリーダンスとは少し違うかもしれませんね...

僕が思うコンテンポラリーダンス(タンツ・テアター)の魅力

"圧倒される人間の生身"

これが僕がコンテンポラリーダンス(タンツ・テアター)に魅了された一番の理由です。
何はともあれ映像を見てもらうのがいいと思いますのでリンクを貼っておきます。
・Pina Bausch - Seasons March
https://youtu.be/vJpgjsOr6hk
・Pina Bausch - Extract from the Rite of Spring
https://www.youtube.com/watch?v=0VqaGkKQRCU

映像を見た方はわかると思いますが、コンテンポラリーダンス(タンツ・テアター)は、最上級とも言える肉体が、幼児が人目をはばからず感情で身をよじるような動きをするのです。
この"肉体"と"動き"のミックスが、なんとも僕の内側をくすぐる感じがあるのです。なんというか性的に満たされる感じがあるのです。
男性特有の生理現象が起きるという訳ではないのですが、肉体的な安心感と同等なものを感じるのです。

たしかにコンテンポラリーダンスの作品は、演者が薄い布をまとって表現することが多いので、女性や男性の露出部が広いこともあるのですが、そんなことより「この肉体がここまで人間の内面の醜さを表現してくれるのか」という気持ちになるのです。(この肉体、というのは、選別され、鍛え上げられたダンサーの肉体を指しています。)

基本的にコンテンポラリーダンスの動きは、普通の動きとはかけ離れたものがあるので、不気味です。
しかし、その動きはどこか自分自身の内面にも通じるものがあって、それを目の前の演者が洗練された肉体で表現してくれているのです。こんな贅沢はないなと思います。

自分より優れた肉体が、その肉体を醜い感情を表現することに使われるのです。
こんなもの見せられたら、僕たちは身を委ねることしかできない。無力に近いけど、自分の内なる醜さも抗うことなく受け入れることができるようになる。そんな肯定感に包まれるのがコンテンポラリーダンス(タンツ・テアター)の魅力かなと思います。

以上が、僕の思うコンテンポラリーダンス(タンツ・テアター)の魅力です。
コンテンポラリーダンス(タンツ・テアター)について、僕独特の解釈をしている部分が多いので、コンテンポラリーダンス(タンツ・テアター)について詳しい方がおられましたら是非お話してもらえると嬉しいです。連絡ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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