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不確実を提供するビジネス

ビジネスをB2BとB2Cの2通りに分けることにほんのり疑問を抱いていた。

自己解決したのでここにしたためる。

B2B vs B2C

お役立ち情報をお借りする。

B2Bは

B to Bとは、Business-to-Businessの略で、企業間の商取引、企業が企業向けに行う事業のことを指します。『B2B』と表記することもあります。

https://www.daiwabutsuryu.co.jp/useful/words/b2b

B2Cは

B to Cとは、Business-to-Consumerの略で、企業と個人(一般消費者)の間で行う取引のことを指します。『B2C』と表記することもあります。

https://www.daiwabutsuryu.co.jp/useful/words/b2c

なるほど

誰に何を届けるか

商売の基本は「誰に」「何を」提供するかである。

B2BとB2Cは「誰に提供するか」という問題で、何を提供するかについて触れていない。何を提供するかを考えよう。

B2Bはエンドユーザーに届く前のモノやサービスを提供するから、それは確実に必要なものかあったほうが確実に良いものになることが多いだろう。

B2Cは必ずしもそうではない。漫画を読むのも映画を見るのも絶対に必要というわけではない。一方、必要なものを買うこともある、わたしの視界に入っているものだとデスクとボールペンとコピー用紙がそれに該当する。

では、B2Bは絶対に必要なものだけをやりとりするだろうか。そうでもない。わたしが10年前についていた仕事、研究者が提供するものには不確実性が伴う

不確実な届け物

研究者が提供するもの(研究成果)が不確実なのは、それが上手くいくかどうかわからないからだ。研究計画書はだいたい次で構成される。

  • 何をやるか

  • 結果として何を得られるか

  • 以前の成果

  • 予算

問題なのは2番目で、計画だから結果を見込めなければならないが、これを予測できるならそれはそもそも研究ではない。以前の成果とアクションとコストはわかる。そこから先はわからない。これは研究だけでなく新規事業や起業も同じだ。

一方、漫画や映画、すなわちエンタメもまた不確実である。それが上手くいくかどうかわからないからだ。同じことを言ってみた。上手くいくかどうかわからないことをやる理由はこれだ。

この予想外の良い出来事(報酬予測の誤差)によって、ドーパミンが分泌され、私たちはワクワクする。ここで重要なのは、「素敵な店」という結果(報酬=現実・現在・身体近傍的)ではなく、「予想外、期待と可能性」への反応(予測誤差=想像・未来・身体外的)であることだ。すなわち、ドーパミンの本質は、期待物質なのである。

https://pharmacist.m3.com/column/bookreview/2156

予想を裏切るのがエンタメの本質だから、その結果を事前に予測することは難しい。

研究とエンタメに共通するのは、外的環境に変化がなかったとしても常に新しいことをし続けなければならないという部分だ。これはベンチャーマインドを持とうとかそういう話ではなく、新しいことを行なうこと自体がそのビジネスの価値提供であるということを示している。

おわりに

要約すると

以上

参考

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