ランニングエコノミー(RE)とは?

ランニングエコノミー(RE)って聞いたことありますか?
日本語では「走の経済性」と直訳されます。
ある速度のランニングに対してより少ないエネルギーで走れるかということで、ランニングエコノミーは、最大下のある走速度における酸素摂取量と定義され、酸素摂取量は、最大下であれば走速度の増大とともに直線的に増大するため、ある走速度での酸素摂取量を比較することが望ましいと考えられています。
車の燃費とよく例えられています。

このランニングエコノミーが大きく取り上げられるようになったのは、日本人とケニア人のトップ選手で、走速度と酸素摂取量の関係を調べた実験がありました。
ケニア人選手は、日本人選手より同じ走速度において酸素摂取量が少ないことが分かりました。
速度が上がれば、ハアハアゼイゼイと呼吸が荒くなりますよね?
逆にいうと、同じ酸素量でも速い速度で走れることが、ランニングエコノミーが 高いということになります。

間違っていけないのは、動画撮影などでランニングフォームを分析してランニングエコノミーを評価できるのではありません。あくまでも、走った速度での酸素摂取量が評価となります。そういった講習会がたまに見かけますが、解釈を間違っておられると思いますので、ご注意ください。

確かに研究を突き詰めると、ランニングエコノミーはバイオメカニクス的要因(地面反力やパワーなど)が64% を説明できると報告している研究はあり(Williamsら:1987) 、様々な研究成果から今日、あらゆる手法で記録を向上しているのは事実です。

では、ランニングエコノミーに関与する要素とはなんでしょうか?
地面反力の方向(垂直・水平要素)や上下動や足の前方へのスイング速度であったり、左右バランス・接地時間など様々のことが挙げられます。
近年では、筋トレや神経系トレーニングがこれらの要素を改善し、ランニングエコノミーの向上に繋がるとしています。

Viento Running Clubでは、ランニングエコノミーに関して、骨盤の位置を重要視してます。

着地の衝撃で崩れない強さがあること
地面反力を効果的に使える位置にあること

この2点が大原則として、筋トレや動き作りを指導しています。

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