感覚を大切にするランニング

皆さんはランニングの練習する際は何を基準にして練習メニューを組んでいますか?
走り始めた当初は、
「〇〇分走ろう」
と時間を基準にして体力の感覚を感じ取りながら、ゆっくり走ったと思います。

いつからか体力がつき、記録を狙う目的になった状態では、
「○時間のタイムを狙うなら〇〇mを○本こなさないとダメ」
などと、数字が先行していませんか?

数字に縛られた練習をしていませんか?

ダニエル氏のランニングフォーミュラーという本が出回り、そこには万人の練習をより具体的な数値で表しており、その設定で走っている。。。
今はそんな状況だと感じています。

そして、速く走る練習すれば速くなると思っていませんか?
ある強豪校は90%くらいの負荷で1000mのインターバルと言っています。(実際に計算すると92.5%くらいだった)
13'50"の持ちタイムで3'00"設定で5本
一般的なインターバルの設定からするとかなり低い負荷の設定です。

具体的なタイム設定で走る以前に見逃してはいけないことがあります。
それは、自分の体と対話すること。
今日の体調はどうか?
接地の際の足裏の感覚・腰のライド感・足の運び方・酸素が肺への入る感覚・・・
こういった感覚を磨くことがとても重要で、その感覚を頼りにしながら練習の目的を明確にメニューをこなす。
これが大前提です。
タイムや心拍数などは走った後のフィードバックとなる指標として残すのが正しいあり方だと思います。

なぜか?
故障せずに継続してランニングすることにつながるからです。
ですので、その練習の本質は何かということを意識することがとても大切です。

科学的な根拠でトレーニングをするということはとても大切です。
でもそれは時間が経てば新しい研究で覆る可能性もあります。
じゃ、今まで信じていたものはなんだったの?
ってこともあり得ます。

一方で、人間の感覚もいい加減なものです。
錯覚もあるでしょう。
だからこそ、鋭い感覚を身につけるために道具に頼らずに心技体を鍛えていくことが大切になります。

近年の厚底カーボンシューズはいわゆる飛び道具的な気がしてなりません。
速く楽に走れて、足の負担が少ないのはもちろん喜ばしいことですが、数字ばかり追うと、記録は出るので自己満足だけの練習になってしまいます。
「体調悪かったけど、なんとか設定通りいけた」
で、終わってしまいます。
それより、自力でしっかり地面を効率良く強く押すことを常に考えながら走るとその時にあったシューズや練習環境や練習時の感覚も考えていくようになりますよ。


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