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うわさはなぜ広まるのか

この非常事態の中で、大好きなSNSを見ているのが嫌になってしまった。
いろんな感情が入り乱れていくSNS、非常時に混乱するのは予想がつくけれど、なかでも「なんだかなー」と思ってしまうものが2つある。

・他人の行動を律する、監視するもの
・根拠がなさそうな噂

この2つのような投稿を見てしまうと、わたしはすごく不安で残念でネガティブな気持ちになってしまう。

今回は後者、根拠のない情報を信じて広げてしまうのか…自分なりに考えてみたくて、うわさについて書いた新書を手に取ってみた。


まず、うわさのほとんどが、悪意を持って広められたものではないということ。
みんな善意や正義感があって、重要で曖昧で真偽を確かめづらいテーマこそ得た情報を伝えたくなってしまう。
そしてうわさはどんどんと現実になっていく。

この1ヶ月ほどで起こった買い溜めもそう。
店が閉まるらしい→物がなくなるかも→スーパーが混んでいた→買っておこう、という心理が招いているのだという。

そして、うわさというコンテンツでコミュニケーションをすること自体に意味があるということ。
確かに非常事態になると、情報が欲しいし寂しい。
特に今回の非常事態は、他人と物理的に距離を取る必要があるから、よりコミュニケーションが恋しくなる。
なんでもいいから誰と話したくなるのは、想像に難くないし実感している。

さらに、伝えられるメディアによっても文脈が異なってくるということ。
特にSNSでは、その構造上同じような人が集まりやすいから、極端な意見を産みやすい。そしてその意見に埋もれやすい。
だからずっと見ていると苦しくなるんだなーと少し納得。

不確かなうわさ情報を広めてしまう理由は、正義感と寂しさだし、多くの人に悪意はない。
でも、そのうち極端で分かりやすい情報に変わっていってしまうから、違和感を生んでしまうんだなーと思いました。

次はなぜ他人の行動を律して、許せなくなってしまうんだろう?ということについて考えたいと思います。
正義感や極端な意見に変わっていく…というところもヒントかも。