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【通期企画】今週のハーネマン(10/2〜6)

Mリーグ2023-24シーズンのレギュラーシーズンで記録された跳満以上の和了(以下ハーネマン)を振り返る「◯◯のハーネマン」。

当企画の趣旨や詳細な内容につきましては以下の投稿をご参照ください。

ま、早い話が「プロ野球ニュース」などでお馴染みの「今日のホームラン」の麻雀バージョンです。

今回もこちらの動画を置いておきます。
動画内で流れているBGMは「今日のホームラン」で実際に流れていたもの。
これを流しながら見ればより楽しめるかも?

今回は10/2から10/6にかけて行われた試合から。


10/2 1試合目 東2局2本場

まずはこの選手のド派手な一発から
個人3戦目、悲願の初トップに燃える
BEAST Japanext(以下BEAST)・鈴木大介選手
ややバラバラ気味の配牌から
僅か7巡でこの聴牌形に
平和・三色同順確定の69m待ちで立直へ
渋谷ABEMAS(以下ABEMAS)・日向藍子選手も
立直の現物待ちである
平和確定の369s待ちで追いつくが
タンヤオがつく高目の6mをツモ
裏ドラ(3m)も1枚乗せての親倍満炸裂となった

鈴木大介(BEAST) 3号 倍満 24000点
立直・ツモ・断么九・平和・三色同順・ドラ1・裏1

10/2 1試合目 東4局2本場

苦境のABEMASを救う女神となるか
日向選手に今期第1号が生まれる
ドラ(1s)を引き入れての七対子聴牌
8s待ちで立直へ
中・ドラ2の勝負手を入れていた大介選手
当たり牌の8sを一発で放銃
裏ドラ(2p)は乗らずも
トップ目からの跳満直撃という大きな和了となった

日向藍子(ABEMAS) 1号 跳満 12000点
立直・一発・七対子・赤1・ドラ2

10/2 1試合目 南1局2本場

Mリーグでは大介選手と初のマッチアップ
このまま易易とやられるわけにはいかない
KADOKAWAサクラナイツ
(以下サクラナイツ)・堀慎吾選手が
意地の一撃をお見舞いする
カン6pを引いて赤1・ドラ2の聴牌
カン6s待ちにすれば三色同順が確定し
和了れば跳満以上が確定するが
場に6sが2枚切れていることを考慮し
カン4s待ちで立直へ
結果として6sより先に4sをツモっての和了
裏ドラ(2p)を1枚乗せて跳満となった

堀慎吾(サクラナイツ) 2号 跳満 12000点
立直・ツモ・赤1・ドラ2・裏1

10/2 1試合目 南2局

東場で大量リードを築くも一転して接戦に
しかし、ここからがブルドーザーの真骨頂
大介選手が鮮烈な二の矢を放つ
ドラ2を抱える七対子聴牌
待ちは1pで立直へ
赤坂ドリブンズ(以下ドリブンズ)・渡辺太選手が
執念の聴牌取りで食い下がるも
最後は1pをツモ和了
そして裏ドラが待ちとして選択した1p
1試合で2回の親倍満和了はMリーグ史上初
これが決め手となり大介選手は
Mリーグでの初トップ獲得となった

鈴木大介(BEAST) 4号 倍満 24000点
立直・ツモ・七対子・ドラ2・裏2

10/2 2試合目 南2局

今期初トップ獲得へ執念を燃やす
ドリブンズ・鈴木たろう選手が
強烈な一撃をお見舞いする
メンタンピン赤確定の47s待ち立直
ドラの7sツモなら跳満以上確定
今期初の連闘となった親番の堀選手も
カン6m待ちで追っかけ立直に出るも
待ち牌の6mは純カラという厳しい展開
そしてドラの7sで放銃に回ってしまう
ここに裏ドラ(2m)1枚が乗って跳満に
この試合、たろう選手は惜しくも2着
一方の堀選手は今期初ラスとなった

鈴木たろう(ドリブンズ) 2号 跳満 12000点
立直・タンヤオ・平和・赤1・ドラ1・裏1

10/3 1試合目 東2局

この日が40歳のバースデーだった
TEAM 雷電(以下雷電)・本田朋広選手
バースデートップに向けて大きな一発が出る
ドラ2を含む高目一盃口の14s待ち平和聴牌を立直へ
赤2を含む好形一向聴ができていた
EX風林火山(以下風林火山)・二階堂亜樹選手
余る形となった高目の1sを放銃
さらに裏ドラが放銃した1s
この試合で箱下ラスとなった
亜樹選手にとっては痛すぎる放銃となった

本田朋広(雷電) 3号 跳満 12000点
立直・平和・一盃口・ドラ2・裏2

10/3 1試合目 南3局2本場

他選手の誕生日など知ったことではない
目下個人2連勝中のKONAMI麻雀格闘倶楽部
(以下格闘倶楽部)・佐々木寿人選手
ここでも「魔王」の和了が炸裂した
配牌時点で一向聴(ダブル立直チャンス)という
悪魔的な配牌から
一気通貫を見て残した4mが最大限に活かされた
赤5m引きで平和一気通貫確定の聴牌
ドラ表示牌を含む14s待ちでも迷わず立直へ
そして一発での4sツモ
今期の「魔王」はとにかく一発がついてくる
裏ドラ(2s)も1枚乗せてのオーバーキル親倍満
まさに一瞬で卓上を焼き尽くした

佐々木寿人(格闘倶楽部) 3号 倍満 24000点
立直・一発・ツモ・平和・一気通貫・赤1・ドラ1・裏1

10/3 1試合目 南4局1本場

「魔王」の大暴れで
一時は箱下寸前に追い込まれた本田選手
しかし今期の「プリンス」はここからが一味違う
既に亜樹選手がペン7mの先制立直を入れる中
カン5sを赤で引いてのタンピン確定聴牌
強気の追っかけ立直も考えられるところ
立直の現物待ちということもあり
36p待ちを黙聴で取る大人の選択
結果としては6pツモでの親跳満
トップこそ逃したものの
1試合2発という充実したバースデー登板となった

本田朋広(雷電) 4号 跳満 18000点
ツモ・タンヤオ・平和・赤3

10/5 1試合目 東3局4本場

「魔王」の猛威に刺激を受けたか
遂にこの「スーパースター」も目覚めの時を迎える
格闘倶楽部・滝沢和典選手
雷電・萩原聖人選手が
高目三色同順の変則三面張待ちを黙聴で取り
U-NEXT Pirates(以下Pirates)・鈴木優選手も
赤1・ドラ3の超勝負手を黙聴で取る中
赤1を含む七対子聴牌で立直、待ちは8pを選択
その8pを一発で掴んだ優選手
切りやすさもあっての一発放銃に
ここに裏ドラ(3p)が2枚乗っての跳満
滝沢選手にとっての今期第1号となった

滝沢和典(格闘倶楽部) 1号 跳満 12000点
立直・一発・七対子・赤1・裏2

10/5 1試合目 南4局

1度は捲った優選手に再び捲られて
ラス目でオーラスを迎えた滝沢選手
チームにとっての初ラスも見える中で
起死回生の和了を見せた
決まり手はまたも七対子
今度は赤1・ドラ2を内蔵し
跳満確定の2m待ち立直へ
流局が近づく中で、萩原選手が
海底を自ら避けるチーでツモ番を回し
回された海底で
優選手に当たり牌の2mが回ってきてしまう
トップが見える状況だった優選手
トップに望みを繋ぐ聴牌取りを選ぶも結果は放銃
滝沢選手は土壇場でラス回避を果たす
貴重な和了を決めた

滝沢和典(格闘倶楽部) 2号 跳満 12000点
立直・河底撈魚・七対子・赤1・ドラ2

滝沢選手の和了に助けられる形で
セガサミーフェニックス
(以下フェニックス)・魚谷侑未選手は
個人・チームともに今期初となるトップとなった

10/6 1試合目 南1局

今期はここまで2戦で3着・ラスと低迷
巻き返しに燃えるサクラナイツ・渋川難波選手
今期第1号はトップへ向けての大きな一発となった
赤2枚が入った魅力的な配牌から
捨て牌3段目で平和一盃口確定の47p待ち聴牌
巡目を考慮して黙聴を選択
結果は4pツモで跳満の和了
この試合での和了はこの1回のみだったものの
築いたリードを守りきっての今期初トップとなった

渋川難波(サクラナイツ) 1号 跳満 12000点
ツモ・タンヤオ・平和・一盃口・赤2

10/6 2試合目 南2局

その神々しさが試合中から話題になっていた
風林火山・二階堂瑠美選手が
和了の方でも大いに魅せた
赤2を含むカン7p待ち聴牌
手変わりもいろいろありそうだったが
親番ということもあってか迷わず立直を選択
その後、7pをツモ和了
からの裏ドラ(北)2枚で親跳満に
この試合が今期初登板だった
ABEMAS・多井隆晴選手を一気に捲ってトップ浮上
捲られた多井選手はこの表情
この展開ならこんな顔になるのも仕方ない

二階堂瑠美(風林火山) 2号 跳満 18000点
立直・ツモ・赤2・裏2

この和了が決め手となり瑠美選手は今期初トップ
未だ苦しむ風林火山を
ここからさらに押し上げるかどうか

10/6 2試合目 南3局

瑠美選手と多井選手のトップ争いの裏で
ラス回避争いでも大きな和了が出た
決めたのは開幕戦以来の登板となった
BEAST・猿川真寿選手
リャンメンが埋まっての聴牌
待ちとしては明らかに悪いドラの3p単騎待ちで
強気の立直選択
山には3pが1枚しかなかったものの
ラス牌の3pを一発ツモ
裏ドラは乗らなかったため
まさに唯一無二のルートでの跳満の和了
この和了で猿川選手はラス回避となった

猿川真寿(BEAST) 2号 跳満 12000点
立直・一発・ツモ・赤1・ドラ2

タイトル争い

9/29終了時点での各タイトル争いのランキングは以下の通り。(タイは五十音順で表記)

【ハーネマン数(跳満以上和了数)】
1位タイ 4本
鈴木大介(BEAST)
本田朋広(雷電)
3位 3本
佐々木寿人(格闘倶楽部)
4位タイ 2本
猿川真寿(BEAST)
鈴木たろう(ドリブンズ)
滝沢和典(格闘倶楽部)
二階堂瑠美(風林火山)
堀慎吾(サクラナイツ)

【打点(跳満以上和了による打点の合計)】
1位 72000点
鈴木大介(BEAST)
2位 60000点
佐々木寿人(格闘倶楽部)
3位 58000点
本田朋広(雷電)

4位タイ 30000点
二階堂瑠美(風林火山)
堀慎吾(サクラナイツ)
7位タイ 24000点
猿川真寿(BEAST)
鈴木たろう(ドリブンズ)
滝沢和典(格闘倶楽部)

【ハーネマン率(跳満以上和了数 ÷ 出場試合数)】
1位タイ 1.333
鈴木大介(BEAST)
本田朋広(雷電)

3位タイ 1.000
佐々木寿人(格闘倶楽部)
猿川真寿(BEAST)
二階堂瑠美(風林火山)
6位タイ 0.666
鈴木たろう(ドリブンズ)
滝沢和典(格闘倶楽部)
堀慎吾(サクラナイツ)



衝撃の1試合2発の親倍満で、今週だけで48000点を荒稼ぎした大介選手が暫定三冠王。
タイトル争いは大介選手寿人選手本田選手の三つ巴の様相に。
果たしてこれに追随する選手は現れてくるのか。

そして、未だハーネマンが出ていない選手に第1号が飛び出すかどうかにも注目です。





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