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『毒親』の意味を"知る"だけでいい

私の親は『毒親』である。

周りの人たちにこのことは言わない。
なぜなら、『毒親』という単語の意味から説明しなければならないため、ちょっと面倒臭い。

しかも、私にとってはプライベートな話題で、気軽に話せないので、余計に言わない。

私が『毒親育ち』であることは3人に打ち明けている。
同棲相手のパートナーと、小学校からの付き合いの友人A、予備校で出会った友人Bの3人である。

打ち明けたのは、3人とも大学生のとき(多分20歳ぐらい)だった気がする。

パートナーは毒親についての話を聞いてくれたが、あまり信じていなかった。
私が少しオーバーに話しているだけだと思っていたらしい。
何度か親の話題になったときに、泣きながら今まで私がされてきたことを話したら、信じてくれた。

友人Aは、家族ぐるみで仲が良いため、毒親であることを伝えたらびっくりしていたが、割とすんなり信じてくれた。
多分だけど、私が友人Aには嘘をついたりしないから、普通に信じてくれたんだと思う。
(なぜ信じてくれたのか今度聞いてみようと思う)

友人Bは、信じる、信じないとかではなく、普通に一緒になって親の悪口を言ってくれた。
例えが良くないかもしれないが、嫌いな食べ物をディスるときと、同じテンションで話していた。
でもこれが、シンプルに嬉しかったのを覚えている。

それぞれ反応が違っていたが、3人とも有難いことに、私の価値観を否定しなかった。

私が親と関わらない(連絡を取らない、直接会わない)と決めたときも、否定されなかった。

最近はSNSやテレビのおかげで、『毒親』という存在が知られつつある。
しかし、実際に自分が『毒親育ち』であることを公開している人は少ないと思う。
もちろん私もその1人だ。

毒親についての価値観や考え方は、実際に同じような境遇の人でなければ、到底理解は難しい。

しかし、知ること受け入れることは、同じ境遇でなくてもできると思う。

私の知人たちのように、親に対する考え方や価値観を否定しないで受け入れてみて欲しい。

毒親』の意味を知るだけで、救われる人がいる。
少ないかもしれないけど、私は絶対にいると思う。

1人でもいいから、『毒親育ち』を打ち明けられる人に出会って欲しい。
打ち明けられるような人が増えて欲しい。