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本を出したい女の話⑦

ここでとある有名なお話を。


ある王国の王様とお姫様は仲睦まじく国民にも愛され平和な国を築いていました。王様はお姫様が望むことを叶え、お姫様はありがとう♪と感謝を伝え、次はあれがしたいわ♪と次々願いを伝えるのです。王様はお姫様が喜んでくれるのが嬉しくてどんどん叶えます。しかし王様が先に亡くなってしまいました。お姫様は悲しみに暮れると共に、自分の願いを叶えることも出来なくなってしまったのです。
国は循環せず枯渇していくばかり。優しいお姫様は自分を犠牲にしてでも国民に食べ物を分け与えました。すると綺麗だったお姫様はどんどん痩せこけて鏡を見るたびに悲しい気持ちになりました。その悲しみはいずれ自分が満たされない不足感、関係ない国民への憎悪に変わり、美しい少女への嫉妬心も生まれました。

鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰?

そうして綺麗だったお姫様は嫉妬心という呪いで魔女に変わってしまったのです。自分が満たされない、不幸だ、満たされないなら奪えば良い。そんな思いから魔女は美しい少女に毒林檎を食べさせてしまいました。



有名な白雪姫の話ですね。眠れる森の美女も、リトルマーメイドも大体同じ。ディズニーすごい。

ちょっと難しい話になるのだが、1人の人間の中には男性性と女性性という性質が共存しているらしい。男性性とは決断力、行動力、分析力、支配力、積極性など。対して女性性は受容力、包容力、直感力、柔軟性、感性など。

男性性に満ちた王様と女性性に溢れるお姫様がうまくバランスを取っていたから国が好循環していたのだ。現実世界でも、男性が女性を喜ばせるカップルや夫婦の方が円滑に関係を築いているように思う。男性は願いを叶えて喜んでもらえるのが幸せ、女性は愛を受け取ることが幸せなのだ。もちろん例外はあると思うが成熟し合っている大人同士ならばこうなるのが自然体。

しかし現代社会、どうだろう?
決断力も行動力もあって尚且つ包容力も感受性も豊かな超ウルトラスーパーミラクル素敵すぎな女性が多すぎやしないだろうか。草食男子とか言ってる場合ではないのだ。大問題だ。自然の摂理が潤滑に回らん。

これには原因があって、昔は男が働き、女が家を守る。みたいな風潮があったが、どんどん時代は変わって男女平等なんたらが出来て、女性も働きに出ることが増えて、それでも少なからず男女差別やらハラスメントを受けた私たちの親世代。そこで母たちは強くなる必要があった、男性に負けないくらい仕事を頑張り認められる努力をした。家事も子育てもこなし、スーパーウーマンの爆誕だ。

その逞しき母を見て育った私たち。頑張らなきゃ認められなきゃと自分を律し、甘えてはならぬ!男に頼ってはならぬ!と自分の願いを抑え込み、弱みを見せず、男性と対等に働き、何かしらのハラスメントまがいな事を言われながらも、この世の中を生き抜いてきたのだ。そうして、現代女性は男性性が優位になり、受け取るのが苦手になってしまったように思う。

もしこれを読んでいる人の中に、男性に頼ることが苦手で1人でなんでもできちゃうスーパーウーマンがいたら頭の片隅に入れておいて欲しい。頼られ感謝されることが男性の最大の幸せであり至高。ヒーローでありたいのだ。もはや人助けだと思ってどんどん頼ってみてほしい。
プレゼントを貰ったら満面の笑みでありがとう♡嬉しい♡と。いや、気を使わなくていいのに。
などの謙遜は不要!受け取る!愛を受け取る!
ペットボトルの蓋を開けてもらうだけでも、そこにある醤油を取ってもらうだけでもいいのだ。
"自分でやった方が早い"は一旦心に閉まって、満面の笑みでありがとう♡だ。

そして男性陣はぜひ、スーパーウーマンに出会った時『1人で生きていけそうだよね』なんていう槍は飛ばさず、今まで頑張ってきたんだな、愛おしいな。と穏やかな気持ちで接してみてほしい。その女性が持つ本来のか弱さを見ることができるのは世界であなた1人だけかもしれない。何という幸せ。その女神によってあなたの人生が輝く。
どこまで行っても男女の脳の作りは違う。100%理解するのは難しいけれど、性質を知っているだけで歩み寄ることができる。愛の持つ力はすごい。人生の選択肢を広げてくれるのだ。

だから友達でも恋人でも仕事相手でも、大切な人には全力の愛リスペクトを持って接してほしいと心から思う。それはいつか循環して自分に戻ってくる♾️

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