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元・園長の私が「小規模保育園推し」の3つの理由。

今日、児童館で一緒になったママさんから頂いた質問。
「どうして小規模保育園が第一希望なの?」にお答えしようと思います。

私は来年の1歳児クラスへの4月入所をさせる予定なのですが、2ヶ月のときに入れた小規模園に再び入所させようと思っています。

小規模園なので、園庭はないし、プールもない。
運動会もお遊戯会もない。
なんてったって、2歳児までしかいれないから2年後には転園必須。

それでも小規模園を選ぶ理由は大きく3つ。

1.園長先生が保育に入ることが多い
2.すべての先生が我が子をみてくれる
3.感染症流行が拡大しづらい

まず1つ目の「園長先生が保育に入ることが多い」です。
中規模から大規模園の園長先生は事務作業や本部や行政とのやりとりで、保育室にいることはほとんどないのが実情です。

保育に入るように頑張っている園長先生も中にはいますが、保育に入るというよりは、様子をみる程度にとどまっているため、なかなか担任の先生レベルまで子どもの様子を把握するのは難しいです。

では、小規模保育園ではどうなのか。
スバリ、園長先生が保育に入ることがほとんどです!
厳密にいうと、「園長が保育に入るか入らないか」で補助金の給付に影響があるのでシフトのローテーションに入らない場合もありますが、その場合でも現場の+αとして保育をすることが多いのです。

お散歩や、昼食、お昼寝の寝かしつけなど、現場の保育士が配置基準通りにシフトに入っていても、さらに人手が必要なことはたくさんあります。そんなとき、園長先生が業務の合間を縫って保育に参加してくれるので、自然と子どもたちは園長先生にも慣れるし、園長先生も子どもたちの様子をしっかり把握できるという環境ができあがります。

責任者である園長先生が園児の成長やその日の様子を把握していることは、園全体を管理する上で非常に重要なポイントだと思っています。(元園長として)保護者としても、園長室にずっとこもっていたり、いつ訪ねても外出中の園長先生ってちゃんと責任取れるの?と不安になってしまいます。

その点、小規模園の園長先生はとても親しみやすく、信頼関係が築きやすい特徴があるので低月齢児を預けても安心できました。

2つ目に「すべての先生が我が子をみてくれる」です。

小規模園でもクラス分けがあり、担任制を採用している園がほとんどですが、最大でも19名という規模ですので、(嫌でも)全園児と全職員が関わって毎日を過ごすことになります。

中規模大規模園では、延長保育で合同になる時間や兄弟がいないと担任のクラス以外の子たちと関わることは少なく、名前をフルネームで把握していないことも多いです。

子どもがどの先生とも日頃関わっていて、なついていることのメリットとしては、「延長保育や土曜保育でもストレスなく過ごせる」ということです。

早番・遅番の延長保育時間、土曜保育は職員の配置が少ないので、我が子をよく知る担任の先生がいないことはたくさんあります。特に、区立園や認可園はパートさんや派遣保育士で補っていることも多いので、保護者でさえも「あれ?こんな人いたっけ?」みたいなことがある場合もあります。

ある程度大きくなってあまり問題にならないかもしれませんが、いつも見慣れた先生が登園時にいないというのは、子どもにとっても違和感となります。また、土曜保育に我が子をよく知る先生がいないというのは、預ける側としても不安の要素となります。

我が家が2ヶ月で保育園を利用したとき、土曜日も仕事があったので預ける必要があったのですが、やはり、担任の先生は平日勤務だったのでおやすみされていました。

ミルクの飲ませ方、ゲップのタイミング、寝かしつけの方法、期限の良し悪し。これを把握している担任の先生がいないというのは、2ヶ月我が子にとっても危機的環境。不快でしかないわけです。

しかし、これが小規模園のいいところ!
担任の先生以外にも、我が子の「快」「不快」を日頃の保育で関わっていてくれたおかげで把握してくれていました〜^^♪

担任の先生からじゃないと飲まない・食べないという子もいるくらいですからね。土曜日や延長保育を利用する頻度が多いご家庭は、特に小規模園を推します!

3.感染症流行が拡大しづらい

これは単純に、規模の問題です。
0歳児〜2歳児しかいないので、感染症を運んでくるのはだいたい「大人」。職員か保護者のことが多いです。

インフルエンザや胃腸炎なんかは、特に!
保護者の方から発生することが多いです。
ちなみに、私が4年間務めた小規模園では大流行はなく、1,2名の家族感染で留められていました。それくらい、小規模園の衛生管理は大きい園に比べて容易なんです。

ただし、逆にいえば、衛生管理を怠ると狭い室内で一気に広がるということです。(笑)この辺は難しいところですが、おたふく・水疱瘡なんかは3歳児以上で発症すことがほとんどなので、この辺の感染症が蔓延する可能性は少ないですね。

おまけ

おまけでいうと、小規模園に入ると系列園、または割当の区立園や認可園に3歳児転園が約束されている行政がほとんどです。
また、3歳児の転園の際には「加点」がついて、第一希望の園への入園が叶う確率がアップします。いま第一希望の園が激戦なら、3歳児転園で勝ち取るのも賢い選択かもしれません。(実際、こういうご家庭たくさんあります!)

まとめ

小規模園って、第10希望くらいに書くイメージではないでしょうか?
実際そのくらい人気がないのは事実です。
でも、それは小規模園のメリットをよく知らないだけ。

いくら園見学をしてお気にいりの園を見つけても、実際に第一希望に入所できる確率が低い保活の戦国時代。

乳幼児さん向けの家庭的な保育園で過ごしてから、第一希望の園へスムーズに転園をするという方法、個人的にはおすすめです!

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最後まで読んでくださって
ありがとうございました*

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