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札幌銭湯スタンプラリー2023のこと(その7・大照湯)

札幌銭湯スタンプラリー2023、7軒目は大照湯さん。
近くに用事があったので、これ幸いとお邪魔した。

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例によってチャリ移動。
「夏の北海道でサイクリング」と文字にすれば、じゃらん感あふれる爽やかレジャーだが、実際には灼熱の国道を排気ガス大吸引&大汗まみれで爆速という地獄のような時間だった。

どっかで池に落ちたっけ?というくらいTシャツはベショベショになったが、何とか到着。

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息も絶え絶えでスタンプ用紙を番台に差し出した。
3連休の真ん中らしく、優雅にスタンプ。

やったぜ。

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女将はスタンプ用紙を私に戻しつつ「頑張って下さいね〜」とおっしゃった。

誰に頼まれたわけでもなく勝手にスタンプラリーを回っているだけなので恐縮したが、大変ありがたかった。

しかし「頑張って」なんて言われたのは、いつ以来だろう。

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徒競走のとき、給食を食べきれそうもないとき、子どものころはやたら「頑張れ」と声をかけられた。

ところがどうだ。大人になった途端、誰も「頑張れ」なんて言ってくれない。子どものころよりも頑張らねばならない場面は明らかに増えているのだが。

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誰も「頑張れ」とは言ってくれないが、私も彼も彼女も毎日頑張っている。
当たり前になってしまっていて忘れがちだが、いつも頑張っている。

不意に銭湯の番台でいただいた「頑張って」で、ヒロトがマイクロフォンの中から叫ぶ「ガンバレ」で、日々頑張っていることを思い出し、明日からも頑張ろうと小さく決意をする。

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次に「頑張れ」をもらえるのがいつになるかわからないので、忘れずに、そして照れずに日々自分を褒めようと大きなお風呂で誓った。

たぶん次の「頑張れ」は、臨終間際に病室へ集まった親戚たちからの「おじいちゃん頑張って!」だろうな。

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