札幌銭湯スタンプラリー2023のこと(その9・扇の湯)
札幌銭湯スタンプラリー2023、9軒目は扇の湯さん。
我が家からチャリで40分。日焼け止めを塗り込んで出発した。
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かつては「男子たるもの紫外線など恐れるな」をモットーに生きていた。
しかし、加齢とともに肌も弱る。
数年前、ノーガードで炎天下の夏を満喫したところ、四肢と顔面が焼けに焼け、頭からハヤシライスをかぶったような色に仕上がった。もちろん激痛である。
あの夏以来、私は恥を忍んで日焼け止めの世話になりまくっている。
過剰な日焼け対策(日傘&デカ帽子&サングラス&腕の変なカバーなど)をしている女性を見かけると「なんだその格好www江戸時代なら笑いものだぞwww」と罵っていたが、いまは彼女らの気持ちがよくわかる。すいませんでした。いま江戸時代じゃないし。
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チャリを漕ぐこと40分。無事に扇の湯へ到着。汗まみれでスタンプ用紙を番台へ。
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日曜昼下がりの扇の湯。サウナ室のテレビでは高校野球が流れていた。北海道大会の決勝らしい。
1点差での9回裏。あれよあれよと2アウト2、3塁。
誰もが唾を飲んでテレビを見つめているが、熱かったので私はサウナを出た。
(えっ、ここで出るの⁉︎正気⁉︎)
という全員の視線。
しょうがないだろ、熱いんだから。
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浴後、またしても日焼け止めタイム。
湯上がりにベトベトな液体を塗り込むのは気が引ける。しかし、ハヤシライスをぶっかけられたような、珍しい病気みたいな色にはなりたくないので、泣きながら塗り込んだ。
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そういえば高校野球はどうなったのだろうか。
笑った高校球児。涙を流した高校球児。日焼け止めを塗り込んだおっさん。
それぞれの夏。2023サマー。
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