札幌銭湯スタンプラリー2023のこと（その６・神宮温泉）

札幌銭湯スタンプラリー2023、６軒目は神宮温泉さんへ。

神の宮の温かい泉。屋号が強すぎる。

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このスタンプラリー、あらかじめ「次はあそこに行こう」と決めることは基本的にない。

今日も目的地を決めず、とりあえず風呂道具を仕事カバンに詰め込んだ。

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午後一番の会議。学級会に毛が生えた程度、もとい学級会から毛が抜けたような生産性ゼロの時間。

（どこの銭湯にすっかな…）

心ここに在らずの私に気がついた課長から
「で、君はどう思う？」
とパス。

「…まあ、オーソライズされたフレームワークならマンドリルがタワマンでカオマンガイでしょうか」
デキるビジネスマンらしい横文字を並べて乗り切った。

会議中に熟考し、本日は神宮温泉へ行こうと決めた。

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久しぶりの神宮温泉。
２回目だろうか、神宮温泉。
神宮温泉か。

神宮温泉
じんぐうおんせん
ジングウオンセン
ジングーオンセン
ジン・グー・オン・セン

ジン・グー・オン・セン！

会議の疲れもあってか、その響きがやたらリズミカルなことに気づいた。小気味よい。入浴せずとも気持ちがよいなんて。

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終業と同時に職場を飛び出し、徒歩で神宮温泉へ。
もちろん「ジン・グー・オン・セン！」と叫びながら、どこかの軍隊みたいなステップで進んだ。サーベルの音はチャラチャラと 街の空気を汚してる。

途中飽きたので「校・長・先・生！」「薩・長・同・盟！」「パン・ティー・頂・戴！」などの亜種も織り交ぜ、気がつけば神宮温泉に到着。

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「スタン・プ・下・さい！」
番台へご陽気にスタンプ用紙を差し出した。神宮らしく御朱印のようにスタンプ。

♪テーテーテッテ テーテーテーテッテ アワワワワワワワワワワワ（プライムゴールでゴールを決めたときの音）

スタンプは増えてきたが、めでたいSEのストックはなくなってきた。

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神宮温泉・・という屋号だが、沸かし湯である。
しかし神宮温泉は温泉でも銭湯でもない。美術館だ。

中に入った者だけの秘密なので詳述はしないが、神宮温泉ではタイル絵、裸婦画、さらには詩まで楽しめる。これを美術館と呼ばずして何といおう。

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前回ここに来たのはいつだったっけ。
自分のツイートを遡った。

１年前も言葉の響きだけではしゃいでいる。何も成長していない。スタンプラリーを終えるころ、少しは大人になっているだろうか。