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明和電機と富士乃湯のこと

2024年3月2日。
札幌国際芸術祭の「明和電機ナンセンスマシーン展 in 札幌」のため芸術の森へ。

個人的には芸術祭のメインイベントである。

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「とはいえ、明和電機ってそれほど通過してないよなー」
と思っていたが、振り返ると学生時代はガラケーにサバオと魚コードのストラップをぶら下げていたので、それなりに関心はあったのだろう。

余談だが、実習先で一緒になった他大学の女子に「あ、サバオのストラップだ〜」といわれ、その一声だけで好きになったりした(バカ&童貞)。

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社長と巨大オタマトーンがお出迎え。
そんなことよりロゴのフォントがカッコよすぎる。看板欲しい。

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大量のサバオ。
こんなストラップをぶら下げていたら、そりゃモテないだろう。

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サプカル界限でちょこちょこ名前が出てくる人(達)程度の認識だったが「意外にちゃんとしたアーティストなんだな」という大変薄っぺらい感想を抱いた。

「スパーク一発やりにげ〜」とか唄っていたのにね。

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この日は製品説明会&ミニライブが催されたのでしっかり参加したが、ちゃんと「スパーク一発やりにげ〜」と唄っておられて安心した。

そのMCで社長が
「機械で生命を表現しようとしたけど、生命というナンセンスなものを複械というコモンセンスなもので表現するのは、そもそも無理だった」
みたいなことをおっしゃっていて、意味は全くわからなかったが、フムフムと頷いて「なるほどな」を装った。

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芸術の森から一気に移動し、久しぶりの富士乃湯さんへ。まだ明るい時間帯だったが、そこそこの賑わい。

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「銭湯はコモンセンスか、あるいはナンセンスか」

ぬるぬる軟水風呂に浸かりながら考えた。やはり意味は分からない。

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社長は
「機械におけるナンセンスは、故障として扱われる」
といったことを話されていた。

つまり、ここでのナンセンスとは「意味ねぇ」ではなく、常識外とか想定外とか、そういったニュアンスなのだろう。

確かに生命たる我々が地球の上を二本足で歩き、こうやってクソみたいな文章を世界に放てるのは、数々の常識外、想定外が積み重なった結果だ。

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銭湯は想定外、常識外か。

銭湯は日常であるべきだと私は思っているので、その点においてはコモンセンスだ。

でも、家に風呂があるのにわざわざ銭湯へ行くというのは、ナンセンスなことなのかもしれない。

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だめだ、難しい。難しいことは銭湯に似合わない。俺はスパーク一発やりにげでいいや。

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