札幌銭湯スタンプラリー2023のこと(その2・美春湯)
札幌銭湯スタンプラリー2023、2軒目は美春湯さんとなった。
早々に安牌を切ってしまったようで、心許なくなっている。
マリオカートのタイムアタックで、1周目にキノコを使い切ってしまったような気持ちだ。
冗長な例えはキレもテンポも悪いということはわかっている。
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美春湯さんは我が家から近く、入り慣れてもいる。これが安牌たる所以だ。
できるだけ余裕を持ってラリーを回りたいとは思っているが「タイムリミット目前で残り1箇所」みたいな状況にならないとは限らない。
思いがけないケガ・病気、任意同行、だ捕など、人生は何が起こってもおかしくない。
タイムリミット目前の残り1箇所が遠方だったため敢えなくゲームオーバーなんてことは避けたい。だから家から近い美春湯さんは残しておくべきだった。
「人間万事近場の銭湯は残しておけ。あと塞翁が馬」とはよくいったものだ。
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「慣れ」も大事な要素だ。
ほとんど訪問したことがない、あるいは未訪問の銭湯に行くときは少なからず緊張する。
なので、そんな銭湯の暖簾をくぐる前には深い深呼吸と入念なストレッチをし、手のひらに「湯」と3回書いて飲み込み、宇津救命丸を養命酒で流し込まなくてはならない。
そんな手間のかかる銭湯も序盤で消化すべきだ。
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以上のように色々考えたが、スタンプラリーに縛られすぎてはいけない。私が銭湯へ行くのは「大きな湯船は気持ちよい!イェイ!」のためだ。
自分には素直でいたい。だから今日は美春湯さんだった。
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いつもは仕事終わりにサラリーマンスタイルで直行してるが、今日は諸事情のため一旦家に帰ってヨレヨレのTシャツとジャージに着替えた。
まるで日曜日のような出で立ちだ。このままどこか遠く連れてってくれないか。
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美春湯さんは店先に本日の薬湯を掲示してくれている。
一瞬、ダレノガレ明美かと思ったが、よく見たら全然違った。
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番台にお代とスタンプ用紙(と呼ぶことにした)を差し出す。グリグリと力強くスタンプ。
♪テレレテッテッテー(ドラクエでレベルが上がったときの音)
無事に2つめのスタンプをゲット。ラリー感出てきたな、うん。
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スタンプを押してもらったことを除けば、いつも通りの美春湯さんだった。
美春湯さんの薬湯は熱い。ダレノガレの湯も熱くて最高だった。
綺麗に積まれた洗面器は相変わらず美しく、脱衣場のハトムギ化粧水も相変わらずありがたかった。
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「スタンプを押してもらう」というイレギュラーな要素が「いつも」をよりクローズアップさせていた。スイカに塩みたいなことだ。
短い例えでもキレやテンポが悪いことはある。
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