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子育て中のあなたに癒しを!ご褒美お菓子で、人と地域を元気にしたい【修了生インタビュー】

「頑張っているお父さんやお母さんのご褒美が、私の作る焼き菓子だったら嬉しい」と素敵な笑顔で話すのは、焼き菓子販売の事業を始めた坂本 美和さんです。坂本さんの焼き菓子事業の屋号は「huu(フー)」。そこには、焼き菓子を食べて「フー」と一息つき、また元気になってほしいという想いが込められています。

お菓子作りが好きで、家族で暮らす西郷地区が大好き!そんな坂本さんは「MyWorkわたしの仕事プロジェクト」の受講が人生の分岐点になったそうです。エネルギッシュに邁進する坂本さんに、焼き菓子に込められた想いや西郷地区の人たちとの関わり、受講を通しての気づきや変化を伺いました。

自分の好きなことを仕事にする。好きなことで地域への貢献も叶える。

__坂本さんのMyWork、形にしたい事業は何ですか?

私は、焼き菓子の販売を今後もMyWorkにしていけたらと考えています。私の作る焼き菓子は、バターやお砂糖をたっぷり使っています。ちょっと一息つきたいときに食べてもらって「甘くて心がほぐれる、元気になる」そんな焼き菓子が提供できたらと思っています。

私自身、子育てをしていると、疲れたなと感じるときがあって……。そんな時には甘いものを食べて、ホッとする時間を作っているんです。その癒しのひとときが活力になって、「また頑張ろう!」と思うことがよくあるんですよね。

私は今、鳥取市河原町の西郷地区という地域に住んでいます。実は、プロジェクトに参加する前から、その西郷地区にある「ギャラリー&カフェ okudan」に焼き菓子の提供をしています。 西郷地区は工房が多い地域で、「okudan」のギャラリースペースには地元の作家さんの焼き物やガラス細工、木工などの素敵な作品が並びます。カフェでは工房で作られた器を使って、ハンドドリップのコーヒーや私の焼き菓子を出していただいています。

私のお菓子をみなさんに知っていただくのとあわせて、私の住む西郷地区をもっと知ってもらいたいという気持ちがあるんです。

__焼き菓子を販売する事業をスタートしていらっしゃるんですね。以前のお仕事もお菓子作りに関わるお仕事でしたか?

結婚前にパティシエとして働いていました。結婚式で提供されるデザートやウエディングケーキを作っていた経験もあります。手間をかけてお菓子を製作することは、とても好きで、楽しく感じていました。結婚後はその仕事からは離れていて、趣味として家庭でお菓子を作る程度でした。

「将来的にはいつか焼き菓子のお店を出したい」という夢があって、仲の良い窯元の方に話をしていたんです。その窯元からの紹介で、「okudan」で焼き菓子を提供する良いご縁をいただきました。お話をいただいたときは、パティシエの仕事からしばらく離れていたので悩みましたが、思い切ってやらせてもらうことに。2023年3月頃から焼き菓子を提供させてもらっています。

__坂本さんは西郷地区のご出身なのですか?

私の出身は鹿児島県です。関西で仕事をしていたのですが、結婚を機に夫の出身地である鳥取で暮らすことに。夫が生まれ育った西郷地区へは、2年前に引っ越しました。西郷地区には、景色や工芸など魅力的な部分がたくさんあるのですが、「人のあたたかさ」も魅力の一つだと感じていますね。

移住者の方も、おじいさんやおばあさんも西郷地区に住んでいる人は、とにかく元気なんです。そしてみんなが「西郷を盛り上げたい」と思っているのを感じます。小学校の行事でも地域の方が参加することが多く、私も参加することで西郷のことを学ぶ良い機会にもなっていて。地域とのつながりを強く感じ、私もいろいろなかたちで西郷に貢献したいと思っています。

悩みながら決めたプロジェクトの受講が人生の分岐点に

__「MyWorkわたしの仕事プロジェクト」を受講しようと思ったきっかけは何ですか?

プロジェクトに参加する前は、販売の仕事をしながら、休日は焼き菓子を作ってカフェへ納品する日々を送っていました。兼業のような働き方に負担を感じていましたし、お菓子を作ってきた経験を、もっと活かしたいとずっと悩んでいました。なので、MyWorkの募集を知ったときは、「自分にぴったりのプロジェクトだ、受講したい!」と思ったんです。

でも実は、ぎりぎりまで応募するか悩んでいて……。そうでなくても、3人の子どもを育てながら、販売の仕事と休日の焼き菓子作りをするのは、体力的に厳しく感じていました。また、時間的にも余裕がなく、自分の時間がとれないことにもモヤモヤしていたんです。そんな状態なのに、さらに勉強もするというのは難しいのかなと思って。でも今となっては、応募して本当に良かったと思っています。

__印象に残っている講座や内容を教えてください

お菓子の販売を事業にしたいと漠然と考えていましたが、事業運営することをあらためて意識し、一気に気持ちが引き締まった講座がありました。それが、中江 康人さん(AOI TYO Holdings株式会社 代表取締役 グループCEO)の「自分のやりたいを見つける・言葉にする」講座です。誠実であること、論理的に伝えていくことの大切さを教わりました。「小さい会社こそたくさん挑戦していくべき」というお話だったので、失敗を恐れず、いろいろなことにチャレンジしていこうと思っています。

また、自分の軸がぶれないようにすることも、このプロジェクトで学んだことの一つです。私の事業の軸は、「子育てを頑張っているお母さんやお父さんへのご褒美お菓子」です。今までは、自分が好きなお菓子、作りたいお菓子を提供してきました。でも、軸をぶらさず一人の人を想像して、その人に合ったもの、求められるものを作ろうと考えるようになりました。その方々に喜んでもらえるお菓子や、「フー」と一息つけるお菓子を作りたい。その軸がぶれないように、しっかりと守っていきたいです。

__プロジェクト受講前と現在では、変化がありましたか?

このプロジェクトを受講したことが、私の人生の分岐点になったと感じています。実は、MyWorkに軸足を置くために、販売の仕事を辞める決断をしました。受講を通じて、向かうべき方向が見えてきて、「私にもやれるかも」と事業への自信がついてきたからです。

夢を応援してくれるメンターの方との出会いや、今まで学んだことのない内容の講義を通して、自分のMyWorkがはっきりとしてきました。ぼんやりとしていた夢が、明確になってきて、事業化へ動き出していると実感しています。

それから、同じ受講生の仲間にとても刺激をもらっています。この出会いがなければ、「私に事業化なんて無理だ」と、きっと現実的な考えに引き戻されて諦めていたと思います。みなさんが夢の実現に向けて努力しているので、私も「もっと頑張ろう」と思うようになりました。

具体的に動き出したMyWorkと地域とのかかわり

__今、新たに動き出していることがありますか?

「道の駅かわはら」に、「okudan」の名前でクッキー缶を置いてもらって販売しています。実はこの仕事は、夫が話を決めてきてくれたんです。夫は、私が「好きなこと」を仕事にすることをとても喜んでくれていて。プロジェクトの受講も応援してくれて、私の事業を力強く後押ししてくれます。

それから、MyWorkの受講生がつくるイベント「my マルシェ」に初めて出店しました。これまで、お菓子を提供してきたカフェや道の駅では、買っていただくお客さんの顔を見る機会はなかったんですよね。実際に顔を見ながら、私の作る焼き菓子を手渡すことができてとても嬉しかったです。同時にお話しする機会もあったので西郷地区のこともアピールできました。

今回のマルシェでは、いつも販売しているクッキー缶ではなく、どんな焼き菓子が入っているのかが分かる、中身の見えるパッケージで販売したんです。このマルシェが「huu」を知ってもらう初めての機会となったので。自己紹介の代わりになったのではと思っています。

__坂本さんは、お客さんが「huu」の焼き菓子を食べて、どのように感じてほしいですか?

「おいしい」と思ってもらうのはもちろんですが、やはり「huu(フー)」と一息ついて元気になってほしいです。親子で食べて、にこにこ笑顔になってもらいたい。

お子さんにも安心して食べてほしいので材料は、国産のものを使用しています。今後は、もっと鳥取県産の食材にこだわって作っていきたいと考えています。

__今後の夢や目標を教えてください

今後も、マルシェにたくさん出店して、「huu」のことも西郷地区のことももっと知ってもらいたいと考えています。そして、頑張っているお母さん、お父さんのご褒美になるような、元気になるお菓子を作りたいです。

それから将来的には、私の作る焼き菓子販売もですが、西郷地区で野菜や果物を作っている農家さんに声をかけて販売してもらうイベント「さいごうマルシェ」をやってみたいと考えています。そうすることで、西郷地区に実際に足を運んでもらえるきっかけになればいいなと思います。

__その目標が達成されたら、坂本さんはどうなっていると思いますか?

今よりも、もっといきいきしていると思います!これから、子どもたちはどんどん大きくなっていきます。子どもたちにはやりたいことにどんどん挑戦してほしい。それを、私の背中で伝えたいです。「さいごうマルシェ」に子どもたちも巻き込んで、一緒にできたらもっとおもしろそうですね!

坂本さんは、西郷地区へ移住してそこに住む方々の温かさにふれ、すぐに周囲と馴染んだそうです。大好きになった西郷地区のために、大好きで得意なお菓子作りで貢献したいと思ったのは、坂本さんにとって自然な流れだったのかもしれません。

「頑張っているお父さん、お母さんを元気にする焼き菓子を作りたい」そうお話しされる坂本さんが作った焼き菓子の、甘くあたたかな香りは、西郷地区全体に広がっていきそうです。地域の方々の西郷を盛り上げたいという想いと合わさって、西郷地区はさらに魅力があふれ、人々を呼び寄せる場所になることでしょう。私も、坂本さんの焼き菓子で「huu(フー)」と一息ついて、元気とエネルギーをもらいたい。西郷へ行きたくなりました。

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