役所の異動は転職級
こんにちは。mywayのμ(ミュー)です。
育休を1年挟み、障碍者福祉の課には5年間お世話になりました。
業務内容は辛く時折嫌な上司もいたけれど、20人を超える同期はみな仲良くて先輩後輩にも恵まれ、自分の居場所が見つかった。そんな時代でした。
市役所には異動という名の転職があります。同じ業界を転々とする方もいますが、例えば昨日まで福祉業界にいた人が、翌日から税や建築、水道、環境、文化や教育などなど、まったく見知らぬ業界に入ってゆくのです。
異動は4月や10月が多いと思いますが、その頃に役所へ行かれ「新人ではなさそうなのに手際が悪いなぁ。」と思われる方がいたとしたら、そんな転職級の異動をされた方かもしれませんので、暖かい目で見守ってくださると幸いです。
そんな私の異動先は、まったく予想だにしていなかった人事交流。
本庁を飛び出して消防本部への異動でした。
まさか、唯一の息抜きであった同僚たちとのお昼休みまでなくなるとは!!
そこでは、男女の区別なく、年齢の近い人たちは入庁時期問わず和氣あいあいとやっていた本庁とは全く異なる異世界が待ち受けておりました。
半年でも入った時期が異なれば、先輩後輩ではなくて、上司部下。
階級が物言う世界。
これは、指揮系統がしっかり取れていないと、現場で命を落とす可能性もあるので組織の中では当たり前の価値観なわけなのです。
また、女性は母体保護のため消火活動の最先端に行くことが認められていなかったため、男尊女卑とまではいいませんが、男女の区別がとてもはっきりしておりました。それ以外にも独特の文化があり、改善点を見つけては文化の違いを考慮せずついつい指摘してしまう私はよく怒られてました。狭い事務所の中に響き渡る声で怒られるたびに、涙をこらえて裏へ逃げ込み泣いておりました。
自分が正しいと思うことを、真っ向から否定されて怒られる。
悔しい!悔しすぎる!!の悔し涙。
でも確かに、突然よそから来た人間(しかも女性)に、些細なことでも今までの慣習が間違ってるなんて指摘されたら嫌ですよね。もしそれが本当に正しかったとしても、認めてすんなり変更するなんて、プライドも許さないだろうなと。今なら俯瞰して考えられます。
私が逃げ込む場所は、当直の方たちの洗濯干し場でもあったので、天氣が良い日なんかはタイミング悪く見つかってしまうこともありました。大の大人が泣いている姿にドン引きされることもなく、みな優しく声をかけてくれてジュースをおごってくれたりしました。敷地内、唯一のオアシスでした。
自席では声を掛けられるたびに、怒られるのではないかとビクビクしすぎて首の骨がズレてしまい、それから癖になっていました。
また、異動当初に離婚調停もしていたため相変わらず疲弊しまくり、ストレスはMAXでしたが、残業続きだった前の課とは違い、定時で帰らせてもらえていたことはこの時期とても有難かったです。
相変わらず、自己肯定感が上がるような機会は全く訪れません。
しかし、この職場で私の人生はまたひとつ大きく変わるのでした。
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