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ヘナで白髪染め③〜あると便利な道具たち〜

ヘナは扱いづらい?

何度かヘナ染めに挑戦すると、だんだんとその良さが実感できてくる反面、もう少し扱いやすくならないものか、というもどかしさも同時に感じてくるものです。

市販の ”2液混合するだけ” ”泡でふんわり” などの、便利で手も汚れないパッケージの商品に慣れていると、粉末の時点で、もう面倒ですよね。

さらにヘナは、分量を自分で計らないといけないし、重いペーストを髪の根元に満遍なく、しかもたっぷりと塗布しなきゃいけない、疲れる、時間がかかるーーーこうした地味で面倒な工程が多いことが、習慣化が難しい理由の一つかもしれません。

一度白くなった髪は、黒髪には戻らないと言われているため、自分自身がグレーヘアを受け入れる日まで、白髪染めは継続していくことになります。

分かってはいるけれど、なるべくなら、染める工程を楽に、スピーディにしたいものです。

道具を変えれば、作業スピードは格段にUP!

染めには一定の時間が必要ですが、ヘナを塗る時間は、熟練と道具でかなり短縮できます。

私は今、最も長い部分で40センチを超えるロングヘアですが、ヘナを混ぜるところから塗りあがりまで、20分です。その昔は45分程もかかっていたので、かなりな時短ですよね。

慣れもありますが、道具を工夫したことも大きいとです。次の項では、私の道具にまつわる試行錯誤の例をご紹介します。


汚れを気にしすぎると、余計に汚れる!

ヘナに付属する取説には「頭頂部にたっぷり載せて、頭皮全体に伸ばしましょう」等と、ワイルドな手段を勧めるものがありますが、これは結構、リスキーです。

短髪だったり、作業しやすい浴室があったり、とても器用な方ならうまくやり遂げるのかもしれません(実際、友人の一人は、長年この方法で問題ないと言っています)が、私にはできませんでした。

我が家の浴室には鏡がないので、洗面所で作業する必要があります。そのため、床や洗面台を汚さぬように、当初、ピクニックシートを数枚用意し、周囲を完全にカバーしてからヘナを混ぜ始めていました。

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確かに、カバーは完璧でしたが、毎回これやるの?!という面倒くささですーーーいえ、ここまでは実はそうでもありません。本当に面倒なのは、この後です。

カバーしたから大丈夫という気持ちで挑むと、人間おおらかになって、あっちにポトリ、こっちにボタ、ボタ。周囲に落ちたヘナで、自分の足の踏み場がなくなり、、、無事に染め終わったあとに待っているのは、汚れたピクニックシートの洗浄です。

お風呂場に運んでシャワーで流して、ベランダに干して、、、シートが大判だったりすると、折り畳みながら、面を変えてシャワーを当てて、、、もう面倒ですね!

しかも、汚れたピクニックシートをお風呂場に移動する際に、知らず知らず壁やドアに擦り付け汚してしまってたりして、本末転倒でした。

床材・壁材は、布や珪藻土や大理石など、水分や油分を吸収する素材でなければ、後で拭き掃除する方が断然楽だと気づき、今は敷物は一切使っていません。敷物をやめたことで、むしろ慎重に塗布するので、ボトボト落とすこともなくなり、フットワークが軽くなりました。


専用のボウルと撹拌ツールを用意する

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ヘナは金属に触れると変質の可能性があるそうで、使うツールはガラスか木かプラスチックが良いとされています。

最初、料理用のガラスボウルを使っていましたが、洗面ボウルとガラスボウルがぶつかって割れるのが怖くて、心理的な負担になっていました。

そこで100均のフライングタイガーに行き、プラスチックのボウルと、ビニールコーティングされたホイッパーを購入、ヘナ専用にしました。これで、料理用に早く洗って戻さないと、という心理的ハードルも解消されましたし、多少ラフな扱いも怖くありません。

攪拌するのは、木のスプーンなどでも問題ありませんが、混ぜるための道具であるホイッパーは、さすがに均一に早くペーストができるので、気に入っています。

染毛用ハケで仕上がりの美しさを

先にも書いたように、ヘナの塗布方法には、頭に載せて、手で全体に伸ばし広げる、というワイルドなスタンダードが存在しますが、これをうまくできる人とそうでない人がいると思います(私はもちろん後者です)。

相当慎重にやらないと、見事に床に落ちます(なので、ピクニックシートを敷こうという発想に至ったわけで)。なるべく汚さず、しかし染めむらもイヤ!という、私のようなわがままな人は、ハケを使いましょう。

ハケも色々ですが、最終的に落ち着いたのは、やはり美容師さんが使っている、染毛用のハケでした。背にコームもついていて、さすがの使い勝手です。

これに至る前は、ペンキ用の毛に弾力があって硬いタイプで、もったりしたヘナの重みに負けず、ヘナをたっぷり含ませることができる点で良かったのですが、ブロック分けする時にクシやブラシに持ち替える手間が、意外と積み重なると大きかったのです。

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ちなみに、ヘナのペーストは重量感があるので、柔らか過ぎても硬過ぎても使いづらいです。

塗りを丁寧にした方が良いことは分かっていても、どうしても気持ちがついていかない日もあります。そんな時は、目立つ❶生え際 ❷頭頂部 の2箇所だけきちんとして、あとは適当にモミモミする、でいい!と言うのが、私の “疲れない” ルールです。

そこまで拘らないという方は、この ”疲れない” ルールをスタンダードにするというのでも良いと思います!

最後に

染めるべきか、グレーヘアにするべきか。

これは、本当に人それぞれですが、白髪染めをするのであれば、数週間に一度の適切なタイミングでレタッチが必要で、これができないと、疲れて見えたり、清潔感が失われる原因にもなってしまいます。

もし、 面倒と思う気持ち・ゆとりのなさの方が、維持する気力・体力を上回るバランスが続くようであれば、それはグレーヘアへにシフトするタイミングだと思って良いでしょう。

こうあるべき、ではなく、こうありたいをベースに、ゆるりと変化してゆくのが、今の時代に合っているし、自然な気がします。自然体で、自分の気持ちに耳を傾けていれば、結果的に素敵に見えるものだと思います。

変化が分かりやすい髪には、その人の生き様がよく反映される気がします。だからこそ、自分らしいスタイルを楽しむことが大切だと思います。

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