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ゴッホ展でルドンと再会

春。巡回していたゴッホ展に足を運びました。コロナ禍で美術館に行く事もすっかり習慣から遠く離れていたところ、既に開催されている事を知り、衝動的に美術館へ。開館前から行けばゆっくりと観れるだろう、というのは考えが甘く、既に長蛇の列。開催したばかりの美術展、しかも人気の高いゴッホ 。休日に行くべきで無いなとは思いつつ、入場の時間を待ち鑑賞しました。

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人人人、でやはりじっくりと見れず。久々な美術館もあり、自分が気になった絵のみを堪能してすらすらと鑑賞しようと決め、比較的人だかりの少ないゾーンを見ていたのですが、ここで出会ったのがエドヴァルド・ムンクのキュクプロスです。

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この企画展はクレラー=ミュラー美術館のコレクション中心で、ゴッホの油彩画、素描、版画が大半なのですがゴッホ 以外のコレクションが素晴らしく、ほぼこれらだけで満足したものです。まさかムンクに会えるとは、といった衝撃もあった為ですが。

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そして、それからしばらくしてから、原田マハさん翻訳のムンクの言葉をまとめた本を見つけ、画集引っ張り出し至福のムンクタイム。何でしょうムンクタイムって。

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いつどんな所で見かけても、その不安で不思議で、時に悍ましく時に神秘的である表現に引き込まれる。

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それが私にとってのムンクなのですが、綴られている言葉達は、芸術に人にかなりの熱量が感じられ、真っ直ぐで情熱的な人であったのかと思いつつ、バックグラウンドは劇的で彼の周りには死がすぐそこにありました。だからこそ生と死のマーブルな表現が可能なのかと、非常に面白いものでした。

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表現主義、象徴主義としても唯一無二の表現を貪欲に探究し続け後世に残した片鱗を垣間見る事ができました。

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おすすめの一冊、画家さんです。

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