Sexy Zone LIVE TOUR 2023 ChapterⅡから、Sexy Zone第二章を読み解く。
「Sexy Zone LIVE TOUR 2023 ChapterⅡ」が絶賛開催中。
只今中盤戦、ホームの横浜アリーナで、5日間7公演を終えたばかりだ。
私はありがたいことに横浜アリーナ公演に参加することができたので、ライブの感想を記録しておこうと思う。
ただ、もうセットリストはネットに上がっているし、マスコミも昨日たくさん入っていたから記事になっている部分も多い。
そこで私は、Sexy ZoneがこのツアーChapterⅡで魅せたい"Sexy Zone第二章"について、私なりに紐解いて綴ってみたいと思った。
お付き合いください。
挑発的なオープニング
夜の街でお尋ね者となったSexy Zoneが逃亡するオープニングからはじまる今回のツアー
一曲目から重いEDMサウンドの「BUMP」、「Freak your body」、そして「極東DANCE」と激しいメロディーに激しいダンスで魅了する。
今までのSexy Zoneからすると、かなりダークなオープニング。今までもかっこよくてクールなオープニングは様々あったけど、
群を抜いて黒光りしていたし
ダークサイドに堕ちていた。
パブリックなSexy Zoneはもっと爽やかで明るく、優等生なイメージを持っている人が多いグループ。
意外な幕開けに震えた。
だけど一方で、彼らの端正な顔立ちはどこか現実味がないから、美しいが故にミステリアスでもあって、そのミステリアスさとダークな空気感はフィットするとそう期待していたファンも多かった。
新たな一面であり、
見たかった一面でもあった。
第二章は想像したよりずっと刺激的なようだ。
パフォーマンスで魅せる
私が今回のライブで最も思っていたことが、
「ずっと踊ってるな」
だった。
オープニングの「BUMP」、「Freak your body」、「極東DANCE」
そして、「NOT FOUND」、「Take A New Step」とずっと踊り倒す。
転換でコントコーナーがあり、バブリーな女装姿で現れたSexyガールズ(仮)に関しても去年の「Ladyダイヤモンド」とは比にならないくらいバキバキ踊ってる。
そして、すっごいSexy。
女として見ても男として見ても本当に魅力的で魅惑のSexyガールズたちだった。
そして、「せめて夢の中だけは君を抱きしめて眠りたい」で女装こそしてるものの、しっかり歌い上げる。
終盤で「ROCK THA TOWN」をしっかり踊っていたのも印象的だった。前半戦の公演でセットリストに「LET’S MUSIC」が入ってた時は「LET’S MUSIC」もしっかり踊ってた。
ファンサ曲にしやすい盛り上げ曲でもあえてしっかり踊っている彼らを見た時に
もっともっと魅せていくぞ。
ついて来れるかな?
と、挑発されてるような気すらして気持ちが燃えた。
音楽
そして、フルコーラスで歌っている曲がすごく多かった。
メドレーはないし、ソロ曲もフルコーラス。
「Cream」や「Purple Rain」も新曲、「本音と建前」もフルじっくり聴かせ、グッと魅せていた。
興奮しているから記憶が定かではないが、逆にフルコーラスじゃなかった曲ってあったのかな?というレベル。
曲そのものが短くなっているのもあると思うが、一曲、一曲の音楽性を本当に大切にして届けようという今のSexy Zoneの音楽への熱量が静かに、確かに詰まっていた。
これがSexy Zoneの第二章なんだ。
ChapterⅡ
さて、興奮冷めやらぬ私はここで昨年のアリーナツアー"ザ・アリーナ"を再生し始めた。
私は見ながら昨年よりも強く"夏"を感じた。そういえば昨年のコンサートは今までしばらく日の目を見なかった夏曲なども歌唱していて、本当に夏を象徴するようなコンサートだった。
そんな、ザ・アリーナを鑑賞しながら
"今年も夏のコンサートで冬のドームをやるのか"
と、私の脳裏をよぎった。
しかし、次の瞬間に考え方がひっくり返った。
"いや、そもそもChapterⅡは夏のコンサートだったのか…?"
と。
そして私は昨年のアルバム「ザ・ハイライト」まで遡った。
ザ・ハイライトには、
夏のハイドレンジア
SUMMER FEVER
Summer Ride
と、タイトルに夏、Summerがつくものが3曲も入っていたけれど
ChapterⅡには一曲もない。
私はChapterⅡの感想noteで
"夏の水気を感じる"
と、綴っていた。
Trust Me,Trust Youの前のふわふわと水面を操るような演出、ブクブクと海の底を漂うような泡の演出を見るからに
私が感じたイメージは、彼らが届けたかったイメージとそう遠くないような気がしていたのだけど。
根本が違う気がした。
夏の水気を感じる
のではなく、
水気しか、夏を感じる要素がないのだ。
アルバムChapterⅡも、ライブChapterⅡも季節が移ろえば、私たちの装いが変われば
簡単に冬を魅せる作品になり得るのではないだろうか…?
だとしたら、私はこのアルバムの根源を間違えていたのかもしれない。
私はこのアルバムをザ・ハイライトの親戚のように捉えてた。
もちろん曲調は似ている部分がたくさんある。それは本人たちも様々な誌面で話していたし、
ライブの演出だって、曲名がパタパタする装置が踏襲されてたり、女装のコーナーが残っていたり、どことなくレトロな雰囲気が醸し出されていることだってそれは、昨年のツアーを意図してやっているに違いないのだけど、
ChapterⅡが最初からドームを見据えて、ドームで魅せられるアルバムとして誕生したのだとすれば……
それがつまり、季節を問わずいつでも聴き込めるSexy Zoneの第二章を象徴するアルバム
「ChapterⅡ」であり、
そこには、いつまでも大きな夢を追い続けるという熱い魂が込められていて、
そして、それを引っ提げて開催されているChapterⅡツアーは、静岡から横浜、そしてアリーナツアーを完走した後、ドームの地で完全なる姿を魅せる──。
もしかしたらまだ、私たちはそんな壮大なエンターテイメントの道中にいるにすぎないのかもしれないと。
もちろん、彼らが本当に考えていることなんてわからない。
だけれども、改めて外から見ているよりもずっと深く深く考えて、想って、温めて…
熱い熱い魂を届けてくれようとしているのではないかと、少なくとも私は今そんな風に感じているのだ。
朝日を見るため
本編の最後を飾る曲は「Sad World」
『一緒に夜明けの朝日を見ましょう。』
いつもそんな菊池の一言から始まる。
ライブのラストの曲として選ぶには比較的珍しいタイプの曲かもしれないけれど、実にSexy Zoneらしい選曲にも思う。
この曲が最後であることにはいろんな意図があると思うだろう。
例えば、先述したような"朝日を見る"。
まるで夜中の様な景色から始まった今作。1つのストーリーとして、夜明けを共に迎えた。という意味もあるだろうし
リアルな日常を端々に感じるこの曲の持つ世界観は、ライブという夢の世界から、現実に戻る架け橋のようにも思う。
夢の世界から帰れる様に。
そして、帰ってからも心が共にあれるように。
もちろん、大切なあの子のことを
想う時間でもあるだろう。
また、前作が「Dream」で夜空を見上げ幕を閉じたところから、「Sad World」で夜が明けるというのも意図しているはずだ。
全体の演出や、衣装を見てもまるで2年かけて1つのエンターテイメントを完成させているようなそんなライブにも見てとれる。
最も輝く場所"ザ・ハイライト"から、夜、海…、そんな深い闇を彷徨う"ChapterⅡ"へ
私たちは共に先の見えない闇を彷徨ったのか?
第二章、まだ"夜"を見ているのか…?
いや、そうじゃない
私達はきっと新しい光に向かって
大きな一歩を踏み出したんだ。
New Step
「Take A New Step」
ライブのオープニングを締め括った曲。
最後に4人で一歩踏み出す
そして、ストーリーが動き出す。
その前の曲は「NOT FOUND」だ。
『彼は誰時はもうすぐそこ。夜明けです。』
NOT FOUNDがリリースする直前POP×STEPツアーで菊池が語っていたのを今も強く覚えてる。
その後彼らに、夜明けは来たのか──?
来たかもしれない。
だってドームまで辿り着いたのだから。
でもまだ夜を彷徨ってるのかもしれない
大事な仲間を見送ったのだから。
『今、夜だと思っている人もいるかもしれません。』
これは今年のMCの最後の挨拶で菊池が毎回話していたことだ。
まだ夜を見ているファンもいるかもしれない。Sexy Zone自身だってまだ夜に引きずられる日があるだろう。
それでも、明けない夜はない。
だから、夜を見ていたとしても朝の光への一歩を踏み出そう。みんなで一緒に踏み出そう。
そうやってこのChapterⅡツアーは幕を開けたと、私はそう捉えている。
そしてその後はどうだっただろう?
クールに踊り
熱く歌い
ソロで個性を光らせ
楽しく笑わせてもくれた。
未知の新しい音楽からは
未来を切り開く音がした。
Sexy Zoneの第二章
色鮮やかに輝いている。
彼らの光のある方が
陽が昇る方に違いない。
だからわたしもその背中を追って、
共に大きく一歩、踏み出すんだ。
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