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5月の再スタート~術後、あらたなステップへ~

6月に入り、あらためて5月の振り返り。
前回お伝えした通り、5月からHint-potで連載がスタートしました。
こちらはYahoo!でも配信されているのでコメントがつけられるようになっているのですが、本っ当にみんなケースが様々あって…改めて病気って難しいのだなと思います。

毎年欠かさず検診を受けているのに、ある年に突然見つかった
生検もしてずっと良性だと言われていたものが実は悪性だった
ちゃんとチェックしてる、診てもらってるのにそうなってしまったら、「じゃあどうすれば良かったのか」と混乱します。

検査や医療の限界というものがあるのだなと思いますが、その反面、進歩の著しさも感じています。
まさに私自身が、医学が進歩したからこその検査が受けられたと思ってるからです。

術後の病理結果


乳がんの治療、状態(いわゆるステージなど)は、最終的にすべて術後の病理結果で決まってきます。出るのは、はやくて2週間〜だいたい1ヶ月後。
私も「術後1ヶ月くらいで病理結果が出てから、このあとの治療が決まりますからねー」と言われており、4月はほぼ待機期間になっていました。

経過診察のために通院して数回目、術後2週間くらいのときに「ちょっと早めに病理結果が出たので、次説明しますねー」と言われたのが、4月中旬。

数日後、聞きにいきました。
結果としては

•サブタイプは術前通りLuminalA ホルモンが影響しているタイプ
•しこりの大きさは1.5センチ→ステージとしては「Ⅰ」
•術中の生検でもリンパ節転移はナシ
•浸潤性小葉がん(少し特殊なタイプ)
•細胞の活動数値(Ki67)10%
•核グレード(細胞の顔つき)1
全体的に数値がすべて低めで、少し安心できる結果でした。

この結果からであれば、抗がん剤はナシ、ホルモン療法でいくということになるわけで、今までであればこの結果で方針が決まっていたのですが、この検体をもとに再発リスクと抗がん剤の効果を測定できる「オンコタイプDX」という遺伝子検査を追加し、さらに3週間待つことにしました。

安心できると思った検査で大きな決断を迫られた

そうして待つこと5月上旬。
検体の遺伝子検査をすることで、より安心できるだろうと思い実施したわけですが、この子が私を迷わせ悩ませてくれることに…(-_-;)

簡単に言えば、低値なら抗がん剤は必要なし、高値なら抗がん剤はしたほうがいいとなるはずが、まさかすぎる中間値。

これについては、別途さかのぼって書こうと思っていますが、本当に難しい決断でした。主治医とも「悩ましいよね…」となる始末。
もちろん先生からの提示はあります、ただ中間値となると私自身の意向と相談ということになるのです。

調べて、聞いて、考え抜いた結果、抗がん剤治療に進むことにしました。

この検査自体、つい数ヶ月前までは自費でしか受けられないもので、実は今も正式な保険適用ではありません。
条件付きで、ある意味運良く受けられたと言っても過言ではない物でした。
こういうタイミングがひとつ、強い後押しになったのも事実です。

「やらない後悔はしたくない」「今すべきことはなにか」


抗がん剤の有無や効果のほどについては、本当にいろいろな見解があると思います。
私は両親ともに経験しているところを見ているので、どういうものなのかはある程度理解していました。だからこそ、簡単には決断できなかったということもあります。
薬には必ずいい効果がある、でもその一方で副作用という見えないリスクもあります。

でも、最終的に「私はどちらなら後悔しないと言えるのか」「今すべきことはなにか」という2つで決めました。
本当にこの先、あのときもしやってれば…と思わない自信があるのか?自分に何度も聞いてみました。やっぱり性格上、やらない後悔は向いていないだろうと思いました。

そして、今すべきこと。起こるか起こらないかもわからない副作用を考えるよりも、今すべきは「あるかもしれない病を治すためにできることをする」ことだと。

5月末から次のステップ 薬物治療スタート

そうして5月末から、1回目の抗がん剤治療がスタートして、現在約10日ほどが経ちました。
投与後1週間、全身の痛みや発熱や腹痛など、まぁいろいろとありました。これからは脱毛やらがボチボチやってくるでしょう。

でも、吐き気も食欲不振も全然ないし、昨日あたりから体調はかなり復活して、数日前とはまったく違います。

3週間後には2回目、4回終わったらその後はホルモン療法。
その時々でいろんなことがあるだろうけど、こうやって一つ一つ着実にクリアしていくしかないし、そう進んでいける自分の心や体を信じてあげたいなと。

まずは5月、大きなステップに進んでいます。

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