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乳がんがわかるまで①

私が「乳がん」だとわかったのは、今年2022年の1月。
きっと私のように気づく人も多いんじゃないかと思う一方、年齢的にまだ市や区などの検診が始まらない30代くらいまで(AYA世代)は、よほど自分で気にしない限り見つけるのは難しいのかもしれないとも思います。
※AYA世代(アヤせだい):Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)15歳~39歳までの世代のこと

そういう意味で、偶然ではあったものの自分で見つけられたというのは、ラッキーだったのかもしれません。

偶然気づいた、胸のしこり

乳がんは、唯一自分で気づける&触ってわかるがんともいわれます。まさに、私も「しこり」に気づきました。よく「毎月のセルフチェックが重要です」とは聞いてたけど、正直ふだんから意識してやっていたこともなく、自分ではまぁお風呂や着替えの時に多少触れるくらいなもの。

それがある夜、寝がえりを打った時にたまたま手が胸に触れて、右の横に何かあるものを感じたわけです。「え、こんなのあった?」みたいな。
仰向けになると確かにしこりっぽいものがしっかりある、でも立ってみたり左側を下にしてみると動いて気にならない気もする…。

今はネットですぐ調べられる時代。すぐに「胸 しこり」と、調べてみました。
色々見ると、若いと乳腺炎の可能性が高いとか、9割は良性です、悪性だと固くて動かない、良性は良く動いて柔らかい、などなどいろいろ書いてある。
でも、このしこりみたいなものが動かない部類なのか、固いのかやわらかいのか、素人目にはよくわからないというのが正直なところなのです。

それが最初の自覚症状的なもので、他にはまったく何もありませんでした。

すべては偶然、でも今思えば導かれてた

すっごい嫌な予感するなぁと思いながら、「来週ついでに乳腺外科いこ…」とすぐに思いました。
「ついで」というのは、これもたまたま前の週に婦人科に行っていて、その翌週に来てくださいといわれていたから。

さらにいうと、もともと婦人科にもまったくかかっていなくて、たまたまこの時期に行ってただけ。婦人科的な不調も一切なかったのだけど、30代後半っていう年齢的に、周りの友人たちから婦人科系の疾患の話を聞くようになっていて、前年の秋くらいからいろんな人に「1回くらいは超音波で内膜症とか筋腫とか診ておいたほうがいいよー!子宮頸がん検診とかじゃ診てくれないし、わかんないから!」なんていわれてたのです。

まぁ1回くらいは行っておくか…という理由で、婦人科の予約をいれていました。その時にも自覚はないものの「子宮腺筋症気味ですねぇ…。ホルモン剤かピルを飲んでコントロールしたほうが進まないし、ラクにはなりますよ。念のため子宮頸がんの検診もしておきますね」とのこと。

生理が重い前提で話をされているけど、全然重くないし痛くもないんですけど…。何もないのに薬飲んで生理コントロールするとか抵抗あるし、『気味』ってなんだ?!…という気分で「考えていいですか?」と、とりあえず子宮頸がんの検診のみを依頼。結果がわかる2週間後にまた来てくださいということで、治療的なものはペンディングしてました。

(しかも、後日別の機会に別のところで診てもらったら「腺筋症ではないとおもうけどねぇ…」とのこと。ヲーイ!!ww)

その次回までの2週間の間に、謎の胸のしこりを発見しました。

クリニックは婦人科といっしょに乳腺外科もあるところで、婦人科は予約がいっぱいで1か月待ちなのに、乳腺外科に関しては予約不要。すぐ行けるから~と思えたことも、気軽に受診できた理由です。

こう思うと、婦人科に行っていたことが偶然とは言え「自分の体チェックしたほうがいいよー」なんていう流れがあったようにも思えます。

「検査にいく」は一切の迷いなし

しかも、私は過去すでにその乳腺外科に2回受診済み。
一度目は20代後半頃。なんとなーく世の中的にも乳がん検診の啓発運動などを聞くようになって、なんか気にし出したらしこりみたいの何かあるかも?!と無性に不安になり、行ったのが初めてのこと。

二度目は5〜6年前。前回20代だったからまた行ってみいいかなー、というやはり検診感覚。人間ドッグ的な検診だと全額自費で高いけど、気になって検査してもらう分には保険適用になるっていう味をしめてたので、まさにそれが狙い。なんか胸が張ってる気もするし…ということで行ったけど、もちろんその時も何もありませんでした。
とはいえ、しこりまで育つには数年かかるらしいので、今思えばこの頃から何かしらあったのかしらと思わなくもありません。
でも、毎年検診を受けてても急に異常が見つかるとこもあるし、こればっかりはもうなんとも。

友人の中には、マンモグラフィーが痛すぎるから二度とやりたくないという人もいるけど、私はぜーんぜん。

やたらひっぱられて「まだ挟みます?!」と言いたくなるけど(笑)、一瞬で終わるし、ほとんど痛いとは思わないので、検査を受けること自体に何も抵抗はありませんでした。はじめてだったり受けたことなかったりしたら、こうも気軽には行かなかっただろうから、それもよかったのかなぁと思ってはいます。

その時は「気にはなるけど、基本的になりやすい人みたいのには当てはまらないし、近親者にもいないから平気だろな」と、不安はありつつもはっきりさせて安心しよう!とそんな思いでした。

>続く

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