目指せ週1ベジタリアン:気候変動へのアクション

牛肉のなにがいけないのか

去年小泉進次郎環境相が国連気候行動サミットでステーキを食べてバッシングされるまで、この問題については全く知らなかった。
ベジタリアンは宗教かダイエットのためになるものだと思っていたし、好きなものを感謝して食べるのが一番いいことだと信じて疑わなかった。
実際にこの問題を知った後も、自分の食生活を変えるほどのアクションが起こせずにいた。

気候変動と食肉のカンケイ(New York Timesの記事より)

知人に教えてもらったNew York Timesのこの記事が一番まとまっていてわかりやすかった。以下に書くのは記事からの抜粋。和訳が雑なのはご勘弁を。


地球温暖化の原因である温室効果ガス(CO2も含む)。世界で排出される温室効果ガスの14.5%が食用の家畜から排出されている。この数字は車やトラック、飛行機や船などの交通機関すべての排出量と同じくらい。(驚)

■環境に最も影響を与える食べ物って何?
→牛肉。

牛肉のプロテイン50g分を生産するのに必要な、CO2排出量は
17.7 kg
豚は3.8kg
と4倍以上。
牛から生産されるチーズも排出量は多く、5.4kg
https://science.sciencemag.org/content/360/6392/987

プロテインは牛肉、羊、チーズではなく、豚肉、鶏肉、卵や、植物である大豆などに置き換えるのが環境の観点では好ましい選択肢ということになる。

■人間は家畜を食べるのを完全にやめないといけないの?
→必ずしもそうではない。

畜産業は世界中で約13億人の人々に食料を提供しており、肉、卵、牛乳は、良い代替品がない場合に不可欠。
持続可能な食品生産システムを確立できれば良い。
世界中の何百万人もの人々が、必要な量よりはるかに多くの肉を食べている状況であるため、これらの不要な食肉消費を削減できれば、地球温暖化の原因や環境に負荷をかけている状況を変えることができる。

■「偽物の肉」なら食べてもOK?
→まだはっきりしたことはわからない。

最近、「Impossible Burger」や「Beyond Meat」などの商品が出てきている。
野菜、でんぷん、油、合成タンパク質で作られたこれらの製品は、肉の味と食感をより忠実に再現できるようになってきている。
最近の研究では、Beyond Burgerは通常のハンバーガーの温室効果ガス排出量の1/10で済む、と予測されている。
ただし、これらの生産過程では多くのエネルギーを必要とするため、実際に環境への影響が少ないかどうかはまだが断言できない。

週イチベジタリアン宣言

私は食べることが好きだし牛肉も好き。牛乳は毎日飲むしチーズも大好物だ。
なので、気候変動に取り組むにあたって急にベジタリアンになるにはハードルが高い。だからといって何もしないのは、国連気候行動サミットでステーキを食べている小泉環境大臣と何ら変わらない。まずは実現可能な範囲で、週イチベジタリアンを実践する。
外食をしない日を設ければそんなに難しいことではないはず。まずは明日から。