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お菓子はずしの漫画読んで思い出した

前に勤めていた会社での出来事。

そこでは自分だけが業務委託で働いていて、他はみんな社員だった。

働き始めた時、一人の女性が私だけに差別していたけど、その方はすぐに移動になり、ほっとした。

数年後、大きな人事があり、その方が部署に戻ってきた。

その方はいつも、お土産や購入したものは、私以外に配る。取引相手から口紅のセットを貰ったときは、社員だけでキャッキャと色を選び分け合い、もちろん私はスルー。

行き渡らない人がいるものを、その人の前で分ける神経は私にはわからなかった。

これはなんだ…?と、ググってみたら「お菓子はずし」ということを知った。

この事は、誰かによって解決されることはなかった。

偶然インスタで見た漫画では、同僚がこう言っていた。

「お菓子を配らない事が問題ではないんです。〇〇さんを不快にさせようという、その悪意が問題なんです。」と。

小さな事だから自分が耐えればいいと、私も思っていた。
でも他の誰かが、その悪意を認識してくれる事はどれほど救われる事だろうとか思った。

私は誰にも救ってもらえなかった(2回目w)

◇◇◇

他の理由で、すでに辞めようと思い至っていたけれど、小さな嫌がらせはグサグサ効いていた。

その人は最大限に利益を得たい人だった。他の誰かが利益を得たら許せないタイプ。社員でもない私が、何かを貰うなんてもってのほか。

その悪意は、他部署の人にも向いていた。(そこはやっぱり社員以外の立場の人)
その人たちがちょっとズルしたことには、目ざとく気づいて大問題に仕立て上げ、上に言う。

だけど…その人は横領をしていた。

後ろめたいものがある人ほど、他人の悪事が気になるものなのか。

◇◇◇

何でも経費で落ちる、今時珍しい会社だった。

その方の交通費精算と、経費の精算が一緒に回ってきたが、いつも内容が一致していなかった。
伝票は一度私の元に来て、入力し、経理に回る。

ある日は12時にタクシーで帰りました。
→その請求。
その後の時間帯の食事代を請求。→二人分2万ほど。
(イヤイヤイヤイヤ、絶対旦那とご飯食べてるだろ。)

経理はそこまでチェックしない。
だからその人の殆どの食事代が経費で落ちていた。そんな人は、ほかにはいなかった。

ほかにも。
お菓子やら化粧品やら買って仕事相手にあげました。→請求。(これはわからないけど)

一万超えのビタミンサプリを買って仕事で使いました。(なのに何故か実家が送付先)
→請求。

さすがに経理は、送り先が実家になってる請求書を突き返してきた。

(ヤツはどうでるのか…?諦めるのか?…)と思ったら伝票が私の所にやってきた。

「間違って送ってしまっただけで、会社に送り返してもらいました。〇〇の仕事のときに使いました。」

そう書かれていた。確認したが使っていなかった。でも、その伝票は受理された。

いくら経費で落ちるとはいえ、そこまでする人はあまりいなかったので、他の社員との使用経費の差は、年間100万以上あった。

でも、これはグレーで。捕まるわけでも、クビになるわけでもなかった。

だけど、何年にも及ぶこの経費の使い方が、少なからず首を絞めたのもあるだろう。長年続いていたその部署は、私が辞めて一年経たないうちに無くなった。

会社全体はどうなるんだろう?少し気になるところ。