リネイチャー:バレー / Renature: Valley
■ゲーム内容
動物たちを住まわせたり、植物を植えていく事で谷の生態系を甦らせましょう、と言うテーマのゲームです。動物が描かれたドミノタイルを配置していって、周りの土地に木を生やしていく事でマジョリティ争いをしていきます。
各プレイヤーは植物コマと雲トークンの乗った個人ボードとドミノタイルの山を受け取ります。そして、手札として山からドミノタイルを3枚引きます。
手番はスタートプレイヤーから時計回り。手番が来たら、手札からタイルを1枚選んで4ヶ所あるスタート位置か、他のタイルに繋げるように配置します。他のタイルと繋げる場合は、同じ動物が隣接するように置かないといけません。配置できない場合はタイルを1枚捨ててパスします。タイルを置ける場所は緑のマス。
ただし、常に動物のうち1種類はオールマイティー扱いになっており、オールマイティーの動物に隣接する場合は、何の動物でも良くなります。
タイルを置いたらその周囲の茶色マスに植物を植える事ができます。植物は自分の個人ストックから、自分の植物か中立の植物を植えます。配置コストは特にありません。大きいほどポイントが高い。
最後に自分の山札からドミノタイルを補充して手番終了です。基本的にこれだけ。
タイルを置く時には、特殊なマスが2種類あります。1つは雲トークンの置かれたマス。ここにタイルを被せる事ができたら、雲トークンが1つ貰えます。
もう1つは切り株の描かれたマス。ここはタイルを被せるとキノコタイルを受け取り、それをすぐに緑のマスに配置します。キノコを置く事で複数の茶色エリアが繋がるのがポイントです。
雲トークンはフリーアクションを行う時のコストとして支払います。効果はオールマイティーの動物を変えることができたり、自分か中立の植物を1つ回収できたりとか。ゲーム終了時まで残していれば得点にもなります。
各プレイヤーのドミノタイルを全てプレイしたらゲーム終了。得点計算に移ります。得点計算は茶色エリアのマジョリティ。各茶色エリアで植物の影響力を計算します。草は1つ1影響力で植物が大きくなると影響力が2、3と上がり、一番大きい木は1つ4影響力です。
各エリアで影響力を計算して、他のプレイヤー(中立を含む)と影響力が同値だったら、そのプレイヤー達は脱落。エリアの得点を貰えません。要はバッティングしちゃダメ。
残ったプレイヤーで1位はエリアの大きさと同じ得点。2位はその半分が得点です。さらに、1位しかいなければ、1位と2位の得点を両方もらえます。
全てのエリアで得点計算を行って、合計点の最も高いプレイヤーの勝ち。
■遊んだ感想
私、実は基本のみを遊んだことがないので、基本セットとの比較はできないわけですが、基本を遊んだ方からすると、結構ルールが変わっているそうです。
動物の描かれたドミノタイルがとても映えるゲームで、ゲームが終わったタイミングの盤面は思わず写真に取りたくなってしまいます。
ただ、ゲーム自体は非常に渋く、オールドユーロの佇まいすら感じます。
ドミノタイルは比較的最初の頃は置く場所も多く、そんなに難しく感じないかもしれません。しかし、中盤以降マジョリティ争いを確定させるために周囲をわざと取り囲んだり、相手の邪魔をして、異なる動物が1つのマスに隣接するように配置するようになってくると、ググッと悩ましさが上がってきます。
また、中立の存在もイヤらしいですね。マジョリティ争いでバッティングするとダメと言うルールと相性がよく、中立コマを上手く相手のエリアにぶつけてバッティングを狙いにいく場面が結構でてきます。さらには木コマを回収できるフリーアクションもあるので、色々と悪さができます。
インタラクションは強めの中量級くらいの感じで、バチバチとやり合うのが楽しいゲームです。
ルールの複雑さ :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★★★☆☆☆
運の要素 :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆
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