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馬高 / UMATAKA

デザイナー:Mukai, Napopora
アートワーク:Settan Tateno
出版社:銅鐸舎
プレイ時間:60~90分
プレイ人数:2~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

縄文人として狩猟や土器を作りながら生活していくゲームです。メインのシステムはワーカープレイスメント。

1年を通して、縄文の生活をしていくわけですが、ざっくりとした流れは、素材を手に入れて、家を拡張したり、土器を作ったりしていきます。あと、狩猟。

ワーカーには人と犬がいる。複数配置する時は犬の方が多くなるようには置けない。

プレイヤーにはゲーム開始時にワーカーが配られます。ワーカーには2種類あり、人と犬がいます。このゲームでは、複数のワーカーを同時に配置する事があるのですが、この時に犬の方が多くなるような置き方はできません

メインボードは半分がワーカーを置くアクションスペース。もう半分が周回できるトラックになっています。

メインボード。大きな周回型のトラックがポイント。

トラックにはタイルが配置され、各タイルには様々なアクションが描かれています。 

ゲームは4ラウンド。それぞれのラウンドは季節を意味していて、春からスタートして冬でゲームが終わります。

各ラウンド、スタートプレイヤーから手番を時計回りに行っていきます。手番が来たらアクションスペースにワーカーを配置します。アクションスペースには1~4つワーカーを置くスペースがあり、既に埋まった所は使えません。

楕円がワーカーを置く場所。横並びの所を全て埋める感じでワーカーを配置する。

アクションは大きく分けて4種類あります。まずは、資源の獲得。このゲームでは、資源として『』『粘土』『』が登場します。これらを描いてある分だけ獲得します。木と粘土は、ワーカーをたくさん使うことで多めに貰うことができます。

続いて、狩猟。こちらはディスプレイから1枚、動物チップを獲得します。動物は、ゲーム終了時にセットコレクションによる得点をもたらします。

狩猟アクションで動物チップを獲得。動物は5種類に加えて、周回トラックでしか獲得できない魚がある。

最後にトラックの移動。先程の周回トラックを1歩進めたどり着いた先に描かれたアクションを行います。

後は現在のラウンドだけ使える一時的な犬を貰えるアクションがあったり、フリーアクションで人や犬を資源に変換したりできるくらいです。

簡単。

これで手番が終わるわけではなく、アクションを行ったら、今支払ったワーカーの数だけトラックにいる自分のコマを進めます。そして、進んだ先のアクションを実行します。例えば、ワーカーを3つ配置したなら、トラック上のコマを3歩進める。みたいな感じです。

青はトラックを1つ進めてアクション。その後、4歩進めてもう一度アクション。

進む時は、他のプレイヤーのコマがいる場所には入れず、スキップして進みます。また、4つのコーナーの何れかを通り抜けた場合は、最後に追加アクションとして『家の拡張』『土器の作成』『木を炎に変換』の何れかを行うことができます。

角のオレンジを通過すると、土器や家の拡張が可能。

土器の作成は、いわば勝利点の獲得。土器は必要な資源が異なるものがいくつかあり、早く作る方が得点が高くなっています。また、ラウンド終了時に貰えるドングリ置き場があります。

同じ土器でも早く作った方が得点が高い。各種類一番最初に作ったプレイヤーはさらにヒスイが貰える。

家の拡張は、能力の強化でワーカーを増やしたり、土器の作成に必要な資源を減らしたり、特殊なアクションマスを開放することができます。

中には犬の配置制限が緩和され、人が1人いれば、わんこ何匹でも使えるという強力な効果も存在します。トップブリーダー推奨。

家の拡張。下から順番に開放していく。左から順に人増、犬増、土器ディスカウント、特殊アクション開放。

これを繰り返して、全てのプレイヤーがパスをしたらラウンド終了です。ラウンド終了時は最初にトラック上での順位に応じた報酬が与えられます。上位にいるほど報酬は良いですが、4人戦だと3位は何ももらえずに4位はドングリがもらえる。

続いて、各アクションで一番コストの重い場所を選んだプレイヤーにドングリが渡されます。ただし、狩猟だけはスタートプレイヤーマーカーが渡されます。

ドングリは獲得したら土器に描かれているドングリ置き場に置く事で勝利点をもたらします。余っても次のラウンドに持ち越す事はできません

最後に全員トラックの先頭を走ってる人に追い付いて、ラウンド終了です。ワーカーを手元に戻して余ったドングリを返します。

ラウンド終了時に、全員集合する。

3ラウンド終わったら、狩猟のセットコレクションやドングリマジョリティ、ヒスイの裏に書かれている勝利点を合計してゲーム終了。一番得点の高いプレイヤーの勝利です。

■遊んだ感想

ワーカーの管理が重要な中量級ワーカープレイスメント。

ワーカーを配置した数だけトラックを進めると言う部分が独自性があるゲームだと思います。アクション自体よりもトラックの方が重要性が高く、どこに止まるのが美味しいのかを考えて、敢えて配置するワーカーの数を多くする事も考慮される所は面白く感じました。

特にワーカー配置時のアクションと、トラックのアクションで軽いコンボを生成できると嬉しくなってしまいます。

また、トラックで同じマスに止まれないルールはプレイヤー間のインタラクションに繋がっており、やりたいタイルを先に取られてしまったり、先頭争いなど白熱します。そして、ちょっと気を抜くと簡単に置いてかれる。置いていかれると、好きなタイルを選び放題になりますが、とにかくコーナーを曲がれないので、このラウンドでどちらを取るのかも戦略になってくるような気がします。

最多ドングリは最後にボーナス点がもらえます。

ワーカープレイスメント部分はオーソドックスなのですが、犬がなかなかイヤらしい存在になっていてアクセントとなっています。 

個人的にはプレイ時間に対しての満足度は高く感じました。リプレイ性については、トラックの配置が変わるくらいかなと思うので、多少弱い部分があるように思いますが、拡張でMy土器が追加されるようなので、そちらで担保していくのかもしれません。

あと、土器愛をスゴい感じます。


ルールの複雑さ  :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★★☆☆☆
運の要素     :★★★☆☆☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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