スカイチーム / Sky Team
■ゲーム内容
飛行機の操縦士と副操縦士になって、飛行機を空港に着陸させる事を目指す2人専用の協力ゲームです。
プレイヤーは決められたラウンド数で、航路を確保して、決められた距離を進んで、機体を水平にしてタイヤとフラップを制御して、最後はブレーキが効くように速度を調整していきます。
やること満載。
最初に着陸するシナリオに沿って準備をします。主に空港までの航路カードが変わったり、特殊なコンポーネントを用意したり。航路には示された数の航空機コマを置いておきます。
プレイヤーは操縦士と副操縦士のどちらの役割を行うのか決めて、衝立とダイスを4つ受けとります。
各ラウンド、最初に作戦会議を行うことが可能です。話し合いができるのはこのタイミングだけです。
話し合いが終わったら、ダイスを振ります。ダイスは衝立の裏に隠しておきます。ダイスが振られたら、このラウンドが終わるまで相談はできません。
手番は交互に行います。どちらが先手になるかはラウンドを示したカードを見れば分かるようになっています。
手番にはボードの各スペースに1つダイスを置きます。置いたら、パートナーの手番。これを繰り返して、全てのダイスがボードに配置されたらラウンド終了です。
置ける場所は操縦士と副操縦士で異なっており、それぞれに達成しないといけないものと、協力するものがあります。
まずはお互いに協力していくもの。こちらは『速度』と『傾き』。この2つは毎ラウンド必ずダイスをセットしないといけません。
『傾き』は機体の傾き。着陸時にはこれが水平になっていないといけません。傾きはセットされた2つのダイスの差分だけ大きい目の方に倒れます。倒れすぎるとダメ。航路によっては特定の範囲に傾いていないと通れない所もあったりします。
『速度』はセットされた2つの目の合計。合計値を速度計に当てはめて、0~2マス航路カードを進みます。何マス進めるかは速度計の青の仕切りより小さいと0。青とオレンジの間だと1、オレンジより大きいと2となります。
着陸時点(最終ラウンド開始時点)でピッタリ最終マスにいないとダメ。さらに進む時に途中にいる航空機を全て取り除いておく必要があります。
次に両プレイヤーができるもの。こちらは『管制塔との通信』と『休憩』です。
『管制塔との通信』はセットされたダイスの目だけ進んだ航路にいる航空機コマを1つ取り除きます。たなみに操縦士は1つしかダイスを置けませんが、副操縦士は2つ置くスペースがあります。
『休憩』は誰でも何の目でも置けます。置くことで、好きな時にダイス目を±1できるトークンを獲得します。
次に操縦士専用マス。操縦士は『着陸準備』と『ブレーキ』のスイッチを入れます。どちらも指定された目のダイスを置くことでスイッチが入ります。『ブレーキ』は置く順番が指定されています。
『着陸準備』は全てスイッチONしないとダメ。また、スイッチを入れることでエンジンの速度計にある青い仕切りが1上がります。
『ブレーキ』は全て開放する必要はありませんが、最終ラウンドでエンジンのダイス目の合計がブレーキの数値以下でないといけません。
最後に副操縦士専用。副操縦士は『フラップの制御』。こちらも指定された目のダイスをセットしていきますが、配置する順番が指定されているので注意。こちらはスイッチを入れる度、エンジンの速度計に置かれたオレンジの仕切りが1上がります。
これを繰り返していき、最終ラウンドで以下を達成できていれば無事に着陸となります。
■遊んだ感想
ダイスを振るまでの間、許されているコミュニケーションとダイスが振られてからの無言のコミュニケーション両方を巧みに使いながら、条件を達成していくのが楽しいゲームです。
事前にいくら話し合っていても、ダイス次第でどうなるか分からない所がポイントで、その時は意味ありげな場所にダイスを置く事で「察してくれ!!」と願ったり。
また、速度と傾き以外にも各種スイッチが速度に影響するので、どのタイミングでスイッチを押しにいくのかも考えどころになっています。単純にダイスが余ったから押しとこうは危ない。
お互いに協力しながらもダイス運が良いアクセントになっていて、2人用協力ゲームとして優等生的なゲームだと思います。ダイスの配置のタイミングで口出しできないのも、奉行問題が起こりにくそうでいいですね。
ルールの複雑さ :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き :★★★★☆☆☆☆☆☆
運の要素 :★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★★★☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★★☆☆
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