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旅のあと / Remember Our Trip

デザイナー:Daryl Chow, Saashi
アートワーク:Takako Takarai
出版社:Saashi & Saashi
プレイ時間:30分
プレイ人数:2~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

楽しかった旅行の記憶をみんなで思いだそう!と言う、ちょっと変わったテーマのゲームです。旅行先は京都かシンガポール。

タイル配置ゲームなのですが、現実と各プレイヤーの記憶があって、タイルを配置するのは現実世界個人の記憶にはチップが置かれていきます。なるべく現実に近付くようにチップを置いていくのが目的となります。

ゲームの準備では、中央に現実世界を意味するボードが配置され、各プレイヤーには記憶を意味する個人ボードが配られます。また、中央にはカードの山とチップをドラフトするエリアが置かれます。

各ラウンドでは、カードが山から1枚公開され、さらにそのカードに従って袋からチップが引かれ、ドラフトエリアに配置されていきます。

カードにはチップを置ける範囲が示され、袋から引かれたチップをそれに従って配置していく。

プレイヤーは、手番順にチップを1セット獲得して個人ボードに配置していきます。この時、チップはどこに置いても構いませんが、カードに示された範囲の中に置く事になります。

このラウンドで受け取ったチップは、個人ボード上で斜めに配置しないといけない。

チップが置けない場合は個人の捨て場に捨てられます。ゲーム終了時に一番多くのチップを捨てたプレイヤーはマイナス点となります。

チップの配置が終わると、手番順に記憶の確定が行われます。記憶の確定は、共通ボード上に置かれた施設タイルと同じ形で個人ボードに対応するチップを配置できたら行う事ができます。

個人ボードに同じチップで同じ形が作れたら確定できる。赤とオレンジは形はフリーだけど、枚数が必要。

確定すると、出来上がったものによって得点が入ります。作れるものは2マスの公園、3マスのホテル、4マスの観光地、そして3マス以上連続させる必要があるショップとレストランです。例えば、観光地の形に観光地チップを配置できれば6点となります。

確定したらチップを裏返して得点化する。現実でも同じものがあるなら、さらにボーナス得点。

記憶の確定した場所が現実ボードで空白になっていれば、そこにタイルを配置する事ができます。これ以降、記憶を確定した時に記憶ボードのチップと現実のタイルが一致しているマス毎に1点のボーナスを与えられます。タイルを配置したプレイヤーは、全てのマスが現実と記憶で一致するのでタイルの大きさ分だけボーナスが確定している事になりますね。

現実の街並みはこんな感じでした。

これを12ラウンド行うとゲームが終了します。最後に、ゲーム開始時に提示された目標を達成しているプレイヤーに得点が与えられ、配置できなかったチップのマイナス処理が行われます。一番得点の高いプレイヤーの勝ち。

■遊んだ感想

テーマが独特の早取りパズル。ちょっと説明が難しい。

テーマが記憶を辿って街並みを再現していくと言う独特なゲームですが、やってることは比較的シンプルなドラフト&パズルです。配置できる形を縛ると言うのは、ちょっと珍しく悩ましいポイントかな。

パズルなので、比較的ソロ感が強そうに思いましたが、共通ボード上のタイル配置が早取りになっているので、比較的インタラクションは強く感じました。

バズルゲームだと目標の早取りと言う形でプレイヤー間のインタラクションを実現している事が多いかと思いますが、このゲームでは共通ボードのマス目を早取りすると言う、よりダイレクトな攻撃が可能になっている事がその要因なのかなと感じます。

「あそこって、何があったっけ~?」
「うーん、公園じゃなかったかな?」
「えー?レストラ…」
「ホテルです!!!」
「お、おぅ。」

みたいなイメージ。

難点なのは、現実(共通)と記憶(個人)の2種類のボードがあり、チップを個人ボードに置いて、タイルは共通ボードに置く。さらには、チップを使ってタイルと同じ形を作ると言う辺りがなかなか説明が難しい気がしました。

もしかしたら、先入観で袋から引いたチップを使って、タイルを早取りするみたいなイメージがあったからかもしれません。


ルールの複雑さ  :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★☆☆☆☆☆

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