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リバイブ / Revive

デザイナー:Helge Meissner, Kristian Amundsen Østby, Eilif Svensson, Anna Wermlund
アートワーク:Gjermund Bohne, Martin Mottet, Dan Roff, Jessy Töpfer
出版社:Aporta Games, Hobby Japan
プレイ時間:90~120分
プレイ人数:1~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

文明が滅んでから5000年後の世界を舞台に、部族を率いて氷に包まれた世界を冒険していくゲームです。

各プレイヤーはなんかの機械を模した個人ボードと部族タイル、初期カードを受け取ります。メインボードは中央とその周辺のみ明らかですが、それ以外は氷に閉ざされています。

真ん中がスタート地点。周囲は明らかだが、それ以外は氷に閉ざされている。端には特殊勝利点の都市がある。

ゲームはゲームの終了条件を満たすまで、時計回りに手番を行います。手番には以下のアクションの中から2アクション行います。同じアクションを2回選んでもOKです。

《リバイブのアクション》
・カードのプレイ
・新たな土地への探検
・都市への移住
・家の建築
・機械のスイッチの使用
・冬眠

カードのプレイは手元のカードの上または下に描かれたアクションを行います。カードをプレイする場合は、機械のカードスロットに差し込みます。差すスロットの場所によって上のアクションを行うのか下のアクションを行うのかが決まります。当然ですが、空きスロットがなければカードをプレイすることはできません

上下にカードスロットがあり、見えてるアクションを実行。スロットに刺したカードは冬眠するまでそのまま。

アクションは資源や機械を強化するSDカードを貰ったり、機械のパラメータを進めたり、各部族に設定された固有アクションを実行したりと、様々な事が行えます。

さて、ここで機械のパラメータについてです。機械には3つのパラメータが存在しており、それを上げることによってフリーアクションが開放されたり、勝利点に繋がる遺物が貰えたりします。また、開放すること自体が勝利点になります。

個人ボードとなる機械。3つのコマをを進める事でフリーアクションなどが開放。フリーアクションには電気が必要。

フリーアクションには電気トークンが必要になります。電気トークンはゲーム開始時に1つ持っており、ゲーム中に増やす事が可能です。1度使うと、リセットされるまで、同じフリーアクションは使えません。一部のフリーアクションは内容が決まっておらず、開放時点でサプライに公開されているタイルから選んでセットする場所もあります。

続いて、家の建築。家は小さい家と大きい家があり、それぞれ資源の歯車を使って建てます。スタート地点や自分の家や都市から隣接していれば、追加コストは不要ですが離れるほど、追加でご飯が必要となります。家を作ると周囲にあるボーナスを貰えます

家と入植者。紫の家の周囲には緑のパラメータ上げが2つとグレーのパラメータ上げが1つ。全部貰える。

基本的には機械のパラメータが進みますが、各プレイヤー1度しか貰えない湖には資源などの希少なボーナスもあります。大きい家はパラメータが2倍上がる

都市への移住は、都市マスに個人ボードから人を入植させます。入植に必要な資源は本です。人を入植させても、周囲からボーナスは貰えません。

部族の右側にあるのがテックツリー。下から辿って人を都市に派遣することで開放されていく。

では、何が貰えるかと言うと特殊能力の開放です。個人の部族ボードはテックツリーのような能力開放ツリーがあり、各能力に人が乗っています。それが開放されると言う算段です。

ボードの4隅にはゲーム終了時の特殊勝利点が描かれている大都市があるので、最終的にはそこに人を住まわせたい。

次は探検。探検は氷面になっているタイルを選んでコストを支払う事でタイルを裏返す事ができます。コストは主にご飯。それ以外に歯車なんかを要求される場所もありますこちらも家や入植した都市から遠ければ、追加でご飯が必要。

探検すると新たな仲間が貰えたりする。初期カードよりもちょっと強めな事が書いてある。

裏返す事で勝利点がボーナスが貰える他、初期カードよりも強力な人物カードが貰えます

続いて、機械のスイッチ使用。これは個人ボードにあり、リセットがかかるまでに一回しか使えないアクション。使用すると好きな資源を1つ貰えるか、他人の機械のスロットに刺さってるカードの上側アクションを実行できます。

スイッチON!!

他の人のカードを選んだ場合、そのカードはスロットから外され捨て札になるので空きスロットができて、使われた側も嬉しい。

最後に冬眠。これがリセットになります。冬眠すると捨て札を手札に加え、電気トークンを戻し、スロットに差し込まれたカードを捨て札にし、スイッチを未使用に戻します。つまり、スロットに差したカードは基本的には2回冬眠しないと戻ってこないわけですね。アクションの中にはスロットのカードを引っこ抜いて捨て札にするなんてのもあるので、強力なカードは上手く使い回したいところです。

さらには冬眠トラックが用意されていて、冬眠する度にトラックの進み具合に応じたボーナスを選んで貰うことができます。ちなみにだいぶ進むと、サプライにある遺物を1つ捨てたりもします(ゲーム終了に近づく)。

ゲームの終了には遺物と呼ばれるトークンが関係しており、メインボード上から全て無くなるとゲーム終了フラグが切られ、そこから1手番ずつでゲーム終了です。プレイヤーには目標カードが配られており、遺物は集めるとその目標カードの乗数が変わります。

目標カードと遺物トークン。目標カードの遺物も1と数えるのでオレンジの遺物4つで、フラスコは1つ4点。

■拡張セットについて

リバイブには拡張セット『深淵の呼び声』があります。

これが入ると大きく変わるのが得点トラック。従来の得点トラックに加えて、別の得点トラックが追加されます。追加されたトラックの得点もゲーム終了時に加算されるわけですが、それでは何が違うのかと言うと報酬が違います。

手前が通常の得点トラック。奥がくらげトラック。上げるには専用の勝利点を得るか普通の勝利点2点を変換する。

登場の得点トラックでは、進めると宝箱やら遺物やらが貰えるのですが、こちらでは専用のカードが貰えます。専用のカードはくらげ的な何か。そして、このくらげが強い

下のアクションで緑が2つも進むの強い。

くらげのトラックを上げるには専用の勝利点を得るか通常の勝利点が入るタイミングで2点をくらげ1点に変換します。ちなみにくらげ2点を通常の勝利点1点にすることも可能です。

くらげ絡みだとマップ上に新たに深淵が追加されています。深遠の周囲に家を建てると、勝利点が即座に入ってくるだけでなく、冬眠する度に資源が貰えるようになります。

短期目標カードのディスプレイ。

その他の要素として、短期目標カードが追加されています。短期目標は星アクションでできる新たな効果で、カードを1枚廃棄する事で貰えます。任意のタイミングで条件達成を宣言できて、くらげ勝利点が貰えます。

あとは、トークンやらカードやら部族が増えています。

■遊んだ感想

アンロックする事の楽しさを詰め込んだゲーム。

個人ボードのテックツリー、パラメータ上げ、そしてメインボードの探検ととにかく封じられたものをアンロックしていきながら進めていくゲームと言う印象を受けました。

アンロックして、様々な新しいものを使っていくのってワクワクしますよね。そういう感じが随所に散りばめられている。そんなイメージ。

また、ゲームの終了タイミングも全てアンロックできず、これからまだやりたいことがある所で終わってしまうので、「もう一度、やりたい!」と思わせてくれます。

プレイヤー間のインタラクションはそれほど強い印象ではなく、家の建築場所の早取りが一番大きいところかなと思います。それ以外は比較的個人ボードを睨みながら、あれを上げたいこれをアンロックしたいみたいな感じに個々で進めていく形になります。

要素は色々とあるので、説明のコストは高いと思いますが、ゲーム自体はすんなりと遊べました。

拡張が入ることで、でかつよくらげをぶん回したり、短期目標を取りにいったりとやれることはさらに増えますが、新しい要素はどれも終了条件を直接進めるものではないため、少しプレイ時間は延びる印象です。

水中都市みたいな事かしら?

くらげをぶん回すの楽しいですけどね。


ルールの複雑さ  :★★★★★★★☆☆☆
駆け引き     :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★☆☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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