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ティチュー / Tichu

デザイナー:Urs Hostettler
アートワーク:Kerri Aitken, Christine Alcouffe, Res Brandenberger, François Bruel
出版社:ABACUSSPIELE, GPFata Morgana Spiele
プレイ時間:60分
プレイ人数:4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

ペアで行う大富豪のような感じのゲームです。なお、中国感満載で、何ならマニュアルにも中国の公園とかで昔からプレイされてるとか書いてあるけど、デザイナーはスイスの人。

4人専用のゲームで、チームメイトが対面になるように座ります。敵と味方が交互に手番を行うような形です。

ゲームはチームで規定の点数を取るまで複数のラウンドで行います。通常の得点はゼロサムゲームで、毎ラウンド100点を取り合う形でゲームが進みます。あとは、そこにボーナス点が入る形。

カードはトランプと同じ4スートで2~10、J、Q、K、Aとなっています。2が一番弱くてAが一番強い。それに追加して『鳳凰』『龍』『犬』『マージャン』と言う特殊カードが入っています。

各ラウンドでは、最初にカードを8枚配ります。この時点で1位を取れると思ったら『グランドティチュー』宣言をします。

グランドティチュー宣言は全てのカードを見ない状態での、1位になれる宣言。

誰も宣言をしなければ、残りを配りきります。ここから1枚目のカードを出すまでの間に1位を取れると思ったら『ティチュー』宣言が可能です。

ティチューもしくはグランドティチュー宣言をした場合、宣言通り1位を取ればボーナスが入ります。しかし、失敗すると減点です。

カードを配り終わったら、他のプレイヤーと手札を1枚ずつ交換します。

各ラウンド、『1』と書かれたカード(マージャン)を持つプレイヤーからスタートします。そのプレイヤーは手札からシングル、ペア、スリーカード、フルハウス、5枚以上のストレート、そしてペアの階段(1,1,2,2,3,3みたいなこと)の何れかの役でカードをプレイします。別にマージャンをプレイする必要はありません。

フルハウスはスリーカードの数字が大きい方が強い。

以降は全員がパスするまで、その役でより数字の大きい組み合わせのカードをプレイしていく事になります。ちなみにパスはソフトパスなので、一度パスしても次の手番は回ってきます。

例外として特殊役のボムがあります。ボムはフォーカードもしくは5枚以上のストレートフラッシュです。ボムは手番に関係なくいつでもプレイできる最強の役になります。基本的にはボムをプレイしたプレイヤーの勝ちとなりますが、より強いボムで返される可能性もあります。

ペア出しだけど、3のボムで勝ちにこられた。

最も強い役をプレイしたプレイヤーは、プレイされたカードを獲得します。各スートの5、10、Kは得点札です。

これを繰り返して順位を付けていきます。早く手札を無くしたプレイヤーから1位、2位と付けていき、最後までカードが残ったプレイヤーが4位です。

順位が決まったら、4位のプレイヤーの獲得したカードを1位のプレイヤーに渡します。さらに4位の残った手札は勝ったチームに渡します。4位だと手元には何も残らなくて悲しい

ラウンドの得点計算は、同じチームが1位、2位であれば、200点です。そうでなければ、以下のように獲得したカードによって得点が入ります。

《ティチューのカードの得点》
・各スートの5:5点
・各スートの10とK:10点
・龍:25点
・鳳凰:-25点

ここにティチューやグランドティチューによる得点もしくは減点を行い、ラウンドの得点となります。

最後に特殊カードのご紹介。

』はシングルでしか出せませんが、ボムの次に強いカードです。その代わり『龍』で勝つと敵チームのどちらかに獲得したカードを渡さないといけません

龍はシングル最強だけど、獲得しても相手にカードが渡ってしまう。

鳳凰』は複数枚出す時に任意のカードとして扱えます。もしくはシングル出しなら、直前のカード+0.5とした扱います。なお、ボムには使えません

鳳凰は複数枚プレイする時に、任意のカードとして使える。鳳凰自体はマイナス点。

』はパートナーにリードを渡します。数字が書いてないので最弱。

マージャン』はラウンド最初のリード。また、プレイする時に数字を1つ宣言できます。マージャンによって宣言された数字を手札に持つプレイヤーは必ずプレイしないといけません。マージャンの宣言は誰かが満たさないと、ラウンド中ずっと有効です。

犬はパートナーにリードを渡すカード。数字が入ってないので、自分がリードでないと使えない。

■遊んだ感想

秋の夜長にダラダラと遊んでいたいゴーアウト。

大富豪にルールを足してペア戦にしたようなゲームなので、ダラダラと続けられる雰囲気があります。あまり、切れ味のよさとか瞬発力で勝負するようなゲームではないと思っています。

特殊カードの効果や順位付けによるカードの移動などルールにクセがある感じがあったり、独特なカードの雰囲気とかから敬遠されそうなイメージがありますが、慣れてしまえば面白さが見えてくるので、怖がらずに遊んでみると良いと思います。

オープン会でやるよりはクローズ会とかで時間を気にせずに遊んでいたいタイプのゲームです。


ルールの複雑さ  :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★☆☆☆☆
運の要素     :★★★★☆☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆

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