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ガルテンバウ / Gartenbau

デザイナー: David Abelson, Alex Johns
アートワーク: Matt Paquette & Co., Todd Sanders
出版社25th Century Games
プレイ時間:30~60分
プレイ人数:2~4人

参照:BoardGame Geek

■ゲーム内容

庭作りをテーマとしたパズル要素のあるゲームです。メインとなっているシステムはロンデルになります。

プレイヤーはタイルの配置されたロンデルを回ってタイルを獲得するか、メインボードに記載されたリソースを獲得するかを選択します。ノーコストで移動できるのは1歩まででそれより先に移動したかったら、センチュリー:スパイスロードのように資源をタイル上に置いていきます。ちなみに、同じ場所には1人までしか入れないので、隣のタイルに誰かいる場合は、その先に移動することになります。

移動先でタイルを獲得するか、資源を取るかを選ぶ。タイルの山が無くなった場所は、特殊効果マスとなる。

タイルは獲得すると自分の手元に配置していくことになります。ドミノのようにタイルには2つのイラストが描かれていますが、既に配置済みのタイルに隣接していれば特に制限なく配置可能です。

各タイル置き場には、得られる資源が描かれており、タイルを獲得する代わりに資源を獲得することができます。資源は日光と水の2種類で半分は日光が多く貰えるエリア、もう半分は水が多く貰えるエリアになっています。水が欲しいタイミングで日光ゾーンに入ってしまうと資源を払ってでも水多めのエリアまですっ飛ばしてしまおうか悩みます。

タイルとタイルの間には黄色く丸いエリアがあり、タイルの代わりに自分のコマを配置することができます。ここは市場になっており、1段目が条件を満たしていれば資源を支払って購入し、2段目に配置することができます。

1段目のイラストが条件を満たせば、2段目を市場から購入して配置ができる。さらに2段目も条件を満たせば、ゲーム開始時に配られている3段目を配置できる。3段目は固定得点以外にも、特定の形を作ったり色を集める事で得られる特殊勝利点タイルもある。

市場では、タイルが買われる度に勝利点と必要な資源が上がっていきます。勝利点が上がるのは良い事なのですが、必要な資源も上がってしまうので「買おうと思ったら資源が1つ足りない!!」みたいな事が結構発生します。また、後半は2段目のタイル自体の勝利点が高くなるため、そもそも2段目で止めておいた方が良いのでは?と言う可能性も出てきます。

3段目に配置されるタイルは2×2で2段目配置されたタイルの種類が配置の条件となります。3段目に配置されるタイルはその分高い勝利点を貰えたり、タイルの種類をカウントして勝利点になるような特殊条件もあります。

3段目のタイルはゲーム開始前にドラフトや決まったセットを配布する事で事前に決められています。事前に配布されているのだ、ある程度ゲームを進めていく上での指針として使う事もできますね。

タイルの山が無くなると、下から特殊アクションが出現します。特殊アクションにコマを進めると市場から資源を1つディスカウントしてタイルを購入できたりと、ゲームを加速させていきます。タイルの山が規定の数無くなると、そのラウンドを最後まで行ってゲーム終了となるため、これらの特殊アクションは優先的に使いたくなります(自分が使う事で相手に使わせない効果がありますしね)。

■遊んだ感想

綺麗な花には棘がある。二重ロンデル&タイル配置で悩ましい庭作り。

プレイ時間は60分~90分と遊びやすく、ロンデルや市場でのコスト増によるインタラクションはそんなにキツくないので、そんなにボードゲームに慣れてなくても遊べそうで、比較的色々なシーンで活躍するのではないかなと思います。コンポーネントも非常に美しく、見た目で「遊んでみたい!」と思わせてくれるのもグッドですね。

3段目に配置するタイルはゲーム開始前に配布されているため、どうやってゲームを進めていくかの指標として機能していますが、この辺りは少し経験値のあるボードゲーマー向けと言った印象です。

『ナンバーナイン』のようにタイルを重ねていくパズル要素があるので、パズルが好きな方には特にオススメできるゲームだと思います。


ルールの複雑さ  :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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