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自分らしさを認める

今の園では、コロナ対策のため合同保育も全園児が集まる集会も行っていません。

なので担任するクラス以外の子と関われるのは月に数回ある早番、遅番の日のみ。

先日、早番で久々に一緒になった幼児クラスの女の子と話していた時のこと。

会話の途中で、その子がボソッと私に言いました。

「○○ちゃんね、自分のこと『私』って言うのが恥ずかしいんだ。だからいつも『ぼく』って言っちゃうんだよね」

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私は今までこの子が自分を『ぼく』と言うのは知っていたけど特にそれを指摘したことはありませんでした。

自分のことを僕という女の子がいてもおかしいことではないと思っています。

その子はいつも電車や新幹線がプリントされたトレーナーを着て登園しています。いつも、今日もかっこいいね〜!と言って私は受け入れています。

でも実は、ティッシュケースやハンカチはピンク色だったりします。

実はかわいいものが好きだけど、おおっぴらに宣言するのが恥ずかしい。『女の子らしく』振る舞うのが恥ずかしいのかな、と感じていました。

私も幼い頃、同じように感じていました。自分のことをかわいくないと思っていたし、自信が無かったので思春期くらいまでスカートを履くのが嫌でした。

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自分自身の経験もあって、男の子らしく、女の子らしくというところより、その子らしいところを認めてあげたいなと思っています。

「恥ずかしい気持ち、先生もわかるよ。先生は、電車が好きな○○ちゃんも、ピンクが好きな○○ちゃんも、全部大好きだよ!」

と伝えると、その子は照れたように笑いながら自分の保育室に戻っていきました。

子どもたちが一人一人自分らしく輝ける環境を、これからも作っていきないなと思います。


ミスチル先生

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