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美術館紹介 No.2:東京都美術館 - デ・キリコ展

どうも!まいたくです。

今回は美術館紹介企画第2弾!ということで、、、
「東京都美術館」の企画展「デ・キリコ展」を紹介します!!


◇美術館 概要

1.基本情報

・所在地:東京都台東区上野
・開館:1926年
・美術館HP:

https://www.tobikan.jp/

2.概要

私まいたく、この東京都美術館は、結構お世話になっている美術館です。
確か、2022年は「ゴッホ展」、2023年は「エゴン・シーレ展」など、なんだかんだ訪問させて頂いております(^^)

ですので、、、
東京都美術館各位、今後ともよろしくお願いします!(関係者様向け(^^;))
、、、と、お礼の粗品を期待しつつ、次行きましょう('Д')

で、今回の「デ・キリコ」展なのですが、去年一年、受験戦争に明け暮れ、何とか生還した、我が子(18歳、オス)が、より大人の階段を昇りたい、ということで、2人で鑑賞にやってきた次第です(^^)

ということで、さっそく、デ・キリコ展に行く前に知っておいた方がいいかな?と思うこと、及び、今回の「デ・キリコ展の見どころ」なんぞを、紹介したいと思います。

◇デ・キリコ展に行く前に

実は私まいたく、息子に「デ・キリコ展で色々教えちゃる」なんて、ほざいておきながら、デ・キリコについては、まあまあな情弱で、、、

「形而上絵画」という、全然なんだかイメージの湧かない絵画を求めた人
・なんとなく、ダリやマグリットといった「シュルレアリスム」の画家の前を走っていた人
↓の絵画が有名

、、、とまあ、このくらいの知識でした(^^;)

まあ、そんな私&息子コンビでも、結果的にはかなり楽しめたので、あまり知識が無くても問題ないと思います。

、、が「形而上絵画」に対するご自身の解釈は、ちょっとは持っておいた方がいいと思うので、以下、お話しますね。

・「形而上絵画」とは?

そもそも、デ・キリコの代名詞である「形而上絵画」とはどんな絵画なのでしょうか?

※注:ここから少しややこしい話が続くので、理屈っぽいことは面倒でぃ!って方は、「◇注目作品」まで、飛ばしちゃってください。

辞書で「形而上」を哲学的な観点で調べてみると、、
「哲学で、時間・空間の形式を制約とする感性を介した経験によっては認識できないもの。超自然的、理念的なもの。⇔形而下。」
、、という意味だそうです。

、、、は?ってなりますよね(^^;)

なので、もうちょっと掘ります。

では、「超自然的」や「理念的」って何?っていうと、、

超自然的:「自然界の法則をこえた、理論的に説明のつかない神秘的なもの。」
理念的:「 哲学で、純粋に理性によって立てられる超経験的な最高の理想的概念。プラトンのイデアに由来。イデー。」


、、ということだそうです。

、、これでも、まだモヤってると思いますので、もうちょい頑張ります(^^;)

ただ、ここまでくると、各々の解釈によって理解が変わると思うので、以下、あくまで私まいたくの捉え方をお伝えしますね。

形而上とは、、
われわれが存在している、四次元(点・線・立体(≒空間)・時間)の世界の外にある場所にあり、理論的には説明のつかない、神秘的で、理想的なもの」で、「形而上絵画」とはそれを表現した絵画であると考えます。

えっ!そんなの、どんなものかわからないじゃん!
って、思いますよね?

うん、なので、私も「それでいい」と思います(^^)

だって「自分たちの世界に存在しない、神秘的なもの」を理解することなんて出来ないし、デ・キリコも説明しようとは思っていないのではないかと。

なので、鑑賞する時には、想像力をフル回転させて、ご自身の感覚で、この形而上絵画を感じればいい、と思います(^^)

※なお、私まいたくは、「形而上」は感じることが出来ないという理解なのですが、私の脳みそでは、適当な言葉が見当たりませんでした。。
ですので、敢えて「形而上絵画を感じる」という言葉を用いました。すみません・・表現がホント、ムズカシイ・・(^^;)

◇注目作品

1.バラ色の塔のあるイタリア広場

本作はデ・キリコがある「啓示」を受けたことで、複数手掛けるようになった「イタリア広場」を題材にした作品の一つです。

なお、どんな「啓示」があって「イタリア広場」を手掛けるようになったか、については、できれば、実際「デ・キリコ展」に赴いて、ご確認頂ければと思いますので、ここでは触れません(^^)

で、この作品なのですが、個人的には色々と気になることがありますね。。
真ん中の塔が下の家々と比べてあまりにもデカすぎたり、左側の人影の先には何があるのか?とか。。。

他にも気になるところはいっぱいあるので、ぜひ実際にご自身の眼で確かめてみてください。

そして、デ・キリコが、どのような「形而上的なナニか」を見出したのか、想像してみるのも、面白いかもしれませんね(^^)

2.不安を与えるミューズたち

こちらはデ・キリコがよくモチーフにしていたマヌカン(=マネキン)が描かれている形而上絵画

こちらも不思議がいっぱい。

題名が「不安を与えるミューズたち」なのに、逆にミューズたちが不安そうなんだよなぁ、、って最初思いましたね。

あと、これだけじゃないんですが、この時期の作品は、基本的に空の色が緑が買った青で描かれることが多い感じがしたんですよね。

それだけではありませんが、そういったところが私は気になりました。

みなさんはどう思われますか?(^^)

あと、マヌカンが何を意味するのか?といったことも、ご自身で自由に解釈するのも面白いと思います。

、、なんか、頭使うんだよな・・・デ・キリコの作品って(^^;)

3.オイディプスとスフィンクス

こちらは後期の作品で「新形而上絵画」と呼ばれるそうです。
確かに、先ほどからの「形而上絵画」とは色々違いますよね。。

あまりみなさんの想像力の邪魔をしたくないで、一点だけ。

どの点が「形而上絵画」と相違しているのか、を比較してみたり、他の「新形而上絵画」との共通点、なんかを探ってみると楽しいかも?と私は思いました(^^)

◇おわりに

ということで今回は「東京都美術館 - デ・キリコ展 」について、あれこれ紹介させて頂きました(^^)

ご紹介させて頂いた作品はほんの3点ほどですし、形而上絵画以外の作品もいっぱい展示されておりますので、ぜひそちらもご覧頂ければと思います(^^)

あと、余談ですが、私まいたく、一人のアーティストに絞った企画展って結構好きなんですよ(^^)

というのも、そのアーティストの一生や作品を、時系列で知ることが出来るんですよね。
例えば、「この時期の経済状態や精神状態がこうだったから、こういった作風になったんだ」とかね。

今回の企画展においても、そういった観点でも観ることが出来るので、もしよければ参考にしてみてくださいね!

ということで、またお会いしましょー!!


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