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僕の昭和スケッチ

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「僕の昭和スケッチ」は、昭和レトロを描いたライフワーク画集です。誰の心にもある遠い日の思い出を描いていければと思っています。毎週月曜更新予定(祝祭日を除く)。
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2023年9月の記事一覧

「黒柳徹子さん」昭和はテレビと共に

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ204枚目 テレビ放送が始まったのは1953年2月1日。 その初日からNHKテレビに出演していたのが黒柳徹子さんです。 すごいと思いませんか? 何と、日本のテレビ初日から徹子さんは活躍しているのですよ! 僕たちの昭和、つまり戦後の昭和はTVの時代と言っても過言ではありません。そのTVを通じて同じ昭和という時代を徹子さんは送り手として過ごしたわけです。 上の絵は徹子さんの40歳ころのイメージです。 やはり、徹子の部屋のイメージが強いで

青空と太陽と軽薄ボーイのメランコリー

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ203枚目 岐阜には海がない。 だが、美しい川がある。 四万十川、柿田川と並ぶ日本三大清流の一つ長良川だ。 僕は、夏休みになると毎日のように長良川で泳いでいた。 泳ぐのが大好きだった。特に高校時代のことだ。 市内を流れる長良川は全長166キロの中流域にあたり、上流部ほどに水が澄んでいた訳ではない。けれど、それでも充分美しい川だった。水温も適度に緩く、上流部にはない泳ぎやすさもあった。それに、何しろ実家からケッタ(愛知や美濃地方で自転車の

「昭和少年と空飛ぶ模型飛行機」

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ202枚目 僕は、子供の頃に模型屋さんで「ゴム動力の模型飛行機」をよく買った。 組み立てるのは、さほど難しくはなく、小一時間もあれば出来上がる。 設計図通りに木とひごで骨組みを組み立て、翼の薄い紙を貼り、霧吹きをかける。そして、それが乾けば凛とした美しい翼を持った模型飛行機が完成だ。 値段も安く、一機15円から30円くらいだった。 この飛行機は動力源のゴムを長いものに変えると、実際かなり長い時間空を飛ぶ。 一度などは学校の校庭の

「蝿帳」何と読む?/昭和の台所用具

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ201枚目 これは、家の中に蝿が多かった時代にご飯やおかずを蝿から守るために台所に置いてあったものですね。特に夏場には大活躍しました。 蝿帳は、「はいちょう」又は「はえちょう」と読みます。 今の若い人には、「はいちょう」とは読むのは難しいかも知れません。 岐阜では、母親が「はいちょう」と言っていました。 子供だった僕は、「はいちょう」の「はい」が「ハエ」と結び付かず、なぜこれを「はいちょう」と呼ぶのか分かりませんでした。 同時に子供の