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僕の昭和スケッチ

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「僕の昭和スケッチ」は、昭和レトロを描いたライフワーク画集です。誰の心にもある遠い日の思い出を描いていければと思っています。毎週月曜更新予定(祝祭日を除く)。
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2023年2月の記事一覧

昭和の子供たちの禁じられた遊び

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ176枚目 昭和の子供達は今ではちょっと考えられないような危険な遊びをしていた。 2B弾や癇癪玉がその類だ。 どんな物かはあえて説明するまでもないが、元々それなりの威力があり、加えて劣悪な商品のため火薬の量などにもバラツキがあることから些か危険な玩具だった。実際に事故も起きている(ポケットの中で摩擦で爆発し、火傷や怪我をしたなど)。また、蛙の尻に2B弾を突っ込んで爆発させて喜ぶような残虐な遊びをする子供らもいた。それが特に珍しくもない

天才クリエーター川内康範「月光仮面と七色仮面」

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ175枚目 川内康範は、昭和の大衆娯楽/芸能史を語る時に欠かせない正に天才クリエーターだ。 シカメ面をしている写真が多く、近寄り難い風貌を漂わせている。 川内康範とは実際どんな人物だったのだろう? 僕は、何より彼の作品がそれを物語ってくれていると思う。 映画・ドラマ原作 ご存知「月光仮面」と「七色仮面」は日本のヒーロ物の先駆けとなった傑作。他にもアラーの使者、まんが日本昔話、レインボーマンなど数々のヒット作がある。子供向け作品以外に

「厳しい冬の日々を描く」昭和の北海道

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ174枚目 今日は、友人から聞いた話を元に僕の昭和スケッチを描いてみました。 彼は釧路の生まれです。 北海道ですから、冬になると大量の石炭をストーブに焚べるのですが、子供の頃は馬が石炭を乗せた橇を引いて雪の中をやって来たそうです。 「それを馬橇(ばそり)と言うんです」 と昔語りをしてくれます。 「外はものすごく寒いから、家の中ではストーブをガンガン炊く、、、だから北海道では家の中は凄く暖かいのです」 僕はその話が好きで何度聞いても

「何と昭和30年代にはすでに携帯電話があった?」昭和のとんでも通販広告その④

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ173枚目 さて、今日は久々の昭和の怪しすぎ/とんでも通販広告です。 第4回「昭和30年代にすでに携帯電話はあった?」 ガラケーからスマホへと進化した超便利通信アイテム、携帯電話。 当たり前のように使っていますが、考えたらこれってすごい事ですよね。 携帯電話が広く一般に普及したのは1993(平成5)年から1998(平成10)年頃と言われています。 しかし、実は雑誌通販では戦後間もない昭和の頃に何と携帯電話が既に売られていたのです。