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僕の昭和スケッチ

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「僕の昭和スケッチ」は、昭和レトロを描いたライフワーク画集です。誰の心にもある遠い日の思い出を描いていければと思っています。毎週月曜更新予定(祝祭日を除く)。
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2022年11月の記事一覧

「馬乗り」昭和の子供達の遊び・体・心

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ163枚目 これは、「馬乗り」。 昭和の子供たちの遊びです。 子供の頃に町内の仲間やクラスメイト達とよくやりましたね。 集団で互いの身体を使う遊びの典型です。 激しくなって馬が崩れて、「イテテ!」なんて事も(笑) そうやって怪我なんかしながら大きくなっていきました。 昨今、子供の体力/運動能力の低下が著しいと言われていますが、やはりこういった日常での遊びをしなくなった事も一因ではないかと思います。 又、この種の幼少期の子供遊びの中で

「屋回り」家の中に蛇がいた時代

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ162枚目 昔は庭や家の中に色々な生き物がいました。 ヤモリ、ムカデなどですが、筆頭格はやはりアオダイショウでしょう。 特に郊外の農村部でと言うことではなく、子供の頃は市街地/繁華街の中心部でもごく普通に見られたものです。私の実家は岐阜の繁華街にありましたが、やはり家の中で何度もヘビを見た事があります。押入れを開けると不意に出くわして、仰天する訳です。家人は、それを「屋回り」と言っていましたが、僕の記憶違いで「屋守り」かも知れません。

「日光写真」写真じゃないのに何故写真?

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ161枚目 「日光写真」 覚えていますか? 感光紙の科学変化を利用した写真を真似た玩具です。 駄菓子屋に必ず置いてありましたね。 日向に置いて、タネ板の絵柄を日光転写する仕組み。 風景を写す訳ではないのに何故か写真なのだ(笑) タネ板には月光仮面や七色仮面、鞍馬天狗や、長嶋、王などがあった。 考えて見れば、単にタネ板の絵が転写されるだけなのだけれど、妙にワクワクして絵が浮き出てくるのを待ったもの(o^^o)  すぐに飽きるのだけれ

「誰もがのれんをくぐった大衆食堂」

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ160枚目 昭和の頃はどこに行ってもあったのが「大衆食堂」。 ファーストフードやファミレスができるのは、昭和45年の大阪万博以降。 今のような弁当屋もコンビニもまだない時代に庶民のお腹を満たしていた代表格がこの大衆食堂。 その入り口に掛かっていたのが、上の絵のような暖簾(のれん)。 経済が右肩上がりの時代、働く庶民の汗と手垢に汚れたもので、中には相当年季の入ったものもあった(笑) だが、よく潜ったものだ。 中華そばから、日本そば、オ