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僕の昭和スケッチ

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「僕の昭和スケッチ」は、昭和レトロを描いたライフワーク画集です。誰の心にもある遠い日の思い出を描いていければと思っています。毎週月曜更新予定(祝祭日を除く)。
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2022年8月の記事一覧

かき氷が手のひらサイズだった頃

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ151枚目 さて、今日から「僕の昭和スケッチ」も151枚目です。 200枚まで辿り着けるかどうか・・・? どうぞよろしくお願い致します。 <昭和のかき氷は手のひらサイズ> 昭和30年代までのかき氷は手のひらに乗るほどの小さなガラス器に盛られていた。小さな焼きそば屋や駄菓子屋で売られていて、僕の子供の頃はいちごやメロンが10円とかせいぜい20円くらいだった。もちろん、値の張る氷小豆や宇治金時などが口に入った事はない。「金時って何だろう?

「夕涼みは大人の時間」昭和の風景

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ150枚目 隣のおじさんは、夏になると毎夕家の前の歩道に出て布張りの椅子に座って夕涼みをしていた。 ランニングシャツにステテコが定番スタイル。 おじさんの足元には定番の蚊取り線香・・・ そうして、近所のおじさん達が一人二人と集まり、たわいもない話や縁台将棋で夏の夕刻を楽しんでいた。 そんな大人の仲間入りをしようと子供の僕らが割って入ろうものなら、決まってにべもなく無視されたのを覚えている。 大人がすごく大人に見えた時代、、、 昭和

「懐かしの昭和アイス」昭和の夏

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ149枚目 子供の頃、大好きでしたね。懐かしの昭和アイス。 同じアイスでも値段が幾らだったかで年齢がわかります(^。^)💧 何と言っても思い入れがあるのが、「ホームランバー」! それまではジュースを凍らせたようなアイスキャンディばかりでした。 下の記事「アイス売りのおじさん」でも紹介しましたね。 それを覆して協同乳業が日本で初めて画期的なミルクタイプのアイスバーとして販売したのが名糖ホームランバー、昭和30年発売。 発売当初価格一本

「遠い日の夏休み」少年時代

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ148枚目 ヒグラシの鳴く声を追って高木に登ると、 むせかえる様な樹皮の匂いに包まれる 見上げれば、生い茂る枝葉の向こうには雲一つない青空があり ヒグラシは居所を探られまいと息を潜めているようだった 世界はなんて美しいのだろう、、、 初めてそんなことを思った夏の午後 あの日あの刹那に戻りたいと胸を焦がして、 僕らは老いていくのだ <©2022 絵と文/もりおゆう 禁無断転載> (©2022 Yu Morio This pictur