【６章】プロンプト＆Nプロンプト

【概要】

今回は画像生成AIについて最も重要なプロンプトとネガティブプロンプトについて話します！これらを一緒に使うことによって、より狙った画像が作れるようになります。ベース画像を生成する呪文と画像をIMG２IMGなどでいじる時のプロンプトは基本的に違います。理由はベース画像を作る時には必ず多めのプロンプトを入れて確実にその手の画像が生成されることが大事だからです。次に画像をIMG２IMGでいじる時には呪文の順番と数を少なくすることが大事です。

【プロンプトについて】

→上にあるほど優先順位が高い。直すものや大事な物は上に置きましょう。
→７５トークン以上、プロンプトを書くと適応されない時もある。
→基本的に英語だけしか認識できないし反対呪文より効力が低い。
→プロンプトのフォーマットを気にして使うとより効率的。

【プロンプトのフォーマット】

一例

↑優先順位が高い
●どんなものが絵にあるか？（人、物体、景色など）
●画像の物体の色や特徴（体の部分（目と髪）の色・物体の特徴）
●画像のスタイル（３D、CGI、２D、油絵など）
●画像の質や色合い等（パステルカラー、１６K、光やシェーディング等）
●サイト名、絵師・創作物の名前（pxiv,Touhou Project, Akira Toriyama）
↓優先順位が低い

【ネガティブプロンプト】

ネガティブプロンプトは決まったフォーマットが無く、直す優先順位が高いものを基本的に上においておけば正解です！

ネガティブプロンプトの一例

以下の呪文を使い、ネガティブプロンプトについて解説します。
今回はバストアップではなく様々な困難がある、フルボディや手がある画像を作りましょう。フィルターは可愛いキャラを作るのが苦手そうな１．５のダークコミックを使用。設定については他の記事で触れてますので読み返していただけると幸いです。プロンプトは以下で
Anime schoolgirl beauty, fullbody, wearing school costume,
anime fantasy masterpiece, vector art, thick outlines, thick coats,
cel-shading, dreamy, high res, high quality, ultra-detailed 32k HD, inspired by artbook,

GENERATEを押すと以下の画像が出てきました。問題は白黒の画像とキャラが二人以上出てくるREMOVED FROM IMAGEに以下のネガティブプロンプトを付け加えます

白黒画像になりやすい、複数のキャラが出る。見切れている、首が長い。

次にネガティブプロンプトにこれらを追加→black and white, multiple people,cropped image, out of focus,long neck,　elongated body, black and white, multiple people,
・black and white→白黒の画像
・multiple people→複数の人々
・cropped image,　→見切れてる画像
・out of focus,　→焦点があってない
・long neck,　→長い首
・elongated body→異常に長い体

で再度、GENERATEを押しましょう！

白黒が出なくなり前回のサンプルよりましになりましたが奇形があります

まだまだ、バストアップが出やすかったり奇形なので以下の反対呪文を追加し、GENERATE。

・out of frame→キャンバスからはみ出てる
・shoulder portrait→バストアップ
・multiple arms→複数の腕
・cropped→キャンバスからはみ出てる
・out of focus,→ぼやけ

造形がおかしかったり、顔がつぶれてる場合が多いので以下のプロンプトを追加します。
・deformed→奇形
・mutated→異形
・mangled→潰れてる
・missing limbs→腕や足の関節部分の不足
・bad anatomy→悪い造形

まだまだ、変な画像は出てきますが、それらの可能性を潰して一つ良い画像をセーブしそれを元に画像を作るIMG2IMG技術もあります。
今回作った、反対呪文は以下です。deformed, mutated, mangled, missing limbs, bad anatomy, out of frame, shoulder portrait, multiple arms, cropped image, out of focus, long neck,　elongated body, black and white, multiple people, text, logo, wordmark, writing, heading, signature,

【呪文の特性＆作り方】

最後にプロンプトの特性について触れます知っておくべきことは呪文の数が多ければ多いほどAiが混乱しやすいのでできる限り、混乱しない呪文のトークン数、７５に近づける事を頭の中に入れておきましょう！

①【最初は長く、後から短くする】
最初は長く大雑把に作りIMG2IMGをやってく上でポートレイトだったりフルボディと指定した画像確定したら消したりしたりするとAIの試行錯誤回数が減りより質が高い生成ができるようになります。
例：full body isometric portrait of anime girl→ isometric anime girl

②【できる限り説明してるような呪文づくりは避ける】
例１：She has long white hair→has long white hair
例２：Unreal Engine 5→Unreal Engine
例３：16k resolution→16k

③【順番を変えてみる】
＊呪文の順番も大事です、それらを変える事によって良くなる場合もありますので色々と研究してみましょう
例１：perfect hands with 5 fingers, → perfect 5 fingers,

④【グルーピング】
＊似たプロンプトを合併することによって文字数を節約できます！
deformed hands, poorly drawn hands→　poorly drawn deformed hands,

⑤【improving prompts】
レオナルドAIとかCATBIRDやDSNRなどでプロンプトをよりよくできることもあります。

⑥【画像からプロンプトを生成してくれるサイト】
→replicateやdeep danbooru, clip interrogator, llava, bing ai等を使い画像からプロンプトを取るのもおすすめです！

⑦【特定のスタイルを強調する】
似てるプロンプトを複数使うとスタイルにより近寄ることができます。
例： inspired by dragon quest, dragon ball, Akira Toriyama

⑧【画像の質を上げるプロンプト 】
octane render, Unreal engine 5, 16k, Zbrush, volumetric lighting,　masterpiece, cel-shading

【結論】

●反対呪文を使うことにより、変な画像が出る確率を減らすことができる！
●反対呪文の方が呪文より効果が強い
●上にある呪文や反対呪文は優先順位が高い
●呪文の順番は常に考える事
●呪文のフォーマットは決まっている
●反対呪文は基本的に直したいものを上に置く

反対呪文と呪文がしっかりしてればこれくらいの画像ができます。

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