見出し画像

『インフェルノ』ダン・ブラウンの小説【あらすじと読書感想文】

ロバート・ラングドンシリーズの第4作『インフェルノ』またまたヤバかったですね。
今回はヴァチカン絡みではなく、WHO(世界保健機関)が関係してきます。

『インフェルノ』に関しては映画を見ていないので、全くの初見です。
ある意味ワクワクしますし、ダン・ブラウンさんなので怖い…

この記事では以下のような内容で読書感想文を書こうと考えていますので、最後まで読んでいただけると大変うれしいです。

・『インフェルノ』の鍵は『神曲』
・サンドロ・ボッティチェリの「地獄図」について
・人口爆発が引き起こす末路
・黒死病(ペスト)の大流行した過去
・ダンテのデスマスクも鍵
・サン・マルコの馬って何?


あらすじ

あらすじは定番でAmazonの商品ページを利用します。

「地獄」。そこは“影”――生と死の狭間にとらわれた肉体なき魂――が集まる世界。目覚めたラングドン教授は、自分がフィレンツェの病院の一室にいることを知り、愕然とした。ここ数日の記憶がない。動揺するラングドン、そこに何者かによる銃撃が。誰かが自分を殺そうとしている? 医師シエナ・ブルックスの手を借り、病院から逃げ出したラングドンは、ダンテの『神曲』の〈地獄篇〉に事件の手がかりがあると気付くが――。

Amazon商品ページより出典

登場人物

登場人物に関してもいつも通りWikipediaを利用するのが一番です。
・ロバート・ラングドン:ハーヴァード大学教授。美術史と象徴学が専門。
・シエナ・ブルックス:金髪の女性医師。IQ208を誇る天才児だった。32歳。
・エンリーコ・マルコーニ:あご髭と口ひげを生やした男性医師。
・総監:「大機構」の最高責任者。依頼人から託された任務を遂行すべく指揮を執る。
・ヴァエンサ:ラングドンを追う、「大機構」上級現地隊員。
・ローレンス・ノールトン:「大機構」の上級調査員。依頼人から託された動画のアップロードを担当。
・クリストフ・ブリューダー:ラングドンを追う、監視対応支援(SRS)チーム隊長。
・エリザベス・シンスキー:世界保健機関(WHO)事務局長。銀髪の女性。61歳。
・ベルトラン・ゾブリスト:生化学者。遺伝子工学の天才。いくつもの特許により巨万の富を築きあげた。46歳。
・マルタ・アルヴァレス:ヴェッキオ宮殿職員。
・イニャツィオ・ブゾーニ:サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)付属美術館館長。
・ジョナサン・フェリス:WHO職員。

Wikipediaより出典

『インフェルノ』の鍵はダンテの『神曲』   

       ダンテ・アリギエーリの『神曲』を知ってますか?

「地獄篇」
「煉獄篇」
「天国篇」

以上、3部構成の長編叙事詩です。

『神曲』の著者であるダンテ自身が古代ローマの詩人ウェルギリウスの案内で…

地獄⇒煉獄⇒天国

死後の世界を遍歴する信じられない物語です。

人々は『神曲』を読んで恐れおののき、救いを求めるためにカトリックに入信したそうです。ヴァチカンからすれば、ダンテに足を向けて寝れない感じだったと思います。

その『神曲』が『インフェルノ』の重要な鍵になるんです。ダン・ブラウンさんのミステリーっぽい。          

ボッティチェリの「地獄図」

「地獄図」凄いですよね…

ダンテの『神曲』のうち、「地獄篇」を正確に再現した図なんです。
Wikipediaに画像がありますからご覧になってください。

⇒サンドロ・ボッティチェリの「地獄図」を見る

ちょっと見るだけでは、なんだか分かりませんよね…
しかしよく見ると、悪魔たちが罪人を鞭で打ってたりします。(マジで怖い)

ダンテが書き記した地獄を、ボッティチェリが画像化。ナイス連携ですね。(いや、しなくていいから)

芸術として考えれば、まさに人類の宝。歴史的偉業と言える作品だと思います。
『神曲』と「地獄図」が2つ揃ってこそ、意味がある作品なのかもしれませんね。

人口爆発が引き起こす人類の未来

ここを詳しく書いてしまうと、完全にネタバレになっちゃいいます。
なので、個人的な見解を交えつつ書いてみましょう。

人口問題は、誰でも一度は聞いたことがありますよね。
確か私が子供のころ(1970年代)は、世界の人口は40億人程度だったはずです。

ところが2022年になると80億人近くになっています…

これって大問題ですよね?定員オーバーだと思います。
食料はどうするんでしょうか?

医学の発展で、人間の寿命は飛躍的に伸びているんです。このままだと…
日本をはじめ先進国の人口は右肩下がりですが、世界的に見れば人口は伸び続けています。

『インフェルノ』は、そのあたりを題材にして描かれているんですよね。
近い将来、全世界で考えなければいけない問題になってくるでしょう。

黒死病(ペスト)の大流行

人口爆発の話を書きましたが、現在と似た状況が過去にもありました。
14世紀(1301年~1400年)、人口の過剰で経済的困窮と飢饉が頻発。
1315年-1317年には、ヨーロッパで大飢饉が発生。

さらに、1346年から1353年にかけてパンデミックがありました。

いわゆる腺ペスト(黒死病)です。

ユーラシアと北アフリカで7500万~2億人が死亡。
ヨーロッパでは、1500年ころまで人口が回復しなかったそうです。

本当に恐ろしい伝染病ですが、腺ペスト(黒死病)によって人口問題が解決。
豊富な食料を得たことによって人類は反映、その後のルネッサンスにも繋がったと言えるそうです。

ダンテのデスマスク

ダンテのデスマスクは、イタリアのラヴェンナにあるダンテ博物館に展示されています。
このダンテのデスマスクも『インフェルノ』の鍵になるんです。

これについてもネタバレになるので、詳しくは書けません。

デスマスクの裏側にいろいろと…詳しくは『インフェルノ』を聴いてください。

サン・マルコの馬

サン・マルコの馬…すみません初めて聞きました。

サン・マルコ大聖堂の正面入り口の上に設置されています。(レプリカ)本物は大聖堂の中で保存されているんだとか…
1204年の第4回十字軍の際に略奪され、ヴェネツィアに運ばれたんだそうです。

『インフェルノ』の主人公であるロバート・ラングドンは、サン・マルコの馬を求めてヴァネチアに到着。
しかし、ここではなかったのです…

すみません、詳しくは『インフェルノ』を聴いてください。

『インフェルノ』のまとめ

今回は『インフェルノ』の読書感想文を書きました。

毎回思うんですが、ネタバレ無しで書くのは辛い。でも、ネタバレが趣旨じゃないのでご了承ください。

感想文の内容は…

・『インフェルノ』の鍵は『神曲』
・サンドロ・ボッティチェリの「地獄図」について
・人口爆発が引き起こす末路
・黒死病(ペスト)の大流行した過去
・ダンテのデスマスクも鍵
・サン・マルコの馬って何?

以上のような感じです。

今回は難しかった。マジで考えさせられました。
人口爆発で人類が危機になってしまう…医学の発展で寿命が延びる。

こればっかりは、分かっていてもどうにもできない問題かもしれません。
ダン・ブラウンさんは、難しい問題ばかり小説にしますね。

考えすぎて頭痛が酷いです…

最後まで読んでいただきありがとうございした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?