ちょっとした「人の心の動かし方」
職業柄、いろんな方のあらゆる形の「発信」と言うのを目にしている。
もちろん個人的に楽しみながら、日々しょーもない動画やその他SNSを見ることもあるけど、いわゆる「バズってるもの」もしくは「ファンがつきやすいもの」ってなんだろう。
心理学とか紐解いていくと、色々ありますがここではボクの視点でやさしい言葉で「人の心が動く」ってなんだろう。を書きます。
笑いのパターンから紐解く
毎週、ラジオパーソナリティーとしてラジオ番組をやらせてもらっているのですが、そこではリスナーの皆様がこちらが出題する「大喜利」に回答するもの。それを紹介しながらお題ごとのMVPを決める番組です。
ありがたいことに毎週毎週数多くの答えをいただく中で、
「おもろっw w w」ってなる解答をいくつかのパターンに分類してみる。
たとえばお題が
「こんな学校の先生は嫌だ。どんな先生?」だっとしましょ。
例文が面白いかどうかは別としてパターンに分類
共感を誘う
こんな学校の先生は嫌だ。どんな先生?
朝礼の話が長い
ホクロからなんか一本長い毛が出てる
運動会の練習でやたらヒステリックになる
いかがでしょ。これが実際笑えるかどうかはお任せするとして(これで笑う人もいる)、「あー!そんな先生いたーー!」ってなる具合が深いほど、心が動かされる。
真逆を行く
こんな学校の先生は嫌だ。どんな先生?
オムツが取れた
先生だけ留年して新学期を迎えられない
乳歯があと一本抜けなくて困ってる
お題の、「先生」という状態に対して真逆、つまり「先生だったらありえない状況に」突き抜ける。結構このパターンの笑いは多い。これを違う言葉で言い換えると「想定外」とも言う
新しい扉(知識)を開いてくれる
こんな学校の先生は嫌だ。どんな先生?
高校教員の倍率が高かったから中学の先生になってウチの学校に来た
学年主任と結婚して、その後離婚したから異動した
うちの小学校の先生が男性だから、女子校に入学した男子みたいに他の先生にモテてる
あくまで統計がベースになっているけど
高校教員になる倍率が小学校や中学校に比べて高い
学校の先生の結婚相手で一番多い職業は「学校の先生」
小学校の先生の比率は女性が高い
こんな裏付けを元に構成されている。つまりは
へぇーーーーーーーー
ってなる話。このことを知らない人にとってはへーって心が動くし、同じシチュエーション(学校の先生)にいる人たちにとっては上述した「共感」になる。つまりは「ウンチクって結構万能」
突き抜ける(無視する)
こんな学校の先生は嫌だ。どんな先生?
冷やし中華が始められない
クリリンに勝てない
タウリン1000mg配合
もはや「学校の先生」は無視。しかしながら勢いとみんなが知ってるところに落ち着かせるテクニック。うまいこと行けば笑いになるけど、勢いやそれを出すタイミングに委ねられる部分が多い。お笑い芸人の方で大喜利の時にフリップの出し方、間の取り方が圧倒的に素人に比べて上手なのでこの手のやつがうまく爆発して笑いに持っていくパターンが多い。
分類してみた
さておさらいしてみましょう。
共感を得る
真逆を行く(裏切る)
新しい扉(知識)を開く
突き抜ける(無視する)
各々の例題が皆様にとって面白かったかどうかはお任せするとして、多少なりとも心が動いただろうか。何かを発信して心を動かしたいと日々思っている人はこのうちどれを「狙っているか」を試行錯誤してみてはいかがでしょうか。
今回は大喜利といった切り口で考えてみたけど、これは映像美であったり音楽も同様の考察ができる。もちろん狙った通りに行くかは別として「そこを狙う」って意識するだけで全然違う。これにベースとなる知識(技術)を掛け算することによって、人の心は動く。そしてそれを積み重ねると信頼(期待)となり人が寄ってくる。
立体的に考える為に図示してみた。
「テーマとなる事象」を中心に自分がどこを狙っているか今一度立ち止まって欲しい。
こう考えるとどこの位置が正解って話ではないんです。
ベタも正解。突き抜けるのも正解。何かの助けになる新しい扉も正解。思いっきり突き抜けて、ただただ目に止まらせるのも正解。
つまりのところ、どうやって「目に止まってもらうか?」の話です。
そしてそれを積み重ねる(心をたくさん動かされた量)によって信頼(≒ファンになる)を得られると思ったり。
人によって発信の目的は様々。不特定多数だったり、誰かを振り向かせたかったり。もしくは自分の成長を継続させる為だったり。
心理学とかマーケティングとか色々ありますが、やさしい言葉で書いてみました。誰かの何かになれば幸いです。
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