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【職種紹介】半導体の生みの親。「半導体×機械設計エンジニア」の仕事の話

こちらの記事では、当社のメカトロ事業の中でも「半導体」業界で「機械設計」領域を担当するエンジニアの仕事内容や1日の流れ、そして働く魅力についてご紹介させていただきます。

「自分のアイディアを形にできる仕事がしたい」
「お客様の抱える難題をチームで解決できる仕事がしたい」
そうお考えの方は、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。


生活を支える超精密技術!半導体業界を支える機械設計者

「半導体」という言葉を耳にしたことはあるけれど実際に見たことがないという人は多いのではないでしょうか。半導体部品の大きさはものによっては近年流行したコロナウイルスよりも小さく、髪の毛1本の太さの10万分の1にもなるケースもあります。
そんな小さな半導体が、私たちの生活を大きく支えています。パソコンやスマートフォン、家電製品や自動車、通信や鉄道などのインフラにおいてまで、私たちの身近な生活に幅広く普及されています。この小さくかつ高性能な半導体を生み出す半導体洗浄装置も日々進化しており、超精密化に伴って製造装置を作るための高い設計力が求められています。
これを可能にするのが機械設計者の業務であり、まさに生活全体を支える半導体の第一人者としての重要なお仕事といえます。

半導体が製造される流れ

半導体とは、電気を通しやすくしたり通しにくくしたりする電気的特性を持った物質のことです。半導体の元になるものがシリコンウェハと呼ばれる円盤のもので、この上に電気回路を配置していきます。
この半導体が製造される流れには、前工程と後工程と呼ばれるものがあります。
前工程では、土台となるウェハを作って、半導体の電気回路部分をウェハの表面上に形成します。そして、後工程で電子回路形成後のウェハからICチップを取り出して完成させます。
半導体が製造されるまで、約3か月ほど時間がかかると言われていますが、その製造工程の半分以上を占めているのが前工程であり、そして前工程の中でも30%以上を占めているのが「洗浄」という工程になります。電子回路をウェハの表面上に形成する際にごみが発生してしまうので、そのごみを除去するのが「洗浄」工程であり、その際に使われる装置が半導体洗浄装置です。
マイスターエンジニアリングは特に当該装置の設計領域で定評があり、半導体製造装置メーカー様から信頼をいただいています。

具体的な仕事内容

お客様から「こんな形がいい!」「このスペースに収まる大きさがいい!」などの半導体洗浄装置に関する要望を聞いて、対応策を設計していくことが私たちのお仕事です。
具体的な流れは以下になります。

⒈ 顧客要望を聞いて装置のアイディア(仕様)を大まかに検討し、粗い設計モデルを構想していく
⒉ 構想設計から装置に必要な各部品の位置関係や形状を具体化し、製造できる形にレイアウトしてCADを用いた計画図を作図する
⒊ 構造形状に対して、各部品の寸法、公差、材質など製造に必要な詳細情報を含めて完成版の設計図を図面に記入し製図する
⒋ 設計図に沿って部品を組み立てていく中で、問題があれば随時設計を見直して修正していく

多様な方向から吟味してアイディアを形にし、お客様の要望に対してピッタリ当てはまる仕様を提案していくことに設計の楽しさや面白さがあります。また、似たような要望を再度承る場合があります。今まで設計した仕様の中から今回の要望にピッタリ当てはまる仕様を選択し適用していくことも主な仕事の一つになります。この過程を通して装置構成や設計の基礎知識、お客様の要望を読み解き仕様を当てはめていく力を身に着けます。
そしてゆくゆくは、「どの部品は既存のもので使えるか」「新たに設計するべき部分は何か」など、お客様の要望に対して柔軟に対応しながら新しい発想力を活かしてお客様の期待に応えていきます。

信頼と安心感がある環境下で自分の考えを形にできる

お客様の要望は多種多様で幅広いからこそ、それに応えていく私たちの設計力・発想力も幅広いものが求められます。答えのない業務に対して、自分の考えを形にしていくことに設計の面白さがあり、難しい要求でもピッタリと当てはまる仕様を設計できた時の達成感は大きなやりがいにつながります。また、私たちは請負という形で業務を行っているため、数十人から数百人規模の組織の中で、「MEの”良い”チームで働ける」という点が最も大きな魅力となります。マイスター出身のリーダーの下で、同じマイスターの仲間と共にチームとして働ける、非常に安心感のある環境となっています。
さらに最近では、「フィードバックを積極的に行う文化づくり」に力を入れており、先輩から後輩メンバーに良い点や改善点を含めて、積極的にフィードバックを行っています。風通しの良い雰囲気の中で同じ仲間と共にしっかりとスキルアップを目指していける点も私たちの強みです。

1日の流れ

では、ME機械設計職のとある1日をご紹介します。
こちらは入社3年目社員の一例になります。

基本的にデスクに向かって組み立て図や部品図、配管図を作図することがメインとなるので、オフィスワークが多めになります。
ただそれだけでなく、MEの機械設計職はパートナー企業から業務をチームとして請け負っている形になるので、お客様・取引先企業との情報共有やチーム内での進捗確認を随時行っており、社内外との連携業務も対応します。
また、先輩が後輩メンバーに積極的に教育をしていくMEならではの風土があるので、部署内での教育にも力を入れております。

一人前の設計者へ。言語化された研修制度

半導体領域における機械設計職では、4年で一人前の機械設計者として成長したエンジニアの行動原理を元とした「フィールド&フォーラム型研修」を実施しています。4年で一人前の機械設計者に成長する上位者の割合を増やすことを目的として、座学・OJT・振り返りの約3か月間のサイクルを継続して行います。
この研修制度は、一人前の機械設計者として必要な要素を明瞭に言語化している点に最大の特徴があります。今まで暗黙知化されていた設計者として必要な知識・スキル・行動原理を言語化することで、目指すべき姿を明確に定義し、そしてその定義された姿に至るために必要な行動も明確にすることで、研修者がより目的や目標をもって研修に臨めるような仕組みを築いています。
また、明確な言語化を通して評価基準も統一されたことによって、育成者と被育成者の目線を合わせ、積極的にフィードバックを行える環境になっています。さらに、研修をマニュアル化して社内で共有しているため、研修と現場での実務のズレが解消され、実務に活きる質の高いスキルを身につけられる研修となっています。

資格取得は会社が全力でサポート!

マイスターエンジニアリングでは、社員が資格を取得して、理想のキャリアを実現できるよう応援しています。
社員負担0〜40%で受講できる通信教育制度や研修制度などを通して、実際に資格を取得した先輩社員も多数在籍。
詳しくは以下のリンクからもご確認くださいませ。

高い技術力を身につけ世界の第一線へ

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私たちの身の回りに当たり前のように利用されている半導体。今後も新たな時代と共に半導体は進化し続け、よりレベルの高い半導体洗浄装置の設計力が求められます。世界の最先端を走る企業とパートナー関係を結んでいる当社は、積み上げてきた高品質なノウハウがあり、設計者としてさらに成長していくことができるでしょう。
さらなる高みを目指すMEの最高なチームの一員になりませんか?